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いつかの日  作者: T2
5/22

久しぶりの寂しさ

 ⑤

 今週、達也は、毎日、百合のもとへ通った。

 百合の店は、土日が定休日なので、平日は毎日通えた。

 土日は、達也も自分の家に帰らないといけない。定休日と合い、ちょうどよかった。 


 百合は、いつも穏やかに優しく、達也を迎え入れた。


 ある日、達也は百合に話の流れで、自分が単身赴任なことを話した。

 百合は聞こえていたのかいないのか分からない仕草をしていた。


 金曜日になった。達也は、来週までの日々が遥か遠くに感じ、寂しい気持ちになった。

「土日は百合さんの料理を食べれないな‥」

 思わず、百合の前で呟いた。


「坂本さん、土日は家に帰られるのですよね」

「そうだね、また来週来るよ」

「長いですね、来週まで」

 百合は達也から顔を逸らした。

 達也は、百合の顔を見たが、百合は顔を合わせない。

「ごちそうさまでした」

 達也は、代金をテーブルに置いた。


 店を出ると、弟が遠くでチラシを配っていた。


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