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いつかの日  作者: T2
3/22

週末

 ③

 達也は、週末、家に帰り、早速、大学時代の写真を探した。

 しかし、見つからなかった。


 台所で夕飯の準備をしている妻の麻美に聞いてみた。

「俺の大学時代の写真はどこにある?」

「確か、2階のタンスの奥じゃないかしら。どうかしたの」

「いや、取引先の人が同じ大学と言ってたので、もしかして写っているかなと思ってさ」


 達也はヒヤヒヤしたが、顔に出さないように気をつけた。

 麻美は、それ以上聞いてこなかった。

 キャベツを千切りするのに集中している。

 それと、あまり興味がないのだろう。


 達也は、2階に上がり、タンスを探った。

 すぐに、写真が数十枚、バラバラと出てきた。


 懐かしいな、この頃は楽しいことだけだったと思いにふけりながら、見ていった。

 一枚一枚とじっくりと見ていった。


 最後の一枚になった。


 それは、達也が友人達と校内の広場でガッツポーズをしている写真だった。

 その写真は、達也達がポーズしている後ろに、たまたまチアリーダーが沢山いて、皆で肩を組んでいるのが遠くに見える。


 達也は、麻美がチアリーダーだったことを思い出し、再び見ると、麻美が小さく写っていた。


 そして、達也は目を疑った。

 麻美の横に百合が写っている。

 麻美と肩を組んでいる。

 チアリーダーで百合と麻美は一緒だったのか。



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