鍵 (鍵を無くして複製に行って、驚いた話です。空き巣などの被害に遭わないように気を付けましょう。)
一時、いや、かなり前にキーホルダーを鍵ごと無くしてしまいました。それについていたのは、家の鍵と実家の鍵と職場の裏口の鍵。しかも職場の裏口の鍵はオリジナルらしくて、あわあわでした。
そして、明日から転属で、職場の鍵を後続者に渡さなくてはいけなくなりました。
有難い事に職場の裏口の鍵は複製があったので、その複製の鍵の複製を作りに行く事に。
新しい職場のそばのデパートのような古い商業施設に鍵屋さんがあるのを、かつて利用してたので知ってたので、そこに鍵を持って行きました。商業施設内に入り、構造が前とかなり変わってたので、
「もしかしたらもう店がないかも」
と思ってウロウロしてたら、有難い事に鍵屋さんはありました。
ここで、1つ疑問。
「なんで、鍵屋さんって印鑑も取り扱ってるんだろう」
と思いつつ、しかも、店頭販売には古本のワゴンセールもあり、かなりのカオス。
ですけど、ついつい私は古本系は見てしまう質なんです。けど、そこには食指を動かされるものは無く、鍵屋の店主と思われるおばあちゃんに鍵の複製を頼みました。
そして、その料金は端数は忘れたけど、800幾ら。やっすー! 前きた時よりやすいやん! と思いながら、10分経たずに新しい鍵を受け取り、ばあちゃんが、
「これ、テープとかで隠してた方がいいよ」
って、鍵に書いてある数字とかの羅列を指差しました。このばあちゃん、商売っ気ないやん、ため口やん。とか思いつつ、
「なんでですか?」
私は小心者なので、デフォは敬語。ため口をため口で返せる勇者に憧れます。
「それで、鍵作れるんよ」
ばあちゃん言うには、鍵の型式と、その鍵のオリジナルについているナンバーが解ると鍵って複製出来るそうです。そう言えば、鍵の頭とかにカラフルなカバーとかしてるのを見るけど、なんのオシャレかよと思ってたけど、鍵のナンバー隠しだった訳ね。マジか、だけど鍵って、そんなに簡単に作れるのか、感動! という事は、私がコピーと思って持ってきた職場の裏口の鍵はオリジナル。ちょっと鍵無くした罪悪感が薄れました。
ちなみにばあちゃんの言によると、鍵は5回ほど複製すると少しづつ歪んで鍵穴に適合しなくなるそうです。だからナンバー入りのオリジナルは保管してた方がいいとの事。
そして、ばあちゃんは私に新聞の切り抜きを拡大コピーしたものをくれました。内容は女子大生がストーカーに鍵のナンバーを見られて複製されて家宅侵入されたというもの。そりゃ、怖い話だわ。世間には悪い奴っているもんだのぅ。
家の鍵はなんか延べ棒に穴が入ったような特殊鍵で複製出来ないって不動産の人が言ってた話をすると、それもナンバーがわかれば複製作れるとの事。よかった、これで毎日鍵を隠さなくて良くなる。無くさないように毎日家の入口に鍵隠してたんだよね。
そして、家に帰って鍵を見ると、鍵には見事にナンバーは書いてありませんでした。無くした家の鍵、オリジナルだったのか……無くした職場のはコピーだったのに……
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