表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エドの守り神  作者: すみえだ
1/22

一、冬一番の風 ①

 赤い海。脳裏に焼きついて、もはや褪せることのない幻影。

それが今、夢の中でもないのにナルの目の前をちらつき、集中していた精神をもろくも崩した。指に、全身に込められた力がすっと衰え、矢はひゅん、と情けない音をたてて明後日の方向に飛び去った。森の屋根に穴を開け、今なお天空を目指す矢を目で追うと、ナルは吐息を漏らした。

「あの矢は諦めよう」

それと、獲物も、だ。狙いを定めていた立派な鹿は、矢を放した隙にあげたナルの間抜けな声を聞き、ぴんっと耳をそばだて、彼を一瞥すると軽やかな足取りで森の深部へ姿を消してしまった。

「いい様だな」

くすくす笑いと共に聞こえてきた声は親友カイのものだ。いや、悪友と呼ぶべきだろう。

ナルはゆっくりと振り返り、ただ穏やかに笑んだ。失態を曝したのは、今日これが初めてではない。

「しくじるなんてお前らしくない。もっとも一年半前まではよく見られた姿だけどな」

「ちょっとばかり調子が悪いだけさ」

意味深長に相槌を打ち、まるで好敵手の弱みでも握ったかのようにカイはにやっと笑った。

「このところ悪夢を見ているんだってな?」

やはり、ナルはがっくりとした。せめて今日が無事に過ぎるまではこのことは人に知られたくなかった。

「イラだな。あのお喋り、余計なことを…」

「お前のことを心配しているんだろう。責めては可哀相だ。責めるなら自分だけにしとけ。悪夢だなんて、ルールシラを嘆かせるようなことをしたとしか思えん。一体何をやらかしたのさ?」

この仮にも友人はナルが良からぬことをしたという方向にしか頭が回らないらしい。

「僕が罰せられているのなら、カイはもっと酷い夢を見ているだろうな」

カイはふんっと鼻を鳴らし、その後いつもの調子でくつくつと笑った。ナルもつられて、というよりはこの友人同士の間にある妙な幼さに心が慰み、顔を弛めた。

「とにかく、本当にどうしたのさ。どんな夢なんだ?」

突然声色に重みを持たせて、カイは青白いナルの顔を覗き込んだ。

「大したことじゃない。きっと緊張していたせいだよ。そのうちに話すから」

「そうか…。それなら、その緊張を早いところほぐせ。祭りにこれではなぁ」

ふいっと視線を外したナルに、カイは手にした兎を持ち上げ、残念そうにしげしげと見た。森に来て間もなく射止めたものだ。あれから、何も捕れていない。


 どうかしている、叱咤激励するようにナルは小声で呟いた。

何故、たかが夢にこんなにも苦しめられる理由があろうか。今朝も、昨日も、その前も、何日前からのことだか覚えてはいないが、毎朝、毎朝、憂鬱な気分になるなんて。

特に今日は村祭りの日だというのに、散々うなされ、ぐっしょりと汗を掻き、ついでに寝坊までした有り様。家を出て、風を顔に受けたとき、その爽快さに全てを忘れられた筈なのに。

どうかしている。


 森に向かった時は胸がわくわくしていた。狩りをするのは久しぶりであるし、何か良い予感がして興奮さえしていた。確かに、狩りの理由は緊張して、調子を崩しても不思議ではないほど名誉なものだ。

今日の祭りで神に供える為の獲物を捕ってくること。その獲物は一式の儀式のあと、皆に分け与えられる。どれほどの獲物が捕れるかは、その年に選ばれた男の力量を試すものであり、またかなり良いものが捕れるであろうという確信と期待のものであるから。

だがナルとしてはそんな重みは一切感じていなかった。ただ狩りを許されている中で一番の若者である、という事実がナルを抜擢したとしか思えなかった。


 森は豊かだ。心を慰めてもくれる。緊張など、例えしていたところで十分も歩けば忘れられる。なのに、どうしたことか今日はやけにあの夢が気になり、あの時の恐怖や焦りが甦ってくる。何度も、何度もだ。

寝不足気味の頭は目眩さえ覚え始めていた。

 風が優しく頬を撫でる。肌寒く、冬の気配が色濃く現れてきた風。

その懐かしい響きに、夢のことを真に忘れ、温かい心を取り戻せる場所を不意に思い出した。俯きかげんの顔を上げて、カイに笑いける。

「なぁ、カイ。この時期にしか咲かない薄紫の花があるのを知っているか?」

「何だよ、突然。花になんか興味があるのか?」

「僕はたいして面白いとは思わないが…、女の子は喜ぶかも、な」

カイはさっと顔を紅潮させた。落ち着きを取り戻そうと、咳払いをする。

それでも彼はゆっくりどもった。「そ、その花はどの辺りにあるんだ?」

ナルはほくそ笑んだ。別にこの友を騙そうと思った訳ではないし、また実際騙してもいない。

ただしばらく独りになりたかった。というよりは、これから赴こうとする場所に人を連れて行くことが出来なかったのだ。


 二人の影は東に向かった。

東――――。東に広がる森林地帯。偉大なる森。

 遙か遠く、その向こうには別の世界があるのだとか、はたまた何もない世界の果てであるとか言われる程の森。

その森のほんの一部にナルたちの村は隣接している。畑を耕し、森から茸や木の実を採取し、時には獣も狩る。大地の糧をふんだんに受けて彼らは暮らしている。

 ぱきぱきと枯れ葉や小枝を踏む音と共に、獣道を抜けて行く。彼らが通ることで、木漏れ日のやわらかな筋が途切れ、繋がり、琴の弦を掻き鳴らすように大気が震えた。

ナルはこんな風に気の合う友と森の中を歩くのが好きだった。森の獣達は下生えの草や蔓、若木の間引きなど村人達が手入れをしている範囲を超えて来ることは滅多にない。子供の頃、森の浅い部分で茸の種類を教わっている時、その奥へ進む大人の男達の仲間入りを早くしたいと憧れを持っていた。冬の狩りに出掛けることを許された時はとても嬉しかった。先輩達と共にしてもらい、教えを受け、独り立ちを許された後は、カイとよくこうして森で一日を費やした。森は彼らに優しく、彼らも森に優しく接した。村の皆がそうだった。木の実はよく熟れたものだけ、無闇に枝を折ることもなく、狩りにしても必要以上に捕ろうとする者などいない。誰に教わった訳でもないが子供の頃からそうしていた。それが当然のことだった。

弓を手にし、形ばかりはきまっていても、未熟者の腕では絶好の機会を得たところで矢はいつも的を逸れていた。その後は茶化し合いだ。

その際、カイは二言目には『外の世界に行きたい』と呟いていた。言葉を重ねれば望みが叶うというわけでもないのに。

遠くの者に語るように、そして『外の世界にはきっと…』と熱心に説くのだ。

伝聞官さえなかなか来ないような辺境のためでもあるのだが、彼らの村は都市では既に忘れ去られた神々への信仰を今も尚、守り続けている。それらは生活の一部であり、己の生活を守るのと同じだった。大いなる意思に身を委ね、自然と共に生きていくという掟のもと、のんびりと、しかしそれなりに穏やかに暮らしている。

不満はない、だがその態度は保守的で、殻に閉じこもっている節もあり、やや退屈だ。そんな素振りに飽き飽きした若者然としたカイは外への憧れを強く持っていたのだろう。

しかしその憧れは、若者であれば誰しも持つであろう。ナルとて例外ではなかった。カイの話に耳を傾け、時には異論をとなえたりもした。冬の世界はこの若者達の好奇心をかき立て、満足させる力を持っていたのだ。


 昨年の冬、ある程度腕に自信をつけたナルは、本格的な冬の到来を知らせる二番目の風が吹いた後も、天候の良い日を見計らって狩りに出てみた。勿論、カイも一緒だった。

冬は決して甘くない。そこでは生き物の息すら感じることは不可能となっていた。

弱い光に照らされた輝く銀の大地。雪のひそひそ話が聞こえるばかりで、煮炊きのゆるやかな煙だけが人の生活があることをかろうじて思い出させる。

時折掠めるようにして過ぎる獣の気配を追いかけ、午前中いっぱいかけて漸く兎一羽を捕らえることができた。それ以上森の奥に入るのも、獣を追うのも考えただけでうんざりするほどに冬は厳しかった。二番目の風を甘く見過ぎていたのだ。


冬には特別な生き物が動き出す。眠りに就いた、というよりは微睡んでいる森で活き活きと活動するものがいるというのは実話なのであろう、その時ナルは半分も信じていなかったその話をすんなり肯定した。

見覚えのない影がちらりと動くのを目にしたのである。それも一度きりのことではない。それがなんとも奇妙で、胸に槍が刺さったような痛みを覚えるのだ。まるで見てはならぬというように。痛みから一刻も早く解放されたいが為に、その影をじっくり観察したことはなかった。不思議で、恐ろしい影…。


 冬の拒絶を真っ向から受けたにも関わらず、二人が懲りることはなかった。家の中でじっとくすぶっているのには体力があり余る、時には命を危険に曝すようなことを自らしてしまうものなのだ。若者はそうして成長する。外の空気はそれを全身に浴びるだけでも十分に魅力的で、冬には冬の良さをいくらでも見いだせる。

 冬も昔はこれほど厳しくなかったという。北東の山間では一年を通して雪に閉ざされ、とても人が住める環境ではなくなった地域もある。そしてそこではこの世ならぬ生き物が徘徊し、不用心に近付く人の生皮を剥ぐとか。

人の活動を妨げる冬の大地で自由に動きまわるもの、北東の地で生まれた魔物と呼ばれる種族。もしやあの影は人を喰らう魔物か?

馬鹿な、ナルは乾いた笑い声を上げた。


 無論今年も外へ出るつもりでいたが、どうだろうか、ナルは傍らを歩く友人をチラリと見た。

いつの頃からかカイは外への憧れを口にしなくなった。ある別の感情と引き換えに。もし、その新たな感情が芽生えるのがもう少し遅かったなら、カイは堂々と先輩である大人たちの前で意見を述べ、勉学なり、出稼ぎなり、村を後にしたかもしれなかった。

別にそんな友の様子に落胆しているわけではない。それが当然とも言えるだろう。いつまでも無謀な子供ではない。これらの思い出は成人と認められたとは言え、まだまだ幼かった頃の良き時間。時とは常に流れ、その中で人は変わるものなのだ。特に若いうちは少しの時間の流れでも大きな変化が及ぶのであろう。ナルはこの時に反発するつもりも、拒むつもりも、無論流されるままになるつもりも全くなかった。だから、無闇に過去を回想しては懐かしいと、あの頃に戻りたいと嘆くようなことはするまい、と人知れず心に誓っていた。


 そんなとりとめのないことを考えながら歩いていると、やがて池が見えてきた。皿のようにまん丸く、羽を休める水鳥の姿が上下にくっついて見えるほどに透き通っている。

「ちょっと待て、」カイは足を止めて、ナルを呼び止めた。

「鏡の池じゃないか。魔女の鏡だ」

「魔女が未来や遠方の地を映し見るという…」

「そうだ。これより奥に行く気か?」

ナルが無言で頷くと、カイは首を大きく振った。

「だめだ。行けない。これより奥は魔女の領域だぜ?」

「以外と信心深いんだな。大丈夫だよ。ここは森と大地の女神フローギールが守っている。ここに入れるのなら良い魔女だよ」

もしいたとしたらの話だが、ナルは心中でくすりと笑った。

「だが…」

幼少からの習慣は中々変えられないものだ。この先は人の出入りが少ないため、警戒心の強い獣との遭遇もある。また、魔物と呼ばれるものの目撃例も。そのための方便だとしても、カイの足はこれ以上前に進もうとしない。しかしナルはこの友を突き動かすことのできる呪文めいた言葉を知っている。

「怖じ気づいたんじゃあ仕方ないな。いいよ、僕が採って来てやるさ」

「な、何だと! 怖いことなんかあるものか。さぁ、どっちだ?」


 池の縁をぐるりと回るようにして通り過ぎ、まだしばらく進んだ後、やっとナルは前方に注意を払った。

「そこか…?」

その様子に気づいたカイは期待に胸を躍らせながら茂みに割って入った。紫色を帯びた光が目を刺激する。カイはまぶしさに目を細めた。露にその小さな花びらを濡らした花は、今まで知ることがなかったのが口惜しく感じられるほどに美しかった。ひとつひとつは地味だが、群生して一斉に花を咲かせている姿は見事の一言に尽きる。まるでこの小さな空間はこの花のために用意されたかのようだ。

「確かにすごいや、これは…。摘んで行くよりは連れてきてやる方がいいな。枯れないうちに!」

彼女の喜ぶ姿でも想像しているのかカイの鼻の下はいくぶん伸び気味だ。「でも、少しくらいは摘んで帰っても…」とぶつぶつ言いながら思案している。

「ここでゆっくりしていろよ。前に来た時には、少し先に茸もあったから、ちょっと見てくる」

「ああ、気をつけろよ」

ナルが足早に去るとカイは花の甘い香りを満喫するように深呼吸し、ごろりと寝転がった。


 この花園より少し奥手に忘れられた神域がある。

ナルだけが知り、参拝している赤い岩。子供という時間の魔法にかかり、危険や後のことなど全く顧みず、ただ先へ先へと遠出してしまったことが誰しも一度はあっただろう。ナルもまたそうしてここに辿り着いた。

埃まみれになりながら、帰り道すら覚束ない偉大なる森の中。

彼は最深部まで到達した気分になっていたが、まだまだそこは浅い所に位置した。村から日帰り出来るのだから。

ナルはその時の自分を思い出し顔をしかめた。一人であったとはいえあの異様なはしゃぎ方は思い出すだけでも恥ずかしいものがある。

またひどく感動もしたのだ。自分には力がある、そんな自信めいたものを覚えたのもこの時が初めてではなかろうか。


 赤い岩とは赤褐色の、現在の彼よりもまだ大きな岩が三つ、洞窟の入り口を塞ぐかたちで無造作に並べられている。ただ、ナルがそう呼んでいるいるだけなのだが、これが赤い岩である。この岩に併せたようにナルの髪もまた赤みの強い茶色をしている。村の者からは赤銅色と言われている。


 ちょうど目の高さにある碑文には必ず注意が引きつけられる。だいぶ風化が進み、表面は脆く解読不能の部分も多い。例え痛む以前の姿を見ることが出来たとしても、全文はわからないであろう。

そう、ナルは文字を自由自在に操ることが出来ないのだ。もともと村には大した書物などなく、ほとんどの者が読み書きが出来ない。この文章の内容を知りたいがためにナルは村の祭司であるラーナンに文字を教わっていた。何故、彼が文字というものに興味を抱いたのか、ラーナンも驚きが隠せなかった様子だった。

理解度は低く、なかなか上達はしなかったものの、ラーナンも根気よく慎重に教えてくれた。お陰で今では村にあるほとんどの書物には目を通している。内容の理解は別にしても。

この碑文にしても、読める部分についてはとおの昔に調べたのだ。それでもこんなにわからない箇所が多いということは古語的なのか、ナルの実力以上のものなのであろう。実際なんとなくはわかりそうな点もある。


 文章は大きく二つに分かれていて、ひとつは歴史について、そしてもうひとつは恋文のように思えた。

 ひとつの城の凋落、荒む世界。その中での英雄の活躍ぶり、その様子が記されている。とくに世界を覆う苦悶が強調され、いかに悲惨であったかが窺える。

『三つの乱は五色の虹のもと治まり、森に守られた神の腕の中、人々は慰む』

平定が訪れるまでを、もっと流暢でやわらかな、碑文というよりも詩のような文句で綴っている。

 もうひとつの方はどうにも理解できない。損傷が大きく、まるで読まれぬように削ってしまったかのようだ。所々朧気に浮かぶ文字が憎い。いっそのこと全てが見えなければいい。そんな風にさえ思えてならなかった。勿体振らされている様で、もどかしくて苛立たしい。だが、かろうじて残る単語を拾ってみても、おそらく前述の英雄への、熱く悲しい想いはくみ取れる。

 声にこそださないが、ナルはゆっくりとこの碑文を噛みしめた。そうしているうちに意識が夢現になっていったのも、すでに自我の外の出来事であった。



 夢を見ている。夢であると確信している、というべきか。

真っ赤な炎に包まれて、動くに動けない。

炎? 本当に炎なのか、熱くはない。

赤い海――――そう表現してもおかしくはない。

夕日に映える赤い海なのか、そこに浮かび身体極まっている。

言い知れぬ心苦しさ。何の為にだか分かる由もなく、ただ胸がえぐられるように痛む。

鬱々として、重々しい、打楽器の旋律…。その正体が鼓動だと気付くのに、どれくらいの時間をかけたのだろうか。

行くな。行かないでくれ――――。

ナルはそう叫んでいた。その時、海が大きく波打って、赤に対照的な翠の少女が現れた。

彼女はやわらかく目を伏せた。再び世界が赤くなる。

声は無かった。けれども、『私の元に来て』と、美しいが悲痛な声がどこからともなく響く。そしてこの声を掻き消すように、

「それがお前の使命だ。力と友を得て、大地の力を取り戻せ。それがお前達の運命なのだ」

遙か天空の頭上から、足下よりずっと深い地の底から、東の森林地帯から、西の大海原から…。

四方八方から力強い声が響き出した。ぐるぐる回り、反響し、はもってはまた乱れ、耳を、頭を、果てには身体全体を苦しませる。

やめろ。やめてくれ。

昏睡状態に陥りながら、ナルは耳を塞いで、声を限りに叫んだ。

嫌だ――――――。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ