『ファイト!』を使う資格があるのか ーショートショートの書き方
ここで言う『ファイト!』、
『!』で、もうお分かりの人はいるだろう。
そう、中島みゆきさんの歌、『ファイト!』だ。
1983年3月5日に発売された、
アルバム『予感』に収録された曲。
ほぼ40年前の曲。
いい曲、弱気者、虐げられた者への応援歌。
企業にとってCMに使いたくなるのは頷ける。
たぶん、中島みゆきを好きな人が、
会社内で偉い立場になったこともあるだろう。
『糸』もそうだが。
私もそうだが、オールナイトニッポンを聞いていた世代、
ほぼ中島みゆき信者になっている。
だから、今のサブスクなんて考えれれない。
曲を聞くのではなく、中島みゆきを聞くのだから。
話がそれたが、『ファイト!』。
あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている
作詞作曲 中島みゆき 『ファイト!』の一節。
この曲はオールナイトニッポンに寄せられたハガキから生まれたという逸話がある。
中卒の女性が大事な仕事を任せてもらえないいう悩み。
みゆきは自分の思いを話し、最後にファイト!とシメた。
・・・
分からない?
私の怒りというか、もやもやとした。
『ファイト!』をCMに使う資格があるのかという疑問が。
中卒を採用しない企業にこの歌をCMに使う資格がないことを・・・
分かっている。
ほとんど、言いがかりである。
しかし、これが自分のショートショートの書き方だ。
『他人と違う見方を発見する』という。
大半の人には受け入れられない。
とがった意見、思考。
でも、とがっていれば刺さる人もいる。
数人、数十人でもいい。
時代、が変われば、もしかしたら受け入れられるかもしれない。
そんなことを考え、自分の思考を小説として書き残している。
当時『予感』のLPレコードを買いました。
ステレオがないにもかかわらず。
友達にカセットテープに落としてもらいました。