第4話 僕の忘れ物
第4話 僕の忘れ物
落盤だった。
鉱山に有りがちな崩落だった。
俺たちは運が良かったのか悪かったのか、土砂の下敷きにならず地中の空間に取り残された
でも脱出する手立てがない。
「監督さんよ~!どうやったら地上に出られるんだよ!」
『そうだ、そうだ!』
みんな好き勝手言っている。
監督に分かるはずも無いことは、みんな重々承知だ。
「助けを待つしか無い!空気がダメにならないように、明かりを消して待つぞ!」
光の無い空間で助けを待ちつつ、いつ崩落してもおかしくない極限の状態。
異様な興奮状態から、誰も寝ている様子が無い。
2日後、喉の渇きと空腹で誰も話さなくなった…
3日後、そろそろ限界だ。怪我人が亡くなり始めた……
次は自分が死ぬかもしれない。
誰もがそんな事を感じ始めた時、かなり大きな地震が起きた。
すでに皆、体力を失っており、身構える力も出ない。
そんな時だった……
床が抜けた!!
真っ逆様に落ちる。
かなりの滑空時間。
取りあえず、下は水である前提で身構えていると、
〈ザッバーーーン!!〉
落水した。
かなりの高さから落ちたのと、水に流れがあるのとで錐揉みする。
水から脱出しようと、水面に向かって泳いでいると、突然下から何かに突き上げ、空中に放り出された!
放物線を描き落水。
全身にかなりの衝撃が走る。
溺れまいと、腕を動かして異変に気づく…
俺の腕がない…!!
すでに体力は無く、激しい出血があり、もはや意識が無くなりそうなギリギリの状態。
そんな中、目を覚ますほどの猛烈な殺気を感じる!!
この地下水に住んでいた捕食者だ。
腕は岩にぶつかって失ったのではない。
こいつに喰われたんだ……!
アレク Lv3 鉱山奴隷Lv3
HP10 MP5 力5 体力4 魔力4 運2
スキル 奇跡のダイスLv3
地中理解Lv1