第3話 僕の仕事は
第3話 僕の仕事は
「ち、ちょっと待って…」
「テメー使えねーなー!今までなんのジョブだったんだ?!」
「ノ、ノービス…」
「はぁ?!その年でノービスとか、どこのボンクラなんだよ?!えぇ??」
「ご、ごめんなさい…」
「とにかく、シャキシャキ働けや!!」
現在、僕は鉱山奴隷をしてます…。
ノービスで苦労をしたつもりになっていたけど、あんなものは苦労とは呼べない代物でした…。
休憩時間。
元々ノービスだった僕は疲れきって動けず、ひたすら体力の回復を図る。
少ししか出ない食事にも食指が動かない。
食べないと死ぬかもしれないけど、どうしても食べ物が喉を通らない…
〈戦士〉や〈武道家〉だった連中は、余裕で食事を済ませ遊んでいる。
時々、
「あいつが何時まで保つか賭けようぜ!」
なんて声が聞こえる…。
身体が動かなければ、怒りも湧かない…
半月経った。
どうやら地獄の疲労感を超えて、過労死はせずに済みそうだ。
若さとは素晴らしい…
1ヶ月経った。
漸く身体が慣れてきた。
と言っても、動けなくならない程度だが。
3ヶ月経った。
身体が動くようになり、今は俺をボコボコにした冒険者たちに復讐する事を考えている。
金プレートまで盗りやがって!
あれがあれば治療費は払えたはず!
6ヶ月が経った。
聞くと俺の懲役は10年らしい。
勝手に治療費して懲役10年。
これはもうギルドの連中にも復讐しよう……。
1年が経とうとしていた時、
運命の事件が起こった………!
アレク Lv3 鉱山奴隷Lv3
HP10 MP5 力5 体力4 魔力4 運2
スキル 奇跡のダイスLv3
地中理解Lv1