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魅了魔法しかない序章2

どこにでもある村民として生まれた僕だったが、ユニークであるが禁忌指定された魔法を気味悪がった。


小さな村だったしそれはすぐに噂として広まった。それを知った村を納める領主様は自分の保身のために、高い金を支払ってユニーク魔法の一つらしい隠蔽魔法とやらでステータスから魅了魔法を見えなくした。


その時、僕は持ち得ていた全てを奪われた気持ちでいた。


しかし隠蔽魔法の使い手の男が言った。


「お前にだけは見えるようにしている。魅了魔法の使い道はヒトに限らず、鍛えよ。心と体。幼い人の子よ」


それの意味は分からなかったけど、年を重ねるに連れて村の様子や自分におかれた状況を理解するまでにはなってきた。ようやく理解したのは13歳の冬。


僕のステータスを隠蔽するために高い金を必要としたからその年の冬はとても厳しい生活であった。何度も死ぬかもと思った。その理由を考えてたらふと、理解する日があったりしたのだ。


幸い、すぐに捨てられることもなく高い金を支払った分の労力を僕に両親はさせたかったらしく借金が返済されるまでは忙しい毎日が続く。痩せ細る体と裏腹に死にたくなかった気持ちに挟まれながら、仕事の合間に体を鍛えたりしていた。


食事の量も少なかったから、筋肉もなかなか付かなかったけどね……。


生き抜く為だけに毎日を過ごしてきた僕に転機が訪れた。


そう、旅立ちの日である。


借金が返済され、僕の歳も15歳となったことを切っ掛けに村を追い出されたのだが、文句はない。それを言ったら折れてしまいそうだったから。前だけを見て生き抜く。


そして、今に至る。





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