魅了魔法使い不幸者の称号3.5
パーティーだったりパーティだったり、
ユニーク魔法だったり、固有魔法だったり、
誤字どころではない拙いお話にブクマをしてくださりありがとうございます。
ダースはギルドから離れるにつれて頭から熱が冷めていくのを感じた。一歩、また一歩と目の前が歪んでいくことも感じた。
時期尚早という言葉を思い出した。正しくダースの行動をそのまま示しているのではないだろうか。ナナシの見つけた男、よく考えてみればこの街では有名なアルベド・ルルカではなかったか?と。彼はこの街で数少ないCランクだ。実力的にはもっと上を行けるがソロのため中々ランクが上がらなかったはず。
「俺は……なにしてんだ?はは、はははっ、はははは」
街道を歩き不気味に笑いながら行くダースを見て人々は訝しい目をしている。そのまま我が家へと辿り着く。
「帰ってくるのが早すぎないか?」
ダースの生みの親、カース・トーチ・ウルダその人であった。
「パーティーを解散した」
「ふん、相変わらず俺の面を汚してるようだな。このグズが」
「俺は悪くない」
「聞いたぞ。ギルドで騒ぎ立てた上にパーティーの仲間に罵声と領主の息子という立場を利用して無理矢理言うことを聞かせようとしたと。どこまでお前は兄貴たちに比べて不出来なのだ」
「パーティーの仲間に相談もなしに決めるのはいかがと思いました」
「そんな理由聞きたくなかったな。お前はまだ世に出す機を熟してなかったようだ。俺の責任だな。お前には期待していたが、残念だ」
「待ってください!俺は、俺はまだやれる!」
「ほざけ、それは無期限謹慎の部屋の中で言っておれ。衛兵よ、このクズを牢獄に放り込んでおけ」
衛兵に指示をするカースであったが、衛兵は驚きのあまり行動に移せなかった。
「牢獄に……ですか?」
衛兵とはいえ、彼らにも家族はいる。逆の立場であればと考えるだけでそこまでするのかと聞きたくなった。
「ギルドにとケジメを見せんとな。今後、こいつがギルドで騒ぎ立てぬように、ギルドででかい面出来ぬように言い触らすのも忘れるな」
「は、はい!」
今のカースには逆らうべきではないと彼らは悟った。笑顔で話しているが、額には青筋が立っている。
「俺は……はははっ、はは」
「連行します。おとなしく付いてきてください」
衛兵に連れられてダースは牢獄に放り込まれた。その情報は素早くギルドに伝わり、修練場から出てきたナナシも知ることとなる。
「……邪魔はさせん」




