二話~やらねば誰かがやる。
午前五時十三分、俺は部屋で筋トレをしている。
ってか今思ったんだけど腕立て伏せが出来ない所がその体制を10秒も
保てない男子高校生ってダサくない!?やばくない!?
これ痩せるとか以前の問題じゃん!!
あぁ今日の記録は五分間で腕立て三回と腹筋十六回と背筋二十一回か
背筋はデブでも出来る筋トレだからもの凄くおすすめですよ!
さて、次は朝のお散歩に向かいますか・・・
俺はこの時、衝動に襲われた。運動後のジュースはきっと美味しいだろうと
しかし運動をするのにそれじゃ無意味だと・・・
そう思いながら財布を取れずにいた。
でも!明日から徹底すればいいか!初日から頑張り過ぎると駄目だしね!
いきなり頑張り過ぎても継続できないし!まずは継続を目標とすることだ!
継続は力なりって言うし!
俺は私服に着替えると財布を持ってリビングへと向かう。
するとお姉ちゃんが起きてた!嫌だ!色々と聞かれるじゃん!
「あれ?直樹!今日って学校休み!?私服だけど!」
案の定こうなりましたよ・・・
「いやただ散歩に行くだけだよ!今日ちょっと早起きしちゃってさ!」
こう返すのが一番いい!でも女の勘って鋭いからなぁ・・・
ってか俺が驚きなのは1時近くに帰ってきたお姉ちゃんがもう起きてることだよ!
「そう!やっと気づいてくれたの!このままじゃ健康に悪いって事に!
お姉ちゃん嬉しいよ!」
いやいや・・・前から気づいてはいたし危機感はあったんだけど
明日から頑張るかって思った結果何年も通り過ぎていたんだ!
「じゃあお散歩してくるね!帰ってきたらご飯食べるからね!」
俺はそう一言だけ言うとお姉ちゃんの返答を待たずに
散歩へ出かけた。
それにしてもこんな朝早くにお散歩をするのなんて本当に何年ぶりだろうか・・・
いや下手したら何十年ぶりかもしれないなぁ!
そして俺は最初は一定のスピードを保って歩いていたが、
イヤホンで音楽を聴いていると自然と某ボクシング映画のテーマ曲が
流れ始める。この勢いに乗ってしまえ!そして何だか自分が物語の主役に
なった様な感覚になって走り始める。
俺は絶対に変わってやる!ヒッキーからロッキーに!
そしてしばらくは走ったり、歩いたりを続けた。
「おはようございます!」と元気に散歩をしているおばあさんに挨拶をした。
何か俺少し性格変わった!?
しかしその自信はどうしたものか、ベンチを見つけるとつい座ってしまった。
もう無理だ、そう思って携帯の時計を見ると散歩を始めてから約30分が
経っていた。
初日はこんなもんでいいでしょ、何度も思うけど無理しても続かないし!
俺はマンションまでゆっくりと歩いて帰る。息がハァハァ言ってるよ。
俺死ぬの!?これきつ過ぎでしょ!?
慣れないうちは筋トレだけでいいや!まずは筋トレで体力を付けてから
朝のランニングタイムにしよう!
そう思いながら俺はマンションの階段を登っていく。
昨日の決意はどこへ・・・
あぁ死にたいよ。告白なんてしなければ良かった。
俺はふと後悔する、昨日何で告白しちゃったんだろうって。
当然、学校へ行くのは気まずい!!!
まだ登校中だけどこの時点でもう死にたいよ。
そもそも詩織先輩だってそんなに本気にしてないよね?
どうせ俺みたいな奴に哀れみを感じてああいってくれただけだろうし。
大体、現実的に考えて1年間で45キロ痩せるのなんて絶対に無理だしね。
それにどうせ付き合ったとしても目的を果たせた俺はそれに満足して
またリバウンドして捨てられるのがオチだ。
そんな事を考えてると校門前についてしまったよ。
物凄く帰りたいです!!!切実にそう思います。
「直樹、おはよう!」
あぁ嫌だ!昨日散々聞いた女の子の声が聞こえた!
どうせ冷やかされるんだろうなぁ・・・
「に、西原さんおはよう・・・・!」
西原さん、香水の匂いが凄いですよ!!!
流石はギャルと言った所ですね。
「直樹って凄いね、あんなにストレートに告白出来るんだもん!かっこいい!」
かっこいいって言われたのは何ヶ月、いや何年ぶり、いや何十年ぶりだろうか。
あまりにも縁の無い言葉だから少し勘違いしちゃうじゃないか!
やっぱり、この子は俺のことが好きなの!?
「い、いやそんな事ないよ!多分ああいうのって周りから見れば気持ち悪いだろうし」
どうせ俺は気持ち悪いですよ。自分でも認めてます。
「そんな事ないよ!ウチああいう告白されてみたいかも!」
慰めてくれてるんだよね・・・?慰めてくれるのは嬉しいけど
この後、クラス中で笑いものにされて傷つくのでその後だと助かります。
何だかんだで西原さんと会話していたら教室に着く。
あぁ嫌だなぁ・・・折角、キモイとか根性無しのデブって言わせない程に
静かに生きようと思っていたのに・・・
「あっ、あれ?あいつだよね?会長に告白したの?マジで受ける~」
「だよね~釣り合うわけないじゃん」
直接言いに来る奴はいないみたいだけど、やっぱりヒソヒソ言われている。
俺は苦手なんだよ・・・ヒソヒソ言われるのは・・・
小さな声聞くだけで俺の悪口!?って反応しちゃうぐらいだから。
まぁどうせ俺が話題になることなんて早々ないからいいや
「直樹、気にしなくていいからね!でもウチああいうのちょっと嫌いなんだよね」
意外だな、失礼かもしれないけど西原さんはどっちかっていうと
噂とかそういうので盛り上がるタイプかと思っていたのに
「気にしなくていいと思うよ・・・俺ああいうの慣れてるし・・・」
確かに最初はキモイとか言われると傷ついたけど、言葉の通り
もう慣れてしまった。
「ねぇ!さっきからヒソヒソ話がうるさいんだけど!」
ちょっと西原さん・・・今日は辞めといた方がいいって!
クラスの役割決めだから、集団的な意図で汚れ役にさせられちゃいますよ。
それにどうせ俺のこと助ける価値なんて無いんだから。
「うわぁ何かあの子もちょっとウザくない?何で庇ってるの?」
またヒソヒソ言ってるよ!俺がこんな体系じゃなくてこんなフェイスじゃなかったら
正々堂々と言えよ!って主張するんだけどなぁ・・・
そもそもこの体系とこのフェイスじゃ無ければ今の様な問題は起きないか・・・
「正々堂々と言ったらどうなのよ!?」
俺の思ってることをそのまま言葉にしてくれた・・・
でも本当に俺みたいな奴のために自分を苦しめなくていいよ
後悔しかないから。それにあと10分も俺が耐えれば先生が来て
ホームルームが始まるから問題ないから!
「も、もういいよ!西原さん!」
「良くないから!」
どうしてここまで俺のために・・・
「お前らさ、ヒソヒソ話を教室でするぐらいならLINEでやってくれないか?
当事者以外でも聞いてるだけで不愉快になるんだよ」
何か凄いイケボで俺のことを助けてくれた人がいる!誰だ!
「し、白鳥くん!ごめんね!騒がしくしちゃって」
「ほんと!ごめん!」
何か凄い影響力じゃないか?俺は声のする方を振り向いてみた。
一瞬で分かった。あぁこの人が言えば女子も逆らえないだろうと。
だって某刑事ドラマの人の三代目相棒みたいな感じのイケメンだもん。
俺とは正反対だ。イケメンで身長も高くて。
もし詩織先輩とこの白鳥くんが噂になってればこうはならないんだろうなぁ・・・
「田村だっけ?お前もあんまり気にするなよ!なっ!」
やばいこの人、超優しい。俺が女だったら間違いなくイチコロだわ。
「あ、ありがとう・・・白鳥くん」
「気にするな、俺もああいうのが嫌いだから言っただけだ、感じ悪くなるだろう?」
やっぱりいい人だ・・・でも何かこういうタイプって裏では・・・ってかそれは
考え過ぎだ、昨日の夜見た映画に影響されている。
「白鳥司くんだよね?ウチ今めっちゃ助かった!正直どうしよう!って思っちゃった」
西原さんは俺なんかより何倍も強い女の子だけどやっぱり女の子なんだね。
「気にするな、お前たちは悪くないんだから」
白鳥司、まさに女の理想でもあり、男の求められている姿でもある。
俺もこうなれば詩織さんに認めてもらえるのかな?
と何だかんだあったけど気づけば朝のホームルームの時間になっていた。
どうせ俺が10分ぐらい我慢すればいいだけの話だったから
西原さんには悪いけど、俺が我慢すれば済んだだけの話なんだ。
そして強面の先生の出席確認が始まる。もう流石にヒソヒソ声は聞こえない。
それにしてもこの先生、声まで厳ついよ!ドスが効いてて怖いわ!
一人、一人を名前を呼ぶのが仁侠映画で相手の名前を叫ぶみたいだ。
でも俺の名前を呼ばれている時にまたヒソヒソ声が聞こえた。
多分、俺の名前を女子たちが認識をしてあいつは詩織先輩と不釣合いという
表現から田村と詩織先輩は不釣合いだというちょっとした表現に
変化が出来るだけだと思うけど。
それにしても白鳥くんの時の出席確認の時だけ女子のかっこいいって歓声が
凄いな。俺みたいな奴とはやっぱり対照的な存在だな。
でも女子たちの歓声に対して静かにと言った先生は多分悪気はなく
ただ注意しただけなのに、今日の女子たちのLINEで悪口を書かれるだろう。
正しいことをして悪口を言われるなら、どうすればいいんだろうね。
で相変わらず俺の隣の席の階堂さん?は来てないみたいだ。
それに現時点で遅刻と欠席合わせて4人いるみたいだ。
何でだろう、俺みたいな恥さらしだって来ているというのに。
「宮坂晶!遅刻だぞ!」
おっまたドスの効いた声で先生が注意している。
「すいません まだ学校に来るの慣れてないんで」
うわぁこの子ちょっと怖いかも!確かに金髪ロングの美人だけど
どっからどう見てもヤンキーだし!
関わらない様にしないと!
「それに教室での携帯の使用は禁止だ!しまっておけぇ!」
先生、普通に注意してるつもりですけど、ちょっと威圧的じゃないっすか?
怖いっすよ!
「はいはい分かりましたよ ったくうっさいなぁ」
この子やっぱり怖いよ!俺が苦手なタイプの女子だ!
「つーか、田村って奴っしょ?詩織先輩に告白したのって、マジで馬鹿じゃね?」
平和が訪れたと思えばすぐに嵐が訪れたよ。
でも田村が誰かまでは分かってない。
「ん?アンタだよね?田村って?現実見えてないんじゃないの?まぁ精々がんばりなよ~無理だと思うけど ハハハハ」
「そ、それはどうも」
お礼言っちゃったよ・・・怖くてお礼言うしか無かったよ・・・
ん?宮坂さんがさっき俺のヒソヒソ話をしていた奴らに呼ばれてるよ!
悪い予感しかしないよ!
「なるほどね、売られた喧嘩は買いたいって事でしょ?アンタたちは」
何か、凄い怖いことを聞いてしまった・・・
でも俺、喧嘩売られる様なことしてないよね!?
でも面倒になる前に謝っておこう!理由なんて関係ない!
「あの、宮坂さん・・・でしたよね?」
あぁ緊張する・・・ってか怖いマジで泣きそう、声震えてるし・・・
「何の用?私はアンタみたいな奴に用はないけど?」
「その何かすいません・・・本当、すいません・・・」
どうせ女々しくたっていいんだ、俺はどうせ弱いんだから。
それにこの体系とこの顔だ、かっこいい男を目指す必要なんてないんだ。
「意味わかんない、いきなり何なの?キモイんだけど?あっち行ってくれる?」
確か105キロのデブなクラスメイトがいきなり謝ってきたら気持ち悪いな。
自分で納得しちゃった。
「す、すいませんでした・・・あっち行きます・・・」
謝った事を謝るなんて滅多に出来ない経験だ!
俺は席に戻る、やっぱり俺ってへタレだなぁ・・・
気まずいから本を読もう、先生早く来てくださいよ!
「それでは授業を始めるぞ!一時間目はクラスの委員長を決めるぞ」
どうせ俺には関係のない話だ、適当に相槌を打っておけばいい!
「やりたい奴はいないのか?」
先生はクラスメイトたちにそう問う、多分こういう時って決めるまでも無く
出来レースの様にやる人が決まっているから手を挙げることなんて出来ないよ!
そう委員長出来るのなんて白鳥くんしかいないもん!
それに女子はここで手を挙げるわけにはいかないでしょ!
白鳥くんが委員長になってその白鳥くんを支えるために副委員長になるんだから!
一瞬、教室中は静かになる。
「じゃあ俺がやります」
やはり立ち上がったのは白鳥くんだった。
「他にやりたいやつはいないか?」
先生はまたもや問いかける。帰ってきたのは言葉じゃなくて拍手だった。
こうして白鳥くんが委員長になる事が決まった。
「では白鳥、副委員長を決める進行役を早速頼むぞ。」
白鳥くんは「はい!」と元気良く答える。
「この中で副委員長をやりたい人はいるか?」
この一言で女子たちはざわつき始める。
「どうしよう!」とか「やっちゃおうかな!」と言った声が耳に入ってくる。
俺の予想だと、一人が立候補したら、また一人ずつと増えていくんだろうね。
誰か勇者になる人いないの!?
先陣を切らないと駄目だよ!女子の皆さん!
「ウチやってみようかな!」
元気満々な声で誰か立ち上がったよ!?って西原さんじゃん!
「西原さんだよな?他にはいないか?」
白鳥くん、仕切るの上手すぎる。それにしても西原さんって凄い人だなぁ・・・
この状況俺ならまず、立ち上がれないよ!
「えぇじゃあ私もやろうかな」、「どうしよう!どうしよう!」
また女子たちの声が聞こえるよ、さっきよりはやや焦り気味みたいだなぁ。
「西原さんでいいんじゃないの?」
そう声を出したのは予想外な人だった・・・宮坂さんだ。
でも宮坂さん、何かちょっと顔笑ってるし、取り巻きの女子たちも近くで笑ってる。
これって絶対にアカンパターンや!
「え!?本当にじゃあウチ頑張るね!」
西原さんの表情はまるで無邪気な子供みたいだよ・・・
何もないといいんだけど・・・
こうして学級委員は白鳥くんで副委員は西原さんに決まった。
そして二時間目へと突入する。
次の時間はクラスの学級目標を決める時間だ。
次々と提案がなされていってるよ、どうせ僕が提案した所で
マジあえりな~いとかひやかされて終わりだよ。
でも中々決まらない、そんな事にも関わらず、せっせと物事を進められる
白鳥くんはやっぱり凄いよ!
「じゃあこの中から決めるか」
候補は10個ぐらい挙げられた。
でも次の瞬間、俺の背中が凍えるような発言が飛ぶ。
「つーか、西原さん何もしてなくない?白鳥くんにまかせっきりは良くないよ?」
そう発言したのは予想するまでもない、宮坂さんだ。
「ごめんね・・・まだこういうの不慣れで、でもウチ頑張って覚えるから!」
西原さんは愛想笑いを浮かべているけど、あの裏では絶対、焦りを感じてるだろう。
「まぁそう言うなよ、西原だって頑張ってるんだしよ」
白鳥くんは相変わらず優しい、でもこの場合はそれはフォローにならないと思うな。
女子たちはきっと、西原さんが白鳥くんに助けられたことに嫉妬するに決まってる!
「つーか、西原さんさ、漢字間違えてるよ?」
宮坂さん、もう辞めてあげなよ!西原さんだって一生懸命頑張ってるんだから。
「どの漢字が違うのかな?ごめんね、ウチ漢字とか苦手でさ!」
健気に頑張っている、本当はもう泣きたい気持ちに決まっている!
俺なら泣いて家でゲームやってるレベルだ。
「はぁ~?それ小学生で習うやつでしょ?マジ受けるー」
容赦ない追撃だ!これは流石に可哀想だ・・・
「おい今はその話は関係ないだろう、間違いくらいだれだってあるさ」
白鳥くんは西原さんの漢字を訂正して黒板に書きなおす。
あぁ!これは絶対やっちゃ駄目なやつだよ!
これで西原さんは自分の自信を失うだろう。
何も無い様に振舞っているけれど俺には分かる!!!
もう泣きたいんだ!!
「ってかもっと効率良く進めないと時間足りないよー?西原さんはもう書記に専念しなよー」
容赦ない攻撃だ、FPSならオーバーキルだよ!!
「大丈夫、ウチ頑張る・・・頑張るから!」
その表情はとても見ていられるものじゃなかった。
俺を庇ったせいで西原さんはこんな目にあっているんだ・・・
でもどうせ俺がここで立ち上がった所で何の役にも立てない。
寧ろ、雰囲気を悪くしちゃうだけだ。
結局、この時間は白鳥くんが仕切って西原さんは書記に専念していた。
で流れに流され、学級目標が決まる。
俺は罪悪感を物凄く感じている、そう思いながらトイレで用を足す。
でもどうせ役に立てなかったとも思う、あそこで俺が何か言った所で
余計物事を激化させてしまうだけだ。
俺がトイレから出ると、水道で顔を洗っている西原さんがいた。
え!?化粧落ちちゃうよ!?いいの!?
影から宮坂さんたちが笑っているのも分かっている。
きっと、西原さんは泣かないように、涙が出ていたとするならそれを誤魔化すために
顔を洗っているのに違いない!
「あ!直樹!ごめんね!さっきは上手く進められなくて!でもウチ副委員長として
頑張っていくからね!」
西原さんは強い、でもこの言葉と無理に笑っているに違いない表情が俺の
心を突き刺す。
時は経ち、俺はベッドに入っている。俺は何て情けない人間なのだろうか・・・
自分を庇ったせいで女の子が攻撃を受けて、必死に涙をこらえることになった。
健気に頑張るために、涙を消すために化粧まで落として顔を洗う。
西原さんは俺を守ってくれたのに、俺は立ち上がる所か、
大丈夫?の一言も掛けることが出来なかった。
本当に俺はクズだ、物事を激化させるからややこしくさせるからとか
そんな事を関係なしに立ち上がるべきだった。
白鳥くんのやり方を正しくないと思いつつも自分は何も行動を起こせていなかった。
本当は怖かっただけなんだ、今はそう思う。
そして何かと逃げるための理由を作って正当化しているんだ。
ややこしくさせたら迷惑が掛かるとか・・・
それに朝の運動だってそうだ、明日から本気で励めばいいとか、
ネガティブにばかり考えて、あたかも現実かの様に
結論を決めてしまう。どうせ無理だと、それだって結局は
失敗したくなくて失敗するのが怖くて、逃げているだけだ。
俺は本当に変わるんじゃなくて変えなければならない人間だ。
一歩踏み出してみよう、今度こそ。
午前零時十三分の決意だ。