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一話~こうしてすべてがはじまる。

俺の名前は田村直樹、私立虹色学園に入学する事になった高校一年生だ。

体系は所謂「デブ」で身長は175cmで体重は105キロある。

こんな体系が災難して小学校高学年から、男子からは「根性なしのデブ」と呼ばれ、

女子からは率直に「キモイ」と言われ続けてきた。


どうやら体系以外にも俺の性格に難があるみたいだ。

よく、他人から理屈っぽい性格だとか、ネガティブ過ぎて一緒にいると

暗くなるだとか、こうして考えると俺に長所ってあるのか!?


ちなみに家族構成は7歳年上の姉の麻美と二人暮らしだ。

姉は高級クラブで働く人気ホステスだ。

勿論、人気になるからには容姿は優れている。

なら俺もその要素があるはず・・・と考えるのはもう辞めた。


おっと明日は入学式だ。まだ11時だがそろそろ寝る事としようか。

どうせ明日になっても変わらないだろうが、何故か少しワクワクして期待している。

俺はそんな事を考えて目を瞑る事にした。


「こら!直樹、いい加減に起きなさいよ!遅刻するよ!」

リビングから姉の声が聞こえる・・・

相変わらず、日曜日の国民的アニメの主人公みたいなやかましい声だな。


「今、起きるって!」

仕方がない俺はそう思ってリビングへと向かった。

リビングへ向かうと、いつもより豪華な朝食があった。

朝カレーにフレンチトーストにデザートのヨーグルト、ホテルの朝食じゃん・・・


「今日はアンタのために張り切って作ったんだからね!」

何かちょっとツンデレ系ヒロインっぽい言い方だな。

「ありがとう!でも朝からこんなに食べられないよ・・・」

こんなに食べたら腹が痛くなって入学式中に挙動不審になって

またキモイって言われちゃうよ。


「じゃあ残ったのは夜ご飯ね!」

いつも思うが姉ちゃんは家庭的なのかめんどうくさがり屋なのかわからないな。

「はいはい、いただきます」



上手いな。でもカレーを食べた後にフレンチトーストを食べると

口の中が変な風になるな。

いや、案外フレンチートーストにカレーをつけたら美味しいかもしれない!

俺はそう思って、フレンチトーストにカレーを付けた。


「アンタって相変わらず変なこだわりがあるわね」

うるさい、食の好みは人それぞれ違うんだ!

「ねぇ直樹、私妹を連れてくるの楽しみにしてるからね?」


これは遠まわしに彼女を作れてこいという事だな。

「姉ちゃん 俺に彼女ができると思う?この体系でこの顔だよ?」

「でも案外物好きはいるかもよー?」

「俺の体系と顔が悪いことも否定はしないんだね・・・」


「ってか姉ちゃんは彼女以前に友達を連れてきてほしいかなぁー?」

この言い方煽ってるの?でも何かちょっと可愛い、特に「かなぁ」の部分が。

「姉ちゃん知ってるでしょ?俺が男子には根性なしのデブと言われてて

女子からはキモイってシンプルに言われてるの・・・」


「アンタはさ喋りは上手いんだから 屁理屈じゃなくて笑いを取る様に意識すればいいんだよ!ガリガリよりはデブが面白い事言った方が何か雰囲気的にいいじゃん!」


何だろう・・・確かに意味はわかるかも知れない。でも何故俺は朝食中に

姉にまでデブって言われないといけないんだろうか・・・

大体こんなに朝ごはんいっぱい作って、アンタも太らせてる要因のひとつだよ!


と何だかんだで騒がしい朝食のひと時を過ごすとそろそろ登校時間となった。

何か凄いドキドキしてきた・・・でも何か衝動的に早く行きたいとも感じる。


「よしじゃあ、姉ちゃんは車用意してくるからすぐに準備しなよ!」

姉ちゃんはそう言って車庫へ向かった。

え?車ではそんなに時間掛からないよ?今行ったら学校で

女子たちが俺の方を見てクスクスと笑う時間が延長されちゃうよ。


で気づいたら俺は車に乗っていた。姉ちゃんは若さ故か中古車の少し

古いスポーツカーを愛車にしている。

それに何でサングラス付けてるの?




「アンタさ、入学式前のクラスの時間って結構重要だからね?」

姉はタバコをすぅと吸いながらそう呟いた。

何か姉がかっこよく見えた。


「中学校までの入学式前の時間は良かったよ。後ろに保護者がいるから

いじめられる事はないから」

俺は今まで授業参観を嫌いだと思った事はない。教師は厳しく注意しないし

早く帰れるし、そして何よりキモイって言われることがなく平和だから。


「アンタさ、少しは男らしくなりなさいよね」

「男らしさを目指すなら俺らしさを目指すよ 俺はね」

俺はドヤ顔でそう返した。


「はぁ・・・その調子じゃまたデブとかキモイって言われちゃうよ」

そういう姉さんも今言ったじゃないですかー!しかもダブルコンボで!

「って姉ちゃん!何で高速に乗ってるの!?」

周りを見渡すとビルがいっぱいある。言葉では焦りを出したけど

内心喜んでる俺がいる。


「ごめん!話に夢中になってて!でもここから引き返せば遅刻はしないはず!」

この時、俺は思った。高速代もったいねぇ・・・その金あれば、

ファミレスでそこそこ食べれるじゃん・・・って。


それから30分ぐらいすると学校へ到着した。俺の好きな某ヤクザゲームで言えば

主人公のKさんが街に戻ってきた感覚だ。

姉さんは少し派手な格好をしてるのに俺にがんばれ!って手を振った。

姉さんのこういう所は自然体で可愛いんだけど、校門の前ですよ・・・


俺は下駄箱へと向かった。えっと俺の下駄箱は・・・何番だ・・・おっと、

誰か今俺にぶつかってきたぞ!


「あっ!ごめんね!ウチ余所見しちゃってた!」

俺は女の子の声が聞こえたから後ろを振る向いた。

そこには茶髪ロングで少し清楚なギャルがいた。


「い、いえ僕の方こそごめんね!」

家では俺って言ってるけど、学校では自然と僕と言ってしまう。

それに自然と謝ってるし。




「あ!君も二組なんだ!ウチと同じだね!」

「そ、そうだね!」

姉ちゃん以外の女子とこうやって話すことは滅多にないから戸惑う。

しかも笑顔で話しかけてくれてる!

もしかして、この子俺に好意あるんじゃないの!?


「ウチは西原奈月!よろしくね!君は何て言うの?」

この自己紹介、恋愛ゲームによくある感じの奴だ。

大抵ここで主人公は選択肢を迫られる。

どう振舞うかの・・・


「ぼ、僕は田村直樹!よろしくね!」

「じゃあ直樹って呼ぶね!」

大晦日のお尻を叩かれる番組で君のコードネームは直樹だって言われた芸人と

同じ様な心境だ!そのままじゃないかって!


「う、うん!」

俺は会話の繋げ方以前にメールですら上手く繋げられない。

大体は相手のアクションを待っている。

「じゃあさ!直樹、知り合いになったってことで一緒に教室まで行こうよ!」

え?これマジで言ってるの?俺のどこに惚れる要素あったの!?


「え、お、俺と!」

「あ、だめだった?もしかして中学時代の同級生とか待ってるの?なら先に行ってるね!また後でね!」

久しぶりに自己嫌悪した。諦めていたのに性格を少し憎んだ・・・


このまま教室行くと気まずいから時間を稼ぐためにトイレに行こう。

そう思ってトイレへ向かった。

「何だ?この学校の不良共は大したことねえなぁ・・・!」


俺は衝撃的な光景を見た。体格の良いリーゼントの男が

トイレの壁に寄りかかっている二人の男の前に立っている所を・・・

これはヤバイな、トラブルに巻き込まれたくない!


「何だ?お前トイレをするんじゃなかったのか?遠慮しなくていいんだぜ?」

「い、いえ大丈夫です!」

この感覚は電車でチャらい男女のカップルが携帯をいじって笑ってると

俺のことをSNSにアップしてるんじゃないかって思い込む時の感覚に似てる!



「安心しな、俺はカタギには手を出さないぜ?」

え、この人ヤクザなの!?

「そ、そうですか・・・」

俺は急いで用を足す。


「お前も入学生か?」

やだ!話しかけないで怖いよ!

「そ、そうです!」

さっきからそうのつく言葉しか言ってない気がする!


「そうか、俺は1年3組に入学する大崎誠ってんだ、お前は?」

ここは適当に誤魔化すか・・・でも隣のクラスだから会う可能性は高いな。

よし正直に言おう。不良にも二種類がいるんだ。

好意的に接するとパシリに使うタイプ。この場合は高確率でグループ型の人間。

そしてもうひとつは好意的に接すると好意的に返してくれる。

この場合はチャラチャラしてない場合が多い。


「2組の田村直樹です・・・よ、よろしく」

これで大丈夫だろう?

「そうか、田村か!俺はボクシング部でエースになる男だからよ!きちんと名前

覚えておけよ!」

え、この学校ってボクシング部ないじゃん・・・

「そ、それでは!」

何とかやり過ごせたみたいだ・・・もう帰りたいぐらいだ。


俺は教室へと向かう。うれしい事に中学時代の知ってる奴は同じクラスに

いないみたいだ。それもそうだ、わざわざそのためにこの高校にしたんだし

尚且つ、7クラスもあるんだから!


俺は席を探す・・・どこだ・・・どこだ・・・と、ってかもうクラス内でグループ

出来てて騒がしい奴らがいるよ・・・

俺は自分の席を見つけた。俺は早速席に座る。


席の場所は最後列で目立たないから嬉しい!でも肝心なのは隣人さんですよ・・・

後ろがいないから後ろから話しかけられることは無いし、授業中に後ろを向いたら

怒られるから、前の奴が話しかけてくることだって少ない!

めっちゃラッキー!





で肝心な隣人さんはまだ来ていない用ですね・・・

一安心というのか、後々面倒というか・・・


「あ!直樹じゃん!ウチの後ろなんだ!」

えっと、西原さんだっけ・・・が俺の方を振り向いているぞ?

しかも前の席!


「あっ、ど、どうも」

こういう場合は何て返せばいいんだろう。

「ねぇ直樹さ!同じ班になるだろうしさ!LINE交換しない!?」

「え、本当に!ってか何で俺と?」

LINEは登録してるけど姉ちゃんとあとは公式アカウントだけだ・・・

だからなのか、俺はそう聞き返してしまった。


「え?嫌だった・・・でも深い意味はないよ!こういうの普通じゃん?」

普通って何だろう そうかこれがLINEの普通の使い方だったんだ!

ついついクーポンアプリかと思ってたよ!!!LINEは!!!


「う、うん西原さんがいいなら交換しようか・・・」

「うん!ありがとう!」

俺はこうして西原さんとLINEを交換した。

「いつでも送っていいからね!暇なときはすぐ返すから!」

何て幸せなんだろう・・・学校ってこういうこともあるんだね・・・

それにいつでもいいよ!何て言ったら休日は12時間ぐらいは俺と

会話することになっちゃうよ~?


「あ、先生が来たみたいだね!どういう先生だろう!ウチ楽しみ!」

教師にいい思い出はないなぁ・・・

小学校の時は本当に最低だったし、中学校の時も・・・

そもそも学校時代にいい思い出はないかな・・・


「1年2組の担任になりました竹内鉄男です!年齢は47歳!趣味は釣りと麻雀、

特技は腕立てを何回でもやり続けられる事と腕力です!困ったことがあったら

何でも言ってください!ですが悪ガキには容赦しませんよ!

そして、人間と向き合う!これが俺のポリシーです!」


うわこの先生かなり厳ついし、強面だ・・・どう見てもVシネマに出てるあの人だ!

それに古臭いタイプの先生みたいだ・・・

当然、生徒たちはちゃんと話を聞いてないな・・・

今じゃこういうタイプ、暑苦しいって言われて終わりだもんなぁ・・・

その後は特に問題なく入学式の行われる体育館へと導かれた。

流されるままに。

あぁ長いよ、どうしてこうもお偉いさんの話とかばっかなの・・・

それに次は生徒会長の話って・・・


「続きまして、新入生歓迎の言葉、生徒会長の桜田詩織さんお願いします。」

詩織?名前から察するに女の子だ!!!

でも、多分まじめ系な人なんだろうなぁ・・・生徒会長やるぐらいだもん・・・


「新入生の皆さん!入学おめでとうございます!」

か、可愛い!外見だけを言えば俺の心にドストライクだ!

彼氏いるの?好きな人いますか?家族構成は?両親はどんな人?

月のお小遣いはいくら?バイトはしてる?好きな歌手は?好きなドラマは?

好きな映画は?好きな食べ物は・・・まだまた物足りない!程聞きたくなる!!!


しかも俺の好みの黒髪ボブだ!!!しかも見た感じ180cm近いスレンダーだし!

お姉さんに甘えたい俺からすれば容姿も含めて今までの人生の中で

間違いなく、一番のドストライクだ!!!何度でも言うよ!ドストライクだ!!!


と気持ち悪い妄想をしているうちに入学式は終わっていた。

やばい、まだドキドキが止まらない!!!

絶対に彼女にしたいよ!あの生徒会長さんを!!!

そして昼休みの生徒会室でいじめられて落ち込んでる僕に

頭なでなでして大丈夫だよ!って囁かれたいよ!


俺は決意した!!!今すぐ告白しに行こうと!!!

何故かここで某野球ドラマの主題歌が頭に流れ始める。

確か、詩織会長は3年4組だったな!


「目障りです・・・」

何か冷たい声が聞こえたよ!いったい何だ!誰にも俺と詩織会長のラブを

止める視覚などないぞ!

ってか、俺もしかして顔に出てた!?なら目障りかも!ってか

気持ち悪すぎて死にたくなる!


「す、すいません・・・」

俺は誰に謝っているのだろうか、気づけば隣の席の女子に謝っていた。

そうか!この子が俺の隣人さんか!!

黒髪ロングでめっちゃ大人びた感じの美少女だ・・・



「謝らなくていいから黙ってください・・・」

何だよこの子、敬語で丁寧だけどかなり酷い事言ってるじゃん!!!

何で俺はこの子にここまで言われなければいけないの!!!


「あ!階堂姫子さんだよね!私西原奈月!よろしくね!」

助かったぁ・・・かなり気まずかった。


「そうですか・・・」

かなり冷たいなこの子・・・もしかして心に闇を抱えている感じか?

「ねぇ階堂さん!LINEやってる?良かったら好感しない?」

おいグイグイ生き過ぎだろう!尊敬に値するレベルだよ!!!


「いいえ・・・貴方と交換する意義を感じませんし・・・気安く話しかけないでください・・・」

ひでぇ!何て事を!!!この子絶対友達いないし女子からいじめられるタイプだ!

でも本人はいじめられても何とも思わないタイプだ!


「そうだよね・・・いきなりだとちょっと鬱陶しいよね!ごめんね!」

西原さん少し落ち込んでるじゃん!もっと優しい断り方があるだろう!!!


その後、明日の時間割を聞いた。明日はほぼホームルームか・・・

まぁどうせ俺が学級委員になったりすることは無いし・・・

可もなく不可もなく過ごせばいいかぁ!


さてとお姉ちゃんは先に帰ってるって言ったし、帰りはゲーム屋にでも行くか。

結局俺は、感情的なタイプだとわかった。さっきまでは告白する気満々だったのに

いざとなればゲーム屋に行くことを優先させてしまう。

そもそもあのレベルならもう彼氏いるだろうし・・・

でも何故か帰ったらいけない用な帰りたくない様な気持ちというか

もどかしさがある。何かを期待している様な感覚だ。


「おい!生徒会長が今、あいさつ回りでLINE交換してるらしいぜ!」

「次にこっちのクラス来るらしいぜ!」

「お、来た来た!」


何それはマジか?デブな俺は久しぶりに走っていった。

しかも無意識に!!!

俺って案外走れるじゃん!




「こら!そこの君!廊下は走っちゃ駄目よ?」

可愛い!可愛い!でも会長のせいだよ!


「すいません!あまりにも会長が好き過ぎて急いでしまいました!」

あ、興奮のあまりに口に出してしまった!死にたいよ!死にたい!

「ハハハ 君面白い子だね~?名前は?」

え、笑ってくれた!俺に微笑を向けてくれた!!!


「1年2組の田村直樹っす!好きなものはゲームとパソコンと詩織先輩です!」

どうせ1回やらかしたんだ!ならいっそのこと感情に任せててやる!

「へぇ~君は凄いストレートなんだねぇ~私告白は毎週の様にされるけど

ここまでストレートな人は初めてだよ?それに初対面に告白されたのも

始めてだよ~」

毎週の様に告白される!?やっぱりモテるんだな・・・彼氏いるんだろうなぁ・・・


「すいません!キモイっすよね!いつも女子からキモイってばかり言われて・・・」

あぁ少し冷静になって思った、こんな廊下で告白したら明日から

静かな学園生活は送れないだろうと・・・


「ハハハ 年下にそんな事言われたら可愛いに決まってるじゃない~でもな~

まだ付き合うのは無理かなぁ~君の事よく知らないしなぁ」

当然の回答だ!でも振られてはいないぞ!ごめんなさいって言わないし!


「ここで話すのもちょっとあれだから!屋上に行こうか!」

俺は自然と詩織先輩に手を掴まれて屋上に誘導された。

当然周りの視線は物凄い。


「で君のさっきの告白は本気と受け取っていいのか?」

そんなの決まってるだろう!本気だと!

「勿論本気です!先輩のためならどんなことでも出来ます!」

あぁもうこうなったら、とことん言ってやろう!どうせ明日から死にたくなるんだから!

これが自暴自棄って奴なのだろうか・・・


「へぇ~本当に何でも出来るんだ?」

おっと墓穴を掘ったか!?俺やってしまったか・・・

「君って今体重何キロ?」

え、何か関係あるの?もしかしてディするの!?





「105キロです・・・」

俺は正直に答えた。

「君さ顔立ちは可愛いと思うよ、痩せたら可愛い系男子で絶対にモテルよ?」

ど、どうせお世辞だ!詩織先輩は多分、こういった事には慣れているだろう・・・


「き、気遣ってくれてありがとうございます!でも俺なんか眼中にないっすよね・・・」

だよな、現実に戻ろうか!!!


「あのさ私はね、お世辞とか言わないんだ、社交辞令はしてもね。

それにこんな勘違いする様なことお世辞でも言うわけないでしょ?」

え、つまりはどういう事だ・・・


「私在学中には誰とも付き合う気はないんだ・・・」

やっぱり振られたんだ。そうだよな

「だからね、もしも君が私が卒業するまでに60キロになったら卒業したらすぐに

付き合ってあげるよ!」

な、何だって!でも落ち着くんだ・・・45キロは痩せないといけないんだ!

いやそんな事は関係ない!自分のドストライクな人を彼女にするのに

努力しないでなんてあり得ない!!!

俺は決意を決めた・・・そして・・・


「詩織先輩!約束っすよ!俺絶対60キロになって詩織先輩と並んでも

恥の無い男になって見せますよ!!」

やばい自分でも自分という人間がわからない程に暴走している。

だが俺はもう決めたんだ!


「言ったね!じゃあ期待してるよ!直樹くん♪」

やっぱりこの人は可愛いし美人だし素敵だ!

人生にこんなチャンスを訪れることは滅多にない!!!


こうして俺の青春物語とダイエットが始まる!!!

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