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七話

さて、また謝罪です。

僕は最近忙しく、完璧な亀更新となってしまいました。

ですが、それでも見てくださるのでしたら、心より感謝します。

ありがとうございます。

そして、ここまで更新を遅らせてしまいまして、本当に申し訳ないです。

では、どうぞ。

「くそっ! 全員対ショック体制!」


『うぁぁああああああああああああああ!?』


「何だあいつらは!?」

『味方ではなさそうね……』


 白い光線が、俺たちの方に飛んできた。さらに、その一発を開戦の合図としたのか、次々に飛んでくる。俺たちは器用に蛇行運転をしてそれらを避けるが、攻撃があまりにもキツイ!

 その時、真ん前に白い閃光が走り、爆発した。慌ててハンドルを回し、進路を変更するが追撃にもう一発食らってしまい、横転した。


「ぐっ! くそぉ! 全員、外に出ろ! 兵器を出して……るひまはないな。防衛ラインを築き、迎撃だ!」


サ「さすが閣下! 俺たちの出口を相手の反対側にやるなんて!」

大「説明口調乙! よっしゃ、まずは近場の敵から殲滅やな!」

ウ「早く倒さないと、囲まれてしまうね。」

山「くっ人を撃つのか……」

グ「生きるためじゃ。……わしに続けぇ!」


『おおおおおおおおおおおおおお!』


 全員が叫ぶと各自で一番使い易い銃を取り出し、防衛戦を始めようとする。が、遮蔽物が少なく、丸見えな状況にいる今、攻撃さえできない。移動したとしても、そこらの岩にすぐ隠れるのがやっとだ。しかも、その岩ごと吹き飛ばすため、なんともできない。俺は苦しい今の戦況で平然としていられるように、叫び気味に言う。


「くそ、マジであの魔法がウザイ! どうにかならんのか!」


()「なら、俺に任せてください!」


 その声が聞こえた瞬間、魔法の爆撃は収まった。一体何が起こったんだ? とこっそり頭を出して確認すると、そこにはアーヴィングが立ち、何やら壁のような魔法を出していた。それと同時に、敵が矢を一斉掃射し始める。が、その攻撃はアーヴィングの魔法によって防がれていた。壁は長く、ビル二階建ての高さから土嚢くらいの高さへと低くなり、どうやら物理的な攻撃を内側からも外側からも防ぐようだ。俺たちは急いで移る。


山「ムーブ!」

ウ「よし、僕たちは左翼に展開しよう! とりあえず弾幕で戦線を回復させる!」

グ「士気を高めるのじゃ! わしらは敗北を知らぬ、「戦場のダンデライオン」じゃろう?」

『然り!』

五「んじゃ、まずはこのパイナップルで腸ぶちまけてもらおうか!」

サ「あぁ…変わっちまった…」

山「罪悪感が薄れちまってんのは、何か悲しいなぁっと」


 各自で行動し、移りつつ目前の敵を討つ。爆風まで起こっているためか、敵はとても混乱しているようであった。矢が飛んでくることもあるが、すべて部隊を通り越して刺さり、直撃はしていない。しそうであっても、アーヴィングの壁が部隊の全員を守っているため喰らうことがないのであった。あれ?これ最強じゃね?

 ならば、と俺はアーヴィングの方を向き、作戦を述べる。


「アーヴィング! その壁に隙間を作ってくれ!」


ア「え? あ、はい!」


「よし、全員この穴から銃身を出し、一斉射撃せよ!」


『了解!』


 さて、俺達はトーチカの如く無双ができるようになり、敵は一斉射撃の餌食となった。ああ、蜂の巣になり肉片を散らす様はどう見ても地獄です。だが、俺たちに罪悪感はわかない。いや、少量はあるのだが……平和すぎた世界で生きてきた俺たちにとって、これは無いに等しいのである。

 でも、気にしてはいられない。殺らねば殺られるのだ。

 そう思いつつ、俺も撃つ。一人の頭が吹き飛び、もうひとりの腕が飛ぶ。血腥さに吐き気を覚えつつ、とにかく撃った。

 だが、それでも諦めないのか、敵も突撃をしてくる。くそ、数が多い! 囲まれたら、終わる……かもしれない。


「ミニガンを使いましょう」

「……しかないな。強烈な弾幕で回り込ませんようにするしか……」

「……それでも突破される確率はあるけどね」

「……覚悟を決めておこう。全部隊に告ぐ! ミニガンでの交戦も開始しろ! 全員がミニガンを使うなよ?」


『了解!』


 しかし、俺たちの考えは杞憂だったようだ。ミニガンのけたたましい機械音がそこらじゅうから聞こえてくるとともに敵を殲滅していく。なんとも呆気のない戦いだった。

 それから少し時間が経ち、優勢に見えた敵軍は、一気に後方へと下がった。ふむ、作戦の立て直し、部隊の再編成か?

 そう思っていたが、更に攻撃が止まり、いよいよ怪しくなってきた。まさか、戦場の場が変わるのか?ここに…?


「撃ち方止め!」


 先程までの銃声と悲鳴が止み、シンっと静かになる。敵軍も攻めに来ないようで、辺りは妙な静けさだけが残されていた。

 やがて、敵軍は撤退を開始したらしく、どんどん小さくなっていった。


『うおおおおおおおおお!!!』


 と、同時に部隊員の雄叫びがこの大地を揺らした。そうだ。俺には立派な武器があるじゃないか。

 この約三十人程の隊員たちが。


         ★



「どうやら、ここが戦場になるんじゃないようだな。」

『そうね。あいつらはたぶん、今から向かって行ったんじゃない?』

「かもな。まぁ、お陰でこの通りゆっくり走行出来っから良いがな。」


 あの後、点呼をとり、俺たちは先ほどの敵の行動をどういった意味なのか話しながらカーゴの用意を待っていた。日も傾き、夕日が綺麗である。ほかの連中は遊んでいた。

 そして、用意が出来ると乗り込み、運転を再開し、現状に至る。


「しかし、今後が少し心配だな……。これからは国が敵になる。」

『そうね。でも、心配することはないんじゃない?』

「ああ、俺の部隊は最強だからなっ!」

『ふふふふふ』

「ははははは」

『「あっはははははは!」』


  笑いながら、楽しげに俺たちは戦場をあとにした。カーゴの中でも、笑い声が聞こえてくる。歌も一者にだ。

 その後も難なく街につき宿で休むことができた。まぁ、二階の部屋のほとんどを貸しきってしまったがな。


こ、これでやっと一日目が終了……先が長いな……。



ハッピーバースディ・トゥ・ミー……9/30

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