九話
内容が酷いかもしれません……zzz
っは!寝てません!寝てませんってばぁー!
「さて、第一回、中田ファッションショーを開催いたしまーす!」
そう言うと、店員たちがパチパチと拍手を贈る。そうこれは、中田がここのお店の店員が選んだ服を着て、一番気に入ったものを購入するという店員たちの戦いでもあり、中田の楽しみでもあるのだ。
俺は参加しないけど。司会さ司会。
「さて、まず最初はエントリーナンバー一番、レックさんの選んだ服です!」
バッとカーテンを開ける。そこに居たのは、白いワンピースに大きな麦わら帽子の清楚系ザ・美人だった。……あ、そのドヤ顔は中田ですね、うざいです。
「「「おおぉぉ~~」」」
「よ、似合ってるぜ」
「ふふ……ありがとっ」
そう言いながら頬を染める中田は、まさに天使だった。……ま、中身はおとkあだだだだだだだだだ
「いだいいだい!ちょ、ギブブブブ!」
「ちょっとときめいちゃったさっきの一瞬を返せ」
「だって中身うぎゃあああああ!」
で、気を取り直して……。
次は、ゴシックファッションのフリルがこうもり傘の様に広がる、小悪魔系ザ・美人だ。黒くお洒落な小さい帽子をちょんと乗せ、それがまるで今ここで作らせたかのように似合っている。……あ、その表情は中田だ。うざいドヤ顔しやがって(褒め言葉)
因みに、この服装を選んだのはエントリーナンバー二番、レイチェルさんのです。
「やっぱり、似合うと思ってたのよねぇ~」
「「おぉぉ~~」」
「良かったじゃん」
「後でご飯食べに行こう?」
「え」
「あなたのおごりで」
「おい、小悪魔演じてんじゃねぇぞコラ」
「うそうそごめん!いでででで、もげる、うでもげ」
と、まぁ、いろいろありまして……。
最後に、サイズが大きすぎる、「LEGEND」というロゴの入ったTシャツと、ホットパンツの現代女子系ザ・美人だ。まぁ、服からしてわかるとおり、お店にあった品でなく、たまたま運良く「倉庫メニュー」に入っていた服を取り出しただけだ。肩の露出が中々にマニアック心をくすぐる。
それに、尋常じゃないローライズだ。中田も頬を赤らめて羞恥に耐えている。
因みに、この服装のチョイスはエントリーナンバー三番、ラディー店長だ。さっすが店長、誰もきずかないであろうチョイスだ。
おや中田、頬が引きつってるぜぇ。おいおい、お決まりのドヤ顔はどぉしたんだい?
「ぐぼはぁ!」
「全部丸聞こえな件っ!」
その後、少し遊びながら服装を選び、購入していく。
ある程度買ったら、次は食料の購入とお掃除をする。食料を先に買おうか、お掃除を先に実行するかと迷いながら店を出た瞬間、地面いっぱいに魔法陣が現れた。
「うぉ!?な、なんだ!」
「キャーこわーい!」
「嘘つけ!楽しんでんじゃねぇか!」
一瞬驚く俺。だが大丈夫だ。これくらい想定済みだ。
適当に術者が隠れていそうな場所に、ナイフを投げる。すると、光が弱まりだしてきて、何事もなかったかのように魔法陣は消えた。
と、そこで先ほど投げた場所から、頭にナイフが刺さった死体が現れた。
「ビンゴ! あの人たち、魔法とかのいわゆる魔術師や魔法使いの類だわ!」
「オーケー、あまり迷惑をかけたくねぇし、消音銃でいくか」
「りょーかい!」
中田はそう元気よく返事をすると、先程までの女の子の雰囲気をとっぱらい(それでも、やっぱり美少女だけど)、某二挺拳銃の運び屋の如く素早く行動を開始した。
俺達に気付かれた連中は早々に逃げだそうとする。だが、俺たちは逃げる事を許さない。
「こちら暗殺魔術部隊、任務に失敗した! 繰り返す、暗殺に失敗だ! 直ちに回収部隊を―――」
「回収部隊を、なんだって?」
「ヒ、ヒィ!」
うわぁ、中田やべぇ。あの笑顔は恐怖感しかわかない。
中田はその歪な笑みを浮かべながら、敵をナイフで掻っ切る。俺はそのナイフ戦にチャチャを入れる連中を撃ち殺す。いやぁ、罪悪感薄れてんのは怖いなぁ。
「くそぉ!くそぉ!どうして法擊が当たらない!」
「撤退だ!退却だ!死ぬz」
「あぁ! ウェールズが!」
たった二人に歯が立たず、仲間がどんどん倒れていくのを見た敵兵は、青ざめた顔で逃げていく。よく見ると、もうあと2~3人ってところだ。
「で、どうするの? 粗方片付いたわよ?」
そう聞いてくる中田は、やれやれと疲れた表情をする。まぁ、疲れるだろう。なんせこいつ、法擊っつーやつが正面から、雨のように降ってんのに全力疾走で駆け抜けて、さっくり殺っちまうんだもん。
正直に、味方でよかったとちびりそうになったとです。
「ん~、まぁ、いいだろう。ん? すまん、無線だ」
こんな時に誰だ? ととってみると、会計からだった。
しかも、すこしうるさいと来た。あ、やべぇ。回収部隊とか逃げて!
「あー、会計。その、なんだ……まさか、ヘリに乗ってる?」
『え? な、なんでわかったんですか?』
「ヒュンヒュン聞こえるんだよ……まさか、回収部隊とか潰すk―――」
『あ、敵が見えてきたぞ! 敵との交戦になるので、切ります! アウト!』
「え? あ。あ~……」
「で、なんだったの?」
一方的に無線を切られ、しかもその内容から色々察すことができ、そんな中で聞いてくる中田。俺は手でスっと中田に待ったをかけると、暗殺部隊が行った場所に向けて俺は叫んだ。
「逃げて! 逃げて! 超逃げてー!」
「え?え?え?」
その後、回収部隊は、壊滅状態で本部に戻ったらしい。全く、ハインドは恐ろしいですな。
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ではまた