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プロローグ
町の入り口にて、見覚えのある景色を目にしたクララは深く息をついた。
「はぁ……やっと、この町にたどりついた……!」
ここまで殆ど休まずに歩き続けていた彼女だったが、これ以上は動けまいとその場に座り込む。
しばらく深呼吸を続けた後、クララはゆっくりと顔を上げた。
「さてと……これから、どうしようかねぇ……」
彼女はかつて仲間だった者達の手がかりを求めてこの町にやって来た。しかし現在、幼き身体となっている彼女は途方に暮れていた。
「この姿じゃ一人で宿にも泊まれないし、あいつらを探すにも厳しさがある。誰かを、頼らないと……」
口にしてすぐさま首を左右に振る。
「ダメだね。住人達に酷いことをしたアタシには、頼る資格なんてない」
クララは自嘲するように呟くと、ゆっくり立ち上がった。
「あいつらのことだって、一目見ることができれば充分だ。見かけたら、大人しく町から去ろうじゃないか」
軽く背筋を伸ばした彼女は再び歩き始めた。




