第32話 創造主コード深層:原初の書架
影界の裂け目が広がり、世界そのものの崩壊が目前に迫る。
レンは創造主コードの深層へと潜り、“世界の裏側”へ到達する。
そこで待っていたのは──かつて別れたはずの姉・ユナ。
一方その頃、戦場ではカイの竜核がゼヴァリオンの呪いにより激しく侵食され、暴走寸前。
カイの姉セリスは、弟のそばを離れず必死に支え続ける。
覚醒の前兆が脈動する中、世界はさらに深い混沌へと沈んでいく──。
平日昼の更新です。それでは本編をどうぞ!
◆1:レン、創造主コード深層へ落下
光粒子の渦に飲まれたレンは、
“世界の裏側”のような空間──浮遊記号と巨大な塔が佇む深層領域へ転移する。
レン
「……ここがレイヤー3……じゃない……もっと深い……
“原初書架”……?」
???
『ようこそ、レン。
創造主コードの深層に触れた者──君で二人目だ』
レン
「二人目? 一人目って──」
???
『……君の“姉”だよ』
その言葉と共に、光が形を成す。
◆2:ユナ登場──“書架管理者”の仮資格保持者
白銀の髪を揺らし、静かな微笑を浮かべる女性。
ユナ
「久しぶりね、レン。
あなたがここに来るって信じていたわ」
レン
「……姉さん……どうして……!」
ユナ
「わたしは“原初書架”の《仮管理者》よ。
あなたには言えなかった……言えば、義務で来てしまうから」
レン
「選択で来ないと深層には入れない……そういうことか……」
◆3:影界の裂け目の真実
ユナはレンを塔内部へ案内し、巨大な書架の間を歩く。
ユナ
「影界の裂け目は、本来“世界修正プログラム”の暴走よ。
壊れた世界を直すための力……それをゼヴァリオンが“侵略の通路”にしたの」
レン
「だから世界が喰われるように消えていく……!」
ユナ
「そう。放置すればこの世界は消滅するわ」
◆4:現実世界──カイの侵食が限界
──視点戻る。
カイの胸の蒼核が黒く濁り、脈動が止まらない。
セリスは常に弟のすぐそばにいて、両肩を抱き支えている。
震える弟の身体を支えながら、泣きそうな声で叫ぶ。
セリス
「カイ! カイ、しっかり……!
わたしの声、聞こえるよね……!」
カイ
「う……ぐっ……姉……ちゃん……俺……っ……!」
リュニス
「侵食が深い……竜王核の外殻が壊されてる!」
ミオ
「このままじゃ影界に引きずられる……!」
さらに裂け目から影喰が溢れ出し、戦線は崩壊寸前。
影守
「増援到来。防衛線の維持限界」
セルヴァン
「うむ……“穴”が広がり過ぎじゃの」
十二神獣が前に出る。
《辰》リュニス
「時間を稼ぐ! みんな、行くぞ!」
十二柱
『おおおおおッ!!』
だがセリスだけは動かない。
彼女は戦場の中心で、揺れる弟の手を離さない。
セリス
「……大丈夫。絶対に離れないから……!」
◆5:ユナ、“レンの限界”を告げる
原初書架の最深端。
ユナはレンへ静かに告げる。
ユナ
「レン……あなたの創造力は、もう“異常値”よ。
十二神獣を命として創造した時点で気づいていた」
レン
「俺が……異常……?」
ユナ
「あなたは世界を書き換えることができる。
でもその代償は──“自己消失”」
レン
「消失……?」
ユナ
「あなた自身が、世界に吸収されて消えてしまうの」
◆6:レン、唯一の回避策を見つける
レンは書架の根源コードに手を伸ばし、答えを見つける。
レン
「……完全書き換えじゃなくて、
“ルート修正”なら……俺は残れる!」
ユナ
「成功率1%未満よ!」
レン
「1%で十分だ。俺はみんなを……カイを守る!」
ユナは目を潤ませ、強く頷く。
ユナ
「……なら、わたしもあなたを支える」
◆7:ゼヴァリオンの影声が侵入
黒い波紋が書架を侵食する。
ゼヴァリオン
『……創造主の器よ。ここまで来るか』
ユナ
「まずい……深層に干渉を……!」
レン
「ゼヴァリオン!!」
ゼヴァリオン
『レンもカイも、我が資源だ。
世界は影に沈む』
レン
「させねぇよ……!!」
◆8:現実世界──カイの覚醒兆候が爆発
カイの背から蒼炎の翼が形を成し始める。
セリスは涙をこぼしながらその身体を抱きしめる。
セリス
「カイ!! ダメ、行かないで!
今ここにいて! わたしの声、聞いて!!」
カイ
「あ……ぁ……ぐあああああッ!!」
蒼核が深い咆哮を上げる。
セルヴァン
「原初竜王の因子……!
カイが第一段階覚醒に入った!」
《辰》リュニス
「カイ……君、まさか……」
しかしセリスだけは弟を抱きしめたまま離れない。
セリス
「カイ……お願い……戻ってきて……!」
◆9:レン、世界修正を発動──次回へ
原初書架が光で満たされる。
レン
「──ルート修正
《世界境界・閉鎖パッチ》
書き換え開始!!」
ユナ
「レン、無理はしないで!」
ゼヴァリオン
『書き換えは……させん……!』
光と影が衝突し、深層は崩壊寸前──。
──第33話へつづく。
ついにレンは創造主コード深層“原初書架”へ到達し、
姉ユナの真実と“自己消失”の危険を知らされることになりました。
一方その裏で、
カイはついに“原初竜王の因子”が覚醒を始め、
そのそばでは姉セリスが決して離れずに支える姿が描かれました。
レンの書き換え、カイの覚醒、ゼヴァリオンの干渉──
すべてが同時に進行する最大のターニングポイント。
次回、世界はどう変わるのか。
──ここからが本当の修正戦だ。




