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第31話 竜王核の呼び声と、侵食する影界

十二神獣の誕生から数日。

平和な拠点に、突如として“世界の基盤を揺るがす異変”が発生する。

カイの胸奥で暴れだしたコア

森に出現した黒い亀裂、

そしてセルヴァンが“とうとう来た”と言い放つ影界王の呪流。

レンは創造主コードの深層へ踏み込む覚悟を決め、

十二神獣は初の進化兆候を見せはじめる……。

──竜王と影界王、その因縁が世界を裂く第31話。

物語は、ここから一段階深みへ落ちていく。


◆1:蒼核が脈動する夜

夜明け前。

拠点の静寂を切り裂くように、カイの叫び声が響いた。


カイ

「ぐっ……あ、ああああッ……!」


胸の奥で、蒼い光が鼓動のように脈うつ。

その光は、魔力や生命力とは別次元──


“位相を歪める竜王の心臓核ドラゴン・ハートコア”。


最初に異変を察知したのは《辰》リュニスだった。


リュニス

「レン! 起きて!

 カイの核が……“誰かに引っ張られてる”!」

だが、

もっと早く走り出した影がひとつあった。

セリスだ。

姉の直感と竜族特有の感応で、

真っ先にカイのもとへ駆け込んだのだ。


セリス

「カイ!! 返事しなさい!!」


レンも急いで飛び込む。

カイは蒼い光を散らしながら床に膝をつき、

苦痛に歪んだ表情で姉に手を伸ばした。


カイ

「……姉ちゃん……っ

 俺……なんか……来る……ッ!

 体の奥に……“声”が……!」


セリスの顔が蒼白に変わる。


セリス

「この反応……うそ……

 “竜王因子ソルヴァリス・コード”への干渉……?」


リュニスが震える声で続ける。


リュニス

「この波……影界王ゼヴァリオンの呪流。

 竜王の器を“呼び寄せる”呪いだ……!」


レン

「ゼヴァリオン……セルヴァンの弟……!」


セリスは弟を強く抱きしめながら、

その蒼い光から守るように翼を広げた。


セリス

「カイ……大丈夫。

 お姉ちゃんがいる……絶対に渡さない……!」


◆2:世界に“裂け目”が生まれる

ベリィ(夜猫族)が血相を変えて駆け込む。

ベリィ

「レン、セリス!

 拠点の森に……でかい空間の裂け目が……!

 黒い……ヤバい匂いしかしねぇ穴だ!」


《酉》シェルファも急報を告げる。

シェルファ

「空間が……裂けています!

 世界の骨格が悲鳴を上げてます……!

 これは界門かいもんの前兆です!」


レン

「界門……とうとう来たか……」


影がゆらぎ──セルヴァンが現れる。

セルヴァン

「弟ゼヴァリオンの“腕”が世界を跨いで伸びてきおった。

 竜王の器──つまりカイを奪うためにな」


セリスが怒りで歯を食いしばった。

セリス

「弟の命を……利用しようというの……?」

セルヴァンは短く「そうじゃ」と答える。


◆3:影喰かげぐい──世界を喰う怪物

全員で外に出ると、森の中央に

黒い“裂け目”が脈動していた。

地面がえぐれ、

空気が歪み、

まるで世界そのものが悲鳴を上げる。


ミオ

「なに……あれ……」


レン

「影界の穴……」


裂け目から黒い腕が這い出す。


十体ほどの異形──影喰かげぐい


セルヴァン

「あれは“影喰”。

 世界の存在座標そんざいざひょうそのものを食う怪物よ」


影喰が地面を舐めると、

そこは“なかったこと”になるように消える。


セリス

「こんなの……竜炎でも焼き払えるかどうか……」


ミオ

「戦うっていうレベルじゃなくない!?

 世界が……消えてる……!」


◆4:影守、初の全力戦闘

裂け目の上に、

影そのものが立っていた。


──影守。


セルヴァンの影の中でも

“未来永劫に一体のみ存在を許された最強の刺客”。


影守

「主よ。殲滅許可を」


セルヴァン

「良い。

 ただし“経験値”は残しておけ。

 神獣どもとレンたちの成長に必要じゃ」


影守が一歩踏み出した瞬間──

影喰の頭が、

三体まとめて“音もなく”消し飛んだ。


ミオ

「……見えなかった……ッ!」


セリス

「なんて速度……影の純粋戦闘体……!」


レン

「これが……セルヴァンの最強の刃……」


影守は

“殺しきらず”“狩場用に削る”という

超高度な戦闘を淡々とこなし続ける。


◆5:十二神獣、初の進化兆候

影喰の呪流が満ちると、十二神獣の体が光った。


《子》チトラ

「レン……わたしたち……コードが震えてる……!」

《未》フェリオン

「もこっ……!」(防護波動が倍増)

《午》ガイオス

「ヒヒンッ!」(蹄の風が鋭さを増す)

《亥》ドルン

「ぶひっ!」(地面を踏むと小揺れ発生)


レン

「“影界呪流”が十二神獣の進化ルートを開いてる……!」


影守

「レン様が生みたもうた十二柱……

 やはり“世界級”」


セリスも驚きを隠せない。

セリス

「レン……あなた、本当に……

 この世界を変える力を……持ってる……」


◆6:レン、創造主コード深層へ踏み込む決意

裂け目は広がり続けている。


セルヴァン

「レンよ。

 この裂け目を閉じる方法はひとつ。

 “創造主コード深層(レイヤー3)”への介入じゃ」


レン

「……避けてきた領域だけど……

 今はやるしかない……!」


セリスが肩に手を置く。

セリス

「レン。

 ……お願い、カイを助けて。

 あなたなら──届くはずだから」


十二神獣が一斉に寄り添う。


《卯》リリア

「レン……いっしょ……がんばる……」


《辰》リュニス

「竜王系統は任せて。僕が支えるよ」


レン

「よし……みんな、力を貸してくれ。

 創造主コード・レイヤー3──アクセス開始!!」


世界が“書き換えの粒子”に包まれる。


◆7:カイの覚醒前段階

影界から伸びた黒い鎖がカイの胸へ迫る。


カイ

「来るな……ッ!!」

その瞬間──


カイの背に

蒼い“半透明の竜翼”が展開した。


セリス

「カイ……!

 あなた……竜王の……本質を……!」


ミオ

「やば……カイ……本当に竜王クラスじゃん……!」


セルヴァン

「まだ片鱗じゃ。

 だが覚醒は近い」


◆8:影界王ゼヴァリオン、声のみの降臨

裂け目の奥に、巨大な影の瞳が開く。


ゼヴァリオン(声)

『……器よ……竜王の因子よ……

 いずれ我がもとへ来る。

 逃れられぬ運命……』


カイが震える。


セリスが弟を抱き寄せる。

セリス

「カイは渡さない……絶対に……!」


ミオと十二神獣もカイを守るように寄り添う。


レン(叫ぶ)

「行かせるわけないだろ……!!

 お前も、この世界も……

 “書き換えて”守る……ッ!!」


光が爆ぜる。

レンの意識は

創造主コード深層へ沈んでいく──。


ついに現れた影界王ゼヴァリオンの影。

カイの蒼核が完全覚醒へ向けて動き出し、

十二神獣にも“進化の気配”が生まれた。

そしてレンは、ついに創造主コード深層へアクセスする。

世界そのものの“書き換え”に踏み込むレン。

竜王の器として覚醒しはじめるカイ。

影界王の呪流と因縁を背負うセルヴァン。

──次回、物語は“創造主レイヤー”の領域へ踏み込む。


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