詩 夢であれとどんなに思っても、夢にはならない
夢であれとどんなに思っても
この現実は決して夢にはならない
夢であってほしいと何度祈ったか分からない
けれどこの現実は決して変わったりはしない
大切な人が死んだ
世界が滅んだ
歴史が消えた
自分も死に行く
夢であってと叫んだけれど
どんなにそうしても変わりはしない
夢であってと嘆いたけれど
どんなにそうしても変わってはくれない
「願えば夢になってくれたら」
「祈れば夢になってくれたら」
「目が覚めれば夢であると自覚できたら」
ーーそれがどんなに幸せなことだろう