ポップコーンのような
僕が悪いんだっていう心に
僕は悪くないって心をわかったふうに乗っけて
その上から僕が悪いんだろと自嘲気味な心で蓋をする
そうやって層を作って
僕達はそのミルフィーユを噛まずに飲み込む
本当の悲しい味を忘れたまま
飲み込んだまま
泣き虫の心が
泣けないまま固まって
ようやく出た言葉は
許してほしいだなんて
結局僕は僕の事が悪い思っていたけど
ようやく感じた自分の心は
まるでマシュマロの中から出てくるいちごピューレみたいに、少ないのに味が濃すぎて
僕は胃もたれで言葉も出ないんだ
そんな僕を何も言わずに抱きしめた温かい手は
白くて
黄色くて
少しだけピンクで
ほんのちょっと緑なんだ
でもガラスみたいに透明なんだ
心を隠すのは得意だ
けどもう、
もう隠さないよ
怖がって隠していたけど
だって感情は
ときには僕を苦しめて
迷わせて
自分のことが憎くなって
周りのことが嫌いになるけど
こんなにも僕を育てて
幸せだと思う
そんな機会を増やすから
まるでポップコーンみたいだから