表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/261

8の6

カラコロカラン


「ここが…探偵事務所ですか」


そう言って、男性が入ってきた。

手にはポストに入れた手紙を持っている。


「水原聡美さんのご家族の方ですか?」

「…はい。聡美の父です」


そう言って彼はカウンターに座った。

僕がコーヒー飲まれますか?と聞くと

お願いしますと返された。

コーヒーを二つ入れ、一つカウンターに置く。


コーヒーを飲んでいる彼に話しかけた。


「今日は来てくださり、ありがとうございます」

「いえ…」

「聡美さんについてお話を聞きたいのですが…よろしいでしょうか?」

「…それより先に、こちらからお話を聞いてもいいですか」

「…どうぞ」

「探偵さんは何も調べているんですか?」

「お手紙にも書きましたが、倉本大輝さんの浮気について調査をしています。大輝さん本人からは浮気をしていないのに聡美さんが信じてくれないとお聞きしました」

「…そうですか」

「お話しをお聞きしてもよろしいですか?」


僕がそう聞くと、タバコを吸ってもよろしいですか?と聞かれたので、どうぞと返した。

彼はポケットからタバコを取り出し、

ライターで火を灯した。


「僕も…よろしいですか?」

「あぁ、探偵さんもお吸いになるんですね…どうぞ」

「ありがとうございます」


二人でタバコを吸いながら、僕は天井に煙を吐き出した。


「私もね…大輝くんが浮気するなんて信じられないんだよ」

「そうなんですね」

「あぁ、彼は真面目で聡美のことを本当に考えてくれていた」


僕はタバコを吸いながら話を聞いた。


「聡美が突然、帰ってきた時はビックリしたよ…それでね、聡美が言うんだ…知らない人が部屋にくるって。大輝くんに話してもそんな人は見たことがないって言われたって…」


彼はフーっと煙を吐き出した。


「でも、部屋に髪の毛が落ちていたそうだ。髪の長さも色も聡美とは違ったみたいで…それを話しても大輝くんは知らないって…それで、浮気してると思い込んだみたいだ」

「そうですか…」

「私は大輝くんを信じたいが…聡美が嘘をついているとも思えなくてね…」

「…一度、聡美さんと会って話をさせていただけませんか」


僕がそう聞くと少し悩んだ表情をした。


「倉本さんから依頼をされましたが、本当のことを調べたいと僕は考えています。聡美さんが少しでも何かを知っているのなら、一度会ってお話しを聞かせていただきたいのですが…」

「娘に…聡美に話してみます」

「お願いします」


それでは、失礼しますと彼は立ち去っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ