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「うーん。調べたけど、マジで女の影ないわ…」


橘と歩きながら話している。


「そっか」

「大輝くんって意外とマジメちゃんなんだよね」

「それで、どこに行くんだ?」

「あー、実はさ、大輝くんの職場に友達がいるからさ!話聞こうかと思って…」


ついた場所はこの間の喫茶店だった。


「あっ!いたいた!カッちゃん!」


店内で働いている彼は橘に気付くと笑顔で近寄ってきた。


「おっ!タッちゃん来てくれたんだ!」

「おうよ!」

「今日は…コーヒー2つかな?」


僕に気付いた永野一幸は軽く頭を下げて、

コーヒー2つかな?と聞いてきた。


「それでお願い!でさ!ちょっと話聞きたいんだけどさ…時間ある?」

「話?別にいいけど…もうちょっと待ってくれる?」

「わかった!」


とりあえず、コーヒー持ってくるねと言って

奥に入っていった。


相変わらず、店内は女性客が大半で

男二人でくると少し浮くなと思った。


少し待つとコーヒーを二つ運んできてくれて、

僕はコーヒーを飲む。


禁煙マークを見て、ため息をつく。


「リンちゃん…我慢ね」

「わかってるよ…」


コーヒーを飲みながら待っていると。

ごめん!お待たせ!と永野一幸が歩いてきて、

僕たちの前の席に座った。


「いま、休憩時間だから話せるよ。どうしたの?」

「カッちゃんごめんね!実はさ…倉本大輝くんってここで働いてるっしょ?大輝くんの話を聞きたくてさ」

「大輝?働いてるけど…」

「どんな人か聞いてもいい?」

「あー、大輝かー…真面目に働いてるかな?今度、結婚するって幸せ自慢されたことあるけど」


永野一幸は笑いながらそう話した。


「やっぱ、そうなんだ…ほら、宮本裕一って友達がいるじゃん?だから、大輝くんもチャラいのかな?って思っちゃってさ〜」

「あー、宮本裕一はヤバいよね…でも、大輝が言ってたけど、女にはダラシないけど、いい奴だって言ってたよ?」

「そうなん?」

「まぁー、宮本とは仲良くないけどね」

「そっか〜」

「大輝とは仲良くしてるけど、いい奴だよ。大輝がどうしたん?」

「うん?まぁ、色々あってさ〜」

「…探偵の仕事ってやつだ」

「そうそう!仕事なのよね〜」


タッちゃんカッコいいじゃんと永野一幸は

橘を指差しながら笑った。


「そうだ!大輝くんの彼女さんに会ったことある?」

「ん?聡美さんのこと?会ったことあるよ」

「マジで?どんな人だった?」

「普通に可愛い感じの子だったけど…」

「そうなんだ〜」

「おう!大輝と仲良くてさ…こっちが照れるぐらいだったよ」

「へ〜、そんなラブラブだったんだ」

「めっちゃ熱々だったよ。でも、普通にいい夫婦になるんだろうな〜って感じだったかな」

「そっかー。カッちゃんごめんね!仕事してる時に、色々話聞いちゃってさ」

「いやいや、別に大丈夫だよ。休憩時間だったからさ」


永野一幸は気にすんなよと笑った後、

イタズラっこみたいな表情で橘に話しかけた。


「てか、タッちゃんこの間、可愛い子と仲良さげだったじゃんか〜あれってさ、タッちゃんの彼女?」

「ちょっ!見てたのかよっ!」

「いや、そりゃ見るでしょっ!俺はここで働いてるんだからさ!んで?どうなのよ?ん?」

「いや〜その…ね〜」

「この間、2人で一緒にデザート食べてたじゃん!俺、ちょっとサービスで量増やしてあげたんだからね?」

「えっ!マジで!めっちゃ量あんなって思ったもん!」

「いや、元から結構、量は多めだけどな」


はははと笑った後、やべっ!休憩時間終わりそうだわ!と永野一幸は言った後に、じゃあ、またな!と笑いながら店の奥に戻っていった。

橘はカッちゃんありがと!またな!と返事をして、

永野一幸とお互いに手を振り合った。


コーヒーも飲み終わり、店を出る。

近くのコンビニの入口にある喫煙所で、

タバコに火を灯して、僕は思った。


僕がこなくてもよかったんじゃないかと…

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