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第七章、いざ開幕!

おい!ぶっちょ!

なんで泣かないんだよっ!

わたしはこんなに泣いてんだぞっ!

わたしより、ぶっちょのほうが悲しいだろ!

だって、じいさんが死んだんだぞっ!

ぶっちょ!泣いていいんだよ…


わかった…もういい!

わたしがぶっちょの分も泣くから…

それでね、じいさんのかわりにね、

わたしがね…わたしがぶっちょのこと守るから!

わたしのことねーちゃんって呼べっ!

もうぶっちょって呼ばないからな!

じいさんからもらった名前があんだろっ!

だから、わたしは…




カラコロカラン


「やっほー!コーヒーちょうだい!」


一言目はそれなんだよな…と思いながら、

柚葉さんを見た。相変わらず、元気いっぱいに

両手を広げて入ってくるな。


「柚葉さん、すいません」

「あれ?鈴、出かけるの?」

「今日は予定がありまして…」

「そうなんだ…私もついてっていい?」

「え?ついてくるんですか?」

「うん。ダメ?」


上目遣いで聞いてくる。

あざといなと思いながら、

面白い場所じゃありませんよと答えた。


「面白いとかじゃないでしょ?」

「そうですか…別にかまいませんが…」

「やったー!じゃあ、ついていこ〜っと!」


カララコカラン

扉、壊さないでほしい。


「神影!準備できたかー!」

「山村さん…もう少し、優しく開けてくださいよ…扉、壊れたらどうするんですか?」

「あ?そんな簡単に壊れねーよ!」


僕はため息をついた。


「あ?なんだこいつは?」

「…柚葉さんです」

「はじめまして。楠木柚葉です」

「あー、そう言えばこの前もいたな」

「いますよ〜。私って鈴の大事な人なので〜」


柚葉さんはそういうと僕の左腕に引っ付いてきた。

なんだ?そうなのか?と山村さんが聞いてきたが、

僕はそれに返事を返さずに、話題を変えた


「柚葉さんもついてきたいそうですよ。車出してもらえますか?」

「あぁ。準備できてんなら行くぞ」


山村さんについていき、僕と柚葉さんは車に乗った。


「それで、どこに行くんですか〜?」

「なんだ?神影から聞いてないのか?」

「ちゃんと、面白い場所じゃないとは伝えましたよ」

「んだよ!そんなんじゃ伝わんねーだろ!」

「…はぁ…間違ってはいないじゃないですか」

「ごめんね〜。結局、どこ行くの?」

「じいさんの墓参りだよ!」


三人でお墓の前についた。

僕は墓石を綺麗に洗う。

命日の日にしか、僕はこない。

だが、墓石は綺麗な状態を保たれていた。


「じいさんって鈴のだったんだ〜」

「そうですね」

「あー、ややっこいけど…神影の親だ」

「親?だけど、じいさん?」

「あーなんだ!そこらへんは神影から聞け!」

「僕にとって、じいちゃんはじいちゃんですよ」


花を供えて、線香をあげる。

三人で手を合わせて拝んだ。


「綺麗にしてくれてるんですね」

「あー、多分、家のばぁちゃんか龍生んとこだろ」


そうですかと返事をして、タバコに火を灯す。

そのタバコを供えて、もう一本、タバコに火を灯した。


「美味いか?じぃちゃん」


僕の言葉は煙と共に空へ消えた。

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