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カラコロカラン
「来ちゃいました!」
いらっしゃいと元気な橘
やっほーとひらひら手を振る柚葉さん
僕はタバコの煙を天井に吐き出してから、
軽く頭を下げた。
「栞ちゃん!無事だったんだね!」
「もう!橘さん心配しすぎですよ!あれから事務所の人たちも気を遣ってくれてますから、そうそう危ない目にあいませんよ!橘さんこそ大丈夫だったんですか?」
「俺は栞ちゃんが誘拐でもされたらって心配で…って、あれ?俺の話したっけ?」
「神影さんから電話があったんですよ」
「えっ!?そうなの!?」
「はい。知らない人が来て、ゲームをクリアしないと大事な人を失うって言われたんですよね?」
「そう!そうなの!」
柚葉さんはふ〜んとコーヒーを飲みながら話を聞いている。
「ってか、リンちゃん電話してたん!?」
「そうだよ。だから、最初から雨宮さんじゃないってことはわかってたかな」
「んだよ〜!じゃあさ、ちゃんと教えてよ!」
「誰だろうと助けたかったんだろ?」
「まぁ、そうだけどさ…」
僕はコーヒーを一口飲み、煙を吐き出す。
やっぱり、コーヒー美味いな…
「鈴はさ〜私と栞ちゃんのどっちに先に電話したの?」
「楠木さんにも電話があったんですか?」
「そうよ〜。今どこにいますか?ってね〜」
「あっ!私も一緒です!」
「それで〜どっちなの〜?」
「どちらでも関係ありませんよね」
「関係あるよ〜鈴的にはどっちが大事なのかなって?」
「順番って、関係ありますか?」
「栞ちゃん!着信履歴見してよ〜」
「いいですよ!」
…はぁ…どっちも変わらないだろうに
「一緒ね〜」「一緒ですね」
携帯の着信履歴の時間は全く同じだったらしい。
まぁ、話してすぐに切ってを二回したからね…
「鈴の着信履歴見れたら、謎は解けるんだけどな〜」
「見せませんよ?個人情報ですので」
「え〜、どっちからかけたか言うだけじゃんか〜」
「覚えてませんね」
「でもさ〜電話をしたってことはさ〜私も大事な人ってことなのよね〜」
僕は返事を返さず、煙を吐き出す。
「結局、あいつは誰で何したかったんだろ?」
「あぁ、彼はお金持ちの息子で何をしたかったのかは、メッセージの謎を解けばわかるよ」
「マジで!?でも、俺さ…わからんのよね」
「わからなくてもいいんじゃない?」
「そうかな…」
もうこういう面倒なのはお断りだ。
僕は巻き込まれたと言っていい。
本当に僕には関係のない話だった。
「てか、あの時計はめっちゃ怖かったんだけど」
「時計ですか?」
「そうそう!止まっている時計が急にゴーン!ゴーン!ゴーン!って音が鳴り響いてさ!ビックリしたよ!」
「そ、そうだったんですね…私もその場にいたら、怖かったかもしれません」
「ふ〜ん。不思議な体験したのね〜」
「そうなんだよ…マジでビビったからね!」
僕は美味しいコーヒーを飲みながら、
タバコを吸っていた。
「リンちゃんさ〜あれって何だったん?」
橘がそう聞いてきたので、僕は答えた。
「実らない恋の応援だよ」
これにて第六章完結です。
お楽しみいただけたでしょうか?
評価ポイントをつけてくだり、
とても嬉しく思います。
ありがとうございます。
今回は謎解きのような要素を入れてみたのですが…
皆さまはお分かりいただけたでしょうか?
謎解きというか、なぞなぞと言うか…
多少、連想ゲームのようなものですが…
楽しめていただけたなら幸いです。
わかった方もわからなかった方も、
感想にて教えていただけたら嬉しく思います。
ゆっくりですが、続きも書いていきますので、
優しい気持ちで見守ってくださると嬉しく思います。
今後とも、お楽しみいただければ幸いです。




