6の6
「リンちゃん!この部屋なんかオシャレじゃね?」
僕は返事を返さずにタバコを吸っている。
もうさ…謎とか解くつもりないよね…
僕は本棚にあった本を手に取った。
ん?本じゃなくて日記かな?
その日記にはこう書かれていた。
俺は恋してはいけない人に恋をした
わかってる。わかっていたんだ。
だが、この気持ちは止められなかった
俺は殺されるんだろうか…
いや、そんな訳ない
それは飛躍しすぎているな…
だが、このホテルはもう終わりだろう
ありがたいことに俺が死んだ後に
ホテルを買い取ってくれる人も見つけた。
きっと、俺みたいな人は多くいるんだろう…
恋しちゃいけない人に恋してしまった人を、
実らない恋を、俺は応援したいと思う
なんだ…これ…
僕は煙を吐き出しながら読んでいた。
「リンちゃん!この謎解けた?」
「まぁ、なんとなくわかるけど…」
「えっ?マジで!?」
「連想ゲームみたいなものだよ。二つ目は少し違うんじゃなくて別の人だけどね…」
「んー…どゆこと?」
ため息をついた。あー、コーヒー飲みたいな。
「てかさてかさ!こういう感じの部屋でさ!推理系の話みたいな感じだったらさ!時計の中とかにあるんだよな〜」
なんちって!と言いながら時計を調べ始めた。
うん。本当はもっとこの謎について考えてほしかったんだろうな…わかるよ。頑張って考えたんだよね。でもさ、本当に…本当にごめんね。
僕はそう思った。
あれ?なんか鍵見つけたんだけど!と橘は言った。
うん。わかってた。
「なんかさ!俺、謎解いちゃったよ!」
「橘は謎を解いたんじゃなくて、強行突破だよね」
「え?そうなん?」
「さっきの紙に書いてた意味わかってた?」
「いや!全然、わからん!」
だよね…僕はタバコの煙を天井へと吐き出した。
この大きな時計も可哀想だな。
古い物なのか秒針は動いてなかった。
橘は鍵を使い、次の扉を開く。
もういいかな?さすがに帰りたいんだけど…




