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カラコロカラン


「あの…すみません」

「あっ!有村さんすか!」

「あっ、はい…そうです」


橘はどうぞ!とソファへと導くと、

素早くお茶を用意してテーブルに置いた。


「山村さんから少しだけお話しは聞きましたよ」

僕はそう話しかけながら、

いつものソファに腰掛けて名刺を渡す

「えっと…神影…リンタロウ…さんですか?」

「リンタロウでもスズタロウでも好きに呼んでください。どちらでも同じ名前に変わりはありませんので」

「…は、はい…」

「詳しくお話しを聞かせていただけますか?」


わかりましたと有村由美は話しはじめた。

有村由美の旦那、有村大智は最近帰りが遅いらしい。

何か悩んでいる様子もあるようで、何かあったのか聞いても、大丈夫だからとしか話してくれないらしい。

この間、家に帰る途中で旦那さんが女性と喫茶店にいるのを目撃してしまい、不倫なのではと不安に思っているそうだ。


「そうですか」

「あの…調べてもらえますか?」

「いいっすよ!俺たちに任せてくださいよ!」


OK OK!まかせんしゃい!と橘は笑った。

有村由美はビックリしつつもお願いしますと

頭を下げてから立ち去っていった。


「さーて、リンちゃん調べよっか!」

「なんか、テンション高くない?」

「あんな綺麗な奥さんがいるのに、不倫とかありえないっしょ!だから、早く不安をとってあげなきゃ!」


行くよー!と橘は先に出て行ってしまった。

タバコ吸いたいなと思いながらも、

僕は橘のあとを追いかけた。

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