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カララコカラン
勢いよく扉を開けたせいで
カラコロカランがカララコカランとなった。
扉、壊さないでほしい。
「おい!神影いるかー!」
大きな声で入ってくる女性
また面倒な人がきたなと思いながらも
どうされましたか?と声をかけた
「おっ!龍生もいるじゃねーか!」
「あっ!美咲ちゃん!やっほー!」
「だから、美咲ちゃんじゃなくて、山村さんだって何回言えば…」
「どうかされたんですか?」
このまま橘に説教をはじめそうだったので、
僕が話しかけると、橘に軽くチョップを食らわした後に話しはじめた。
「あー、ちょっと言いにくいんだがな…」
山村美咲。山村警部はそう言った後に話しはじめた。
有村由美。山村警部の学生時代の友人だ。
今は結婚して幸せに暮らしていたそうだが、
最近、旦那の帰りが遅いことに不審に思ったそうだ。
もともと仲の良い夫婦だったからこそ、
有村由美は不倫を心配していると相談されたらしい。
「そうですか」
「あー、それでだ!由美にここを教えたから、その内くると思う…不倫なんてしてないだろうが調べてくれるか?」
「それは本人に頼まれてからですかね」
「あぁ!それでいいからよ…とりあえず、頼んだぞ!」
そう話してからすぐに立ち去っていった。
カララコカラン
扉、壊さないでほしい。
「リンちゃん…不倫ってマジかな?」
「さぁ…調べてみなきゃわからないかな」
「だよねー…」
僕はタバコに火を灯し、煙を吐き出す。
「なんかあったら、私も手伝おうか〜?」
相変わらずカウンターで両手を伸ばしながら
くつろいでいる楠木柚葉が話しかけてきた。
「…そういうことはありませんよ」
「ふ〜ん。まぁ、あったら頼っていいよ〜」
「まぁ、その時はお願いしますね」
まかせて〜と微笑んでる楠木柚葉に
ここは貴女の家ですか?と聞きたくなったが
聞いたところでどうしようもないなと思い直し、
ため息をついてから、フーと煙を吐き出した。




