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「橘起きてる?」
「んー?リンちゃん?」
眠たそうな表情で橘は返事を返す。
部屋の中では雨宮栞と真島彩花はスヤスヤと寝ていた。
真っ暗闇の中、僕は橘と話している。
「どしたん?」
「旅館以外で誰かと会った?」
「会ってないけど…亮太くんから聞いたけど村の人達は農作業して、そのまま家に帰ってるらしいよ」
「そっか…」
「なんか…リンちゃん様子おかしいよ?」
「明後日にお祭りがあるらしい」
「そうなんだ!楽しみだね!」
「だから、明日までにここを出たい」
「は?何言ってんの?」
「橘運転できるよな?」
「う、うん。できるけど…」
「じゃあ、明日…四人で逃げよう」
「リンちゃんどしたん?マジで意味わかんないんだけど…」
「まぁ、確証がある訳じゃないけど…ここはまずい」
「…それ…マジなやつ?」
「あぁ」
橘は僕の目を見つめ続けた後に、
うそだろ〜!マジかよ〜!と言った。
「僕より橘から話を聞いた方が雨宮さんも真島さんも聞いてくれるだろ?上手いこと話してくれよ」
うー、わかったとしぶしぶだが、
わかってくれた。
「でも、彩花ちゃんはリンちゃんのお願いの方が聞いてくれそうだけどね」
「…はぁ?何言ってんの?」
橘はふふふと笑った後に、寝ると言って寝始めた。
さて、明日の内にこの村から出られるかな?




