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「神影さん…行っちゃったね」


彩花は残念そうに私に話しかけた


「そうだね」

「まぁ、リンちゃんってあんな感じだからさ」

「あんな感じってどんな感じなんですか?」

「おー!グイグイくるね!人付き合いが苦手っていうかさー、多分タバコ吸いにいったんじゃね?」


橘さんは、でも嫌わないであげてよと笑った。


「嫌ってる訳じゃないですよ!」

「え?そうなの?」

「むしろ、カッコいいな〜って思ってます!」

「えっ!?そうなのっ!?」

「はい!」

「栞ちゃんもそう思う?」

「うーん。いい人ですけどね」


リンちゃんってカッコいいんだ…と橘さんは呟いた。


「もちろん橘さんもカッコいいですよ」

「そうかなー?でも、ありがとね」


コンコン


部屋のドアをノックする音が聞こえた。

「お食事の用意ができましたのでこちらにお持ちしますね」

「あっ、すいません。お願いします」


三人分の食事が用意された。


「あれ?神影さんの分は?」

「先程、お庭でお話しましたが、いらないと言われましたので…」

「あー、リンちゃんって人が作ったものが苦手なんだよね〜」

「そう言えば、前もそんなこと言ってましたね」

「うん。だから、気にしないで食べちゃお!」


私達は楽しく話をしながら食事をすませた。

食事が終わったころ亮太くんが戻ってきた。


「みんな楽しんでる〜?」

「うん!食事もおいしくて!お祭りも楽しみだね!」

「彩花ちゃんありがとね!」

「てかさ、この村の人って旅館にくるまで見かけなかったよね?みんなどうしてんの?」

「あー、多分畑で農作業してたんじゃないかな?村の人達は農作業したらすぐに家に帰っちゃうからね」

「そっかー。俺、誰にも挨拶してないなって思ってさ」

「でも、お祭りの時はみんな集まるからさ!」

「じゃあ、そん時はみんなで騒ごうね」


ウキウキしている橘さんに彩花、

笑顔の亮太くんと楽しく話しながら過ごした。

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