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カラコロカラン
「やっほー!コーヒーちょうだい!」
元気いっぱいに両手を上げて入ってきた。
僕は返事を返さずに、コーヒーを淹れる。
「あっ!楠木さんだ」
「やっほー」
橘は楠木柚葉に少しは慣れたのか、
最初の頃のようにビックリしなくなってきた。
「それでそれで、調べはつきましたかな?」
「日村さんの方は解決したぜ!」
「よきかな、よきかな」
親指を突き立てて話す橘に
笑顔で変な言葉遣いで話す楠木柚葉
何やってんだ…と思いながらも、
カウンターにコーヒーを置いた。
ありがと!とカウンターに座ると
コーヒーをチビチビ飲みはじめた。
僕も自分の分のコーヒーを入れ、タバコに火を灯す。
「でも、結局のところ、怜子ちゃんの方は全然わかんなかったんだよね〜…」
「ふーん。そうなんだ〜」
絶対、話聞いてないよなって感じで
相槌を打っている楠木柚葉に尋ねた
「柚葉さんはわかってるんじゃないですか?」
「あっ!やっとで柚葉って呼んでくれた!」
「…もう訂正されるの面倒臭いんで…」
うん!うん!と満面の笑みで頷くなよ…
調子狂うなと思いながらもまた話しかける
「…それで、わかってるんですよね?」
「んー、なにがー?」
「…はぁ…もういいです」
どゆこと?どゆこと?と橘は頭の上にハテナマークを出しながら僕と楠木柚葉の会話を聞いていた。
ちゃんと話してくれないが、きっと楠木柚葉は最初からわかっていたんだろう。
「うーん。結局、怜子ちゃんのストーカーって誰だったんだろうね?」
そう聞いてきた橘に返事を返す。
「ストーカーなんていなかったんだよ…」
これにて第三章完結です。
お楽しみいただけたでしょうか?
ゆっくりですが、続きも書いていきますので、
優しい気持ちで見守ってくださると嬉しく思います。
今後とも、お楽しみいただければ幸いです。




