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「あれ?水野さんだ。こんにちわ!」
マンションの前にあるゴミ捨て場で301号室の水野朋子を見つけた。ゴミをあさってる?
「…こんにちわ」
「何をされてるんですか?」
「ゴミの分別を確認してるだけよ」
「ご自分の分なら捨てる前に確認されては?」
「…どこで確認しようが私の勝手でしょ?」
「そうですね。周りのご迷惑にならないように、気をつけられてください」
まだゴミの分別をし続けている水野朋子に
では、と挨拶をして通り過ぎる。
「あの人っていつもあんな感じなんかな?」
「さぁ?日村さんは丸山さんから何かお聞きしたことはありますか?」
「いえ…ただ、あの部屋に住むなんてどうかしてるとか言われたことがあるって言ってたかな…?まぁ、順子はそういう変わってるとこがあるので、気にはしてませんでしたが」
「そうだったんですね」
マンションの入口に入ると管理人の筒井茂と
知らない男性が話していた。
「管理人さん!こんちわ〜!」
「あ〜、橘さん。こんにちは。あれからどうですか?やっぱりストーカーはいたんですかね?やっぱり、幽霊はでちゃうんですかね?」
「ん〜。すいません、まだわかんねっす」
「そうですか。あの部屋で事故が二度もあったから…住民の方々を心配させていたらと思うと…」
「そうっすよね。早く原因を突き止めますよ!」
「お願いします。あー、こちらは探偵の方々で、橘さんって言う202号室のことを調べてくれてるんだ」
「どうもっす!この人は誰っすか?」
「あー、うちの甥っ子でね。悟って言うんだが…引っ込み思案なもんで…ほら、挨拶しなさい」
ペコリと頭を下げる302号室の筒井悟。
僕は初めましてと名刺を渡した。
筒井悟は名刺を受け取り、名刺を見た後に
僕のことをじっと見つめてきた。
何かありましたら、ご相談くださいと話すと
コクリと頷いた。
二人にでは、と挨拶をしてから階段を上る。
二階に上がると男性の話し声が聞こえてきた。
「あー、この前の合コンは最悪だったな…おう…え?マジかよ!うけるー!…てか、ちゃんと可愛い子を連れてこいよなー…はぁ?…いやいや、つーかお前さ…」
バタン ガチャという音と共に聞こえなくなった。
多分、201号室の宮本裕一だろう。
友人と電話でもしてたんだろうか…
202号室の前についた。日村孝介が鍵を開け、
どうぞと中へと入れてくれた。




