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「ねぇ〜リンちゃん…やっぱ幽霊のせいでしょ〜」

「さぁ…どうだろうね」


あれから、橘には二人を調べてもらっていた。

一人目は自殺した女性、臼井怜子

臼井怜子は会社の人や友人にストーカーがいると相談していたらしい。だが、彼女は自殺してしまった。

その時に友人からストーカーの相談をされたと証言もあり、警察も調べたそうだが、争った形跡などなんの証拠もなく、死因は首吊りによる窒息死だったそうだ。

遺書も残されており、私はこの恐怖に耐えられないと書かれていたらしい。


「なんかね、あのマンションはオートロック付きらしくてさ〜誰かが侵入したとかなさそうなのよね〜…それに、マンションの入り口に監視カメラがあるんだけど、自殺したその日は住人以外の人はうつってなかったっぽい」


二人目は入院した女性、丸山順子

丸山順子はオカルト関係の仕事をしているらしく、自宅で怪奇現象が撮れたらと思い、住み始めたらしい。

配信されている動画を見たが、これといった怪奇現象はおきておらず、特にこれと言った話はない。

だが、二階から転落した理由が幽霊に追いかけられて逃げたと話しているらしく、本当のところはわからない。


「一応、ちゃんと調べてきたけどさー」

「そうだな。あとは橘から楠木さんに話してよ」

「うげぇ!何で俺からなのさ!」

「お願いされたの橘だろ?」

「うぐぐ。そうなんだけどさ…」


カラコロカラン


「あの、すいません…」


メガネをかけた若い男性が入ってきた。


「どうかされました?」

「ここに探偵さんがいるって聞いたんですけど…」

そう話す男性に静かに名刺を渡す。

「あなたが探偵さんなんですね!実は…」


そう話す彼の名前は、日村孝介。

彼女が二階から突き落とされたので、誰が突き落としたのか調べてほしいとお願いされた。

彼女の名前は丸山順子。

現在、入院中の彼女だ。


「えっ!?まじで!てか、幽霊から逃げたんじゃないの?」

「違います!彼女なら、彼女なら逃げません!」

「ん?どゆこと?」

「ちょっと変わってると思われるかも知れませんが…本当に彼女が幽霊を見たのなら逃げないと思います」

「ん?ん?ごめんね。よくわかんない…」

「信じられないですよね。でも、俺は彼女のことがわかるんです。ずっと幽霊とか怪奇現象を追っかけていて…そういうのが大好きで…だから、本当に幽霊を見たなら喜ぶと思うんです」

「でもでも、やっぱり怖くなって逃げたとかありえる話じゃない?どんなに好きだって怖いもんは怖いじゃん!」

「そうですね。たしかにその時は怖くなって逃げてしまったってことは考えられるんですけど…本当に幽霊を見たならもっと詳しく話してくれると思うんですよね…」

「そんな彼女が…幽霊から逃げたとしか話さないことが不自然に感じるということですか…」

「そうです!不自然なんです!何かを隠してるとしか思えなくて…」

「…貴方に知られたくないから隠してるのかも知れませんよ」

「それでも…それでも、俺は知りたいです」


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