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「探偵さん…本当にありがとうございます」
笹原康夫は大きく頭を下げている。
僕は笹原さんにご協力いただけたおかげですよと
笑いながら返事を返した。
あの後、安村守は警察に確保され、
笹原瑞穂と安村望美は無事保護された。
現在は笹原家にも元の生活が戻ってきた。
笹原瑞穂と両親が再会した時、
親子で泣きながら抱きしめあっている姿は
今でも鮮明に覚えている。
安村望美は父親が捕まってしまったので
元の生活ではないが、亡き母の親、
つまり、祖父と祖母の家に引き取られた。
とても優しい人達で元気に暮らしているらしい。
だが、今でも笹原瑞穂との友人関係は続いているらしく、仲良し三人組が戻ってきましたよと笹原康夫は喜んでいた。
「それはよかったですね。お二人を探している時に、そのご友人の方にも探してくださいとお願いされましたので」
「そうだったんですね!」
「無事に見つけることができて、本当によかったです」
「探偵さん…いや、神影さん」
本当に、本当にありがとうございましたと
笹原康夫にとても嬉しそうな表情で感謝された。
隣にいる橘にも感謝の言葉を伝えた後、
そうだ!これを見てください!と写真を見せられた。
そこには笑顔で楽しそうに写っている三人の少女。
「この間、家に遊びにきたので写真を撮ったんですよ」
「うわ〜、めっちゃ楽しそうに笑ってんじゃん!」
「そうなんです!瑞穂が無事に帰ってきて、こんなにも笑っている姿を見ると…嬉しくて…嬉しくて」
「本当によかったですよ」
笹原康夫は瞳に涙を浮かべながらも
僕たちに話してくれた。
それでは、ありがとうございましたと
立ち去ろうとする笹原康夫に
また何かありましたら、いつでもご相談くださいと
声をかけると、深々と頭を下げてから
立ち去っていった。
カラコロカラン
「てかさ〜、俺の知らないところであんなに可愛い子にお願いされてたのかよ」
そう唇を尖らせながら話す橘に
まぁなと返事を返しながら、タバコに火を灯す。
煙を天井に吐き出しながらも、僕は思う。
笹原瑞穂と安村望美と一緒に写っていた少女。
三人目の彼女は僕の知らない人だった。
これにて第二章完結です。
お楽しみいただけたでしょうか?
ゆっくりですが、続きも書いていきますので、
優しい気持ちで見守ってくださると嬉しく思います。
今後とも、お楽しみいただければ幸いです。




