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「調べてきたよ〜」


僕は笹原康夫と安村守のことを調べてもらった。

彼女達が失踪したのは学校が終わった後、

家に帰るまでの間の時間だ。

これは彼女達のクラスメイトからちゃんと

学校には来ていたと橘が確認してある。

警察は誘拐を視野に入れ、監視カメラなどで

不審な車がなかったか調べたそうだが、

見つからなかったらしいと笹原康夫から聞いている。

仮に家出だったとしても、警察が力を入れて調べたら

すぐに見つかるだろうからこの考えは除外する。


「なんで、パパン方を調べるん? 」


橘はそう聞きながらも、

ちゃんと調べてくれたみたいだ。

笹原康夫は工場勤務をしており、

残業で夜遅くなることが多いらしい。

安村守は銀行に勤めているらしく、

定時で上がることが多いらしい。

特にこれといった話はないが…


「でも、安村さんとこは再婚だったらしいね〜」


安村守の亡くなった妻は二人目の妻らしく、

どうやらよくおモテになるようだ。

別れた奥さんまでは調べられなかったけどさ〜と

橘は頭をポリポリと掻きながら話した。


「こんなにも足がつかないなら身内の犯行も視野に入れて調べてみようと思ったんだが…」

「んーー。結局は手がかりゼロってことか〜」

「そうだな…もう一度、自宅を調べさせてもらおうかな」

「んー。この間も部屋を調べたけど何もわかんなかったじゃんか〜」

「だから、娘さんの部屋だけじゃなくて、全部だよ」

「えっ!?…マジで?」


流石に嫌がられるっしょ?と言われたが、

どんな些細なことでもいいから見つかればと思った。

それに、少しだけ何か引っかかるものを感じていた。



ピンポーン


「…はい」

「神影です。こんな時間に申し訳ありません」

「探偵さんですか、少々お待ちください」


空が茜色に染まり始めた時間。

僕は笹原康夫の家を訪ねた。


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