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笹原康夫の家を出て、安村家に向かうことにした。

安村守からも話を聞いてみることにしたのだ。

もしかしたら、二人とも同じ事件に

巻き込まれた可能性がある。


僕らと楠木柚葉は一緒に笹原家を出た。


「それじゃ、私は行くから」

「そうですか」


そう返事をしたが、歩きだす気配がない

楠木柚葉を見つめていると


「貴方…不思議な感じがする」


不思議な感じがするのは貴女の方ですが?と

心の底から思っていると名前を聞かれた。

面倒臭いなと思いながらも、名刺を渡す。

神影…と呟いたので

「リンタロウでもスズタロウでも好きに呼んでください。どちらでも同じ名前に変わりはありませんので」

そう先に答えると

「同じじゃない。音が違えば名前も違う。本当の名前はどっちなの?」

そう聞かれた。どちらでもかまいませんと答えると

そう…と呟いた後に、足下に気をつけてと

言ってから立ち去って行った。


「ねぇ、リンちゃん…あの人インチキじゃね?」


橘は苦い物でも食べたような表情で聞いてきた。

どうだろうねと返事を返し、タバコに火を灯す。

とりあえず、安村家に行かなきゃなと思いながら

煙を空へと吐き出した。



ピンポーン


「…はい」

「神影です。娘さんの件でお聞きしたいことがありまして」

「あぁ、少々お待ちください」


少しの間待っていると、玄関のドアが開いた。


「あぁ、貴方達が…笹原さんから連絡がありましたよ」

「突然、訪ねてしまい申し訳ありません」

「いえいえ、私も娘がいなくなってしまったので…一緒に探してくれるなら心強いです…どうぞ中へ」


安村守に家の中へと入れてもらう。

「娘さんの部屋を調べさせてもらってもいいですか?」

「警察の方も調べられてましたが…どうぞ、2階の方です」

そう話しながら、二階の方へと歩き進める。

「ここは少し変わった階段なんですね?」

「ええ。少しでも無駄なスペースを作りたくなくて、階段の下に収納スペースを作ったんですよ」

「へー、お父さんすごいっすね」

「いえ、亡くなった妻が綺麗に収納するのが好きでして…それでこういう変わった作りになったんです」

「そうだったんですね。お聞きして申し訳ありません」

「いえ。お気になさらず…ここが娘の部屋です」


安村望美の部屋に入り、調べてみたが、

特にこれといった手がかりを

見つけることはできなかった。


「望美ちゃんと瑞穂ちゃんは仲良かったんすか?」


リビングへと通された僕らは安村守から話を聞いていた。


「ええ。望美は瑞穂ちゃんと仲良くしてもらっていて、よく家にも遊びにきていたよ、遅くなった時はお家まで送っていってあげたこともあるかな…」

「そうだったんですね。何か変わったことなどありませんでしたか?」

「いや…警察の方にも聞かれたが…いつも通りに学校へ行って…そのまま…」


安村守は悲しそうな表情のまま話している。

橘が俺らが全力で探しますよ!と言うと

ありがとうと力なく笑った。


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