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僕らは笹原家に招かれていた。

笹原瑞穂の手がかりがないか

部屋を調べさせてもらっていたが、

特にこれと言った手がかりはなかった。

警察も調べていただろうから、

何か見つかるとは思わなかったが…


「リンちゃん…これ…なんだと思う?」

「おまじないみたいなもんだろ」


一枚の紙に文字が書かれている。

はい 鳥居 いいえ

その下に五十音に数字が書いてある

後は硬貨があれば、完成だろうなと心で思う。


お父さんこれってと橘が笹原康夫に聞く。

困った表情をしながらも


「瑞穂はコックリさんをしていたのかもしれません」

「うげっ!コックリさんってまじのヤツ!?」


ビックリした橘はその紙を見ながら

まじかー…と呟いた。


笹原瑞穂の部屋から一階に降りて、

リビングへと移動する。


「綺麗なお家ですね」

「妻が元気な頃はもう少し綺麗にしてたんだけどね」


笹原康夫は、はははと元気なく笑う。

笹原康夫の妻は笹原瑞穂が失踪してから、

部屋に塞ぎ込んでしまったらしい。

笹原家に入った時、奥さんは僕の肩を力なく掴み

瑞穂を見つけてください、瑞穂を探してください

お願いしますお願いしますと泣きながら言い続けた。

橘が全力で探します!と目を見つめながら言うと

何も言わずに泣き続けた。


「奥さんは大丈夫すか?」

「あぁ、今は部屋で眠ってしまったようだ」


すまないと謝る笹原康夫に大丈夫ですよと返事を返す。

本当は自分も同じように塞ぎ込んでしまいたいだろうに

娘が失踪し、妻が塞ぎ込んだ姿になんとか自分だけは

しっかりしようと、絶対に見つけるんだと言う

強い思いを感じた。


「実はいなくなったのは瑞穂だけじゃないんです」

「そうなんですか?」

「はい。瑞穂といつも仲良くしていた友達が二人いたんですが、その中のもう一人もいなくなったみたいなんです」


安村望美。笹原瑞穂と仲良くしていた友達。

笹原瑞穂は安村望美の家によく遊びにいっており、

安村家にいるのではと電話をしたところ、

望美も帰ってないと言われたらしい。

もう一人仲良くしていたお宅に電話をしたが、

瑞穂ちゃんも望美ちゃんも来てないわと言われ、

安村守。望美さんの父親と一緒に

警察に行ったと話を聞いた。


ピンポーン


ふいにインターホンの音が聞こえる。

笹原康夫はすいませんと頭を下げ、

玄関の方へ歩いて行った。


橘にどう思う?と聞かれたが、

全く手がかりもないので、僕はただ黙っていた。

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