表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ある男の物語

聞きそびれた男

作者: REIZO

居酒屋の店員が、男の注文した品を運んできて言った。

「 お待たせしました、出汁巻になります。」


男は、以前からこの対応に疑問を持っていた。

これは日本語として、おかしい。

本来なら、「 お待たせしました、出汁巻でございます。」

と伝えるのが正しいはずだ。


日本語が段々と壊れ始めている!

男は、危機感を抱いていた。


そこで男は、一策を講じることにした。

「 どて焼き 」を注文し

店員が運んで来て、「 どて焼きになります。」と言った途端

「 いつどて焼きになるの? 」、「 じゃぁ、これは今は何なの?」


店員が慌てふためく姿を見て

正しい日本語の使い方を教えるしか無い。

男は、行動に出ることにした。

店員を呼び止め、どて焼きを注文した。


飲みかけのハイボールを手にしながら

男は、待った。


暫くして店員が、一品を持ってやって来て

男の前のテーブルに置いて言った。


「 お待たせしました、串焼きになります。」


男は、用意していたのとは違う言葉を

店員に投げかけた。


「 頼んでないけど。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ