表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The School Wars  作者: 岩尾浩
10/29

-第8話-【東京区第一分隊】

「…えー、以上で説明を終わります。そのまま教室に戻ってください。」

ふぅ、終わった〜。緊張した〜。

「なあ、コマ。今日この後どうする?俺ら、休みだよね?」

「あー、そうだなー。どうすっか。」

うーん。この辺で何かあるっけな…。俺らはそんなのんきなことを考えていた。その刹那、

『ビー!ビー!』

例によってけたたましくサイレンが鳴り響いた。まじか!完全に不意をつかれた。ちくしょう!

「1年はさっきの防弾チョッキを着て、第一防弾室に移動して!」

橘隊長が叫んだ。まさか、さっき教えてもらったことを今実践するとは思わなかっただろう。しかし、話をちゃんと聞いてた奴はきちんと着れたのに、話を聞かずに寝ていた奴らは何をどうしたらよいのか分からなかったらしい。俺からしたら普通はざまあみろと思うが、今は逆だった。一分一秒でも遅れてはならないのに、手こずっている奴のせいで全体の避難も遅れるし、俺らも教えるために人員を削がなきゃならない。

「くそっ!しょうがない…。」

橘隊長、あれだすんですか…。正直、俺らはあいつらが苦手だ。学防隊の中でも。

『待機中の東京区第一分隊を現場に向かわせろ!俺らも避難誘導が終わり次第、合流する!』

橘隊長は無線に叫んだ。誘導が終わり次第、とか言うけど、今まであの分隊が出たら五分と経たずに襲撃者達を追い返す。学校に多大な損害を出して。全く、もうちょっと普通の戦い方は無いのだろうか。まあ、彼らがいないと俺らも辛いんだけどね。何たって奴らは東京区第一分隊=【特殊戦闘武器実験部】だから。奴らが持っている武器は、色々あるが、爆弾なども作り始めた始末だ。まあ、そこで使えるって判断されたら、俺らも使えるようになるんだけどね。奴らがいないと、日々変わっていく戦場で、俺達が戦うことは出来なくなる訳だ。ただ、使い方があまりに雑でなかなか損害を出す割に、俺達のおかげだぞ!ドヤ!みたいな事言ってくるから、皆嫌いなのだ。

「さぁて、俺らも行くか。コマ!」

「そうだな、分隊長!」

俺とコマは学防隊第2通常戦闘待機室に向かった。

「っ!」

「おいおい、嘘だろ…。」

この世界に、いつも通りなんてないらしい。

次回、「-第9話-【ココハセンジョウ】」

お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ