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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

感情

作者: ライエン

初投稿で初めて小説を書きました。


つたない文章ですがよろしくお願いします

「キスをしないかい?」


放課後。誰もいない教室で彼女はいきなり言い出した。


「嫌」

「どうしてだい?キスすることを拒む理由が君にはあるのかい?」

「嫌だから」

「何故嫌なんだい?」

「だって…こんなのおかしいでしょ。恋人同士でも…ましてや女同士でだなんて気持ち悪い。」

「女子校では友達同士でのキスは当たり前だと聞いたのだが。」

「周りはそうでも私が嫌なの!」

「はぁ」


どうしてこんなことになってしまったのか、何故こんなことを言い出したのか。私には理解できない。


「なんでいきなりキスしたいなんていいだしたの?」

「そうだな、単純にしたいから…かな?」

「したいから?」

「そう、したいからさ。」


あきれた、いきなりこんなことを言い出したのかと思ったらそんなくだらない理由だったとは。


「そんなにしたいなら他の人としてきなさいよ、まったく。」

「………」

「どうしたの?」

「いや…その…なんというか…」

「はっきりいいなさいよ。」

「君以外とはしたくないんだ。」

「え?」


どういう意味だそれは。


「わからない けど、君以外とはしたくないんだ。」

「あのねえ…だからといってはいキスしていいよーなんて言えるわけ…」

「2000円」

「うっ…」

「君に2000円貸してたよね。確かガチャでお金足りなくなって僕に泣きながらお金を…」

「あーもうわかったわよ!すればいいんでしょすれば!その代わりキスしたらその2000円チャラにしてよね!」

「君があれこれ言える立場ではないと思うが…まあいいか。」

「よし」


ふぅ、キスするかわりに2000円チャラにできるなんて今日はついてる…ってあれ?なにかおかしいような…


「よし、では早速するとしようか。」

「え!?い、いきなり!?こういうのってタイミングとかが重要なんじゃ…」

「タイミングなんてものはきっかけにすぎない。してしまえばどれもいっしょのことだ。」

「そうかもしれないけど…」


そうだ、私は今からこいつとキスをする。頭ではわかってたことなのだがいざするとなると身体が硬直してしまう。


「大丈夫。キスという言葉に惑わされてるみたいだが実際は粘膜と粘膜の接触にすぎない。」

「そうだけど…」


なんだこの感覚、緊張というか怖いというか…それにさっきこいつがいっていた私以外としたくないとは…


「するよ」

「えっちょっ、あっ…」

「んっ」


触れた、というか触れらてしまった。私の唇とこいつ唇が今重なりあい押し付けあっている。


「ぷはっ」

「……」


わずか3秒の出来事だった。しかし、その3秒は私にとってとても長く感じられた。


「どう…だったの」

「心臓が苦しい」

「苦しい?」

「そう…苦しい。自分が今までに感じたことの無い感情が一気に押し寄せてきた。よくわからなくて頭も混乱している。しかし何故だろう、不思議と悪いとは思わないんだ。むしろ…」

「それって…」


今の私と似ている。心臓が苦しい、なんだかよくわからくて頭が混乱する、だが悪い感じではない こいつも同じように感じていたのか


「それって…とは?」

「いや、何でもないわ」


これは一体なんなのかそしてこの感情は一体何なのか、私は少しだけわかったような気がした。だがこれは気づいてはいけないものだと思い、私は考えるのをやめた。






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