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登校

眠い目を擦りながらの翌日の登校。


私はバスも自転車も使わない。徒歩だ。だから目をしょぼしょぼさせながら歩いてるとよく歩行者にぶつかりそうになる。ホントに眠いんだもの。


周りを自転車登校の生徒や足早な生徒が通り過ぎていく。


(私も高校生なんだなぁ)


実感。


少し背伸びしたような、大人になったような、そんな気分に浸る。


「えー!?彼氏いたの??なんで言ってくれないの裏切り者ぉ」

「えぇ言わなかった??」


周りを歩く生徒の会話が聞こえた。


(彼氏ね…)


いたらいいよね。




私は男が最初から嫌だったわけじゃない。


中学のときはちゃんと思いを寄せる男の子はいたし、告白とかも何度かされたことがある。



でも、



ある出来事がきっかけで男が怖いと思うようになってしまった。



(思い出したくない。やめよ)


頭の中の余計な邪念を吹き払うように私は走った。




そして、転んだ。




またかよ!

もう、自分でツッコミをいれたくなるドジぶりだ。


(ぇー…何もないとこで転ぶって…)


恥ずかしいを通り越して飽きれに近い気持ちを抱きながらスカートについた砂埃を払う。

周りを確認すると、


「大丈夫?」

「瞬!いつのまに」


見られたんだ…。ショック。


「ちょうど今チャリできて、歩花発見〜って思った瞬間的に急に走り出して急にこけたんだよ」


笑いを堪えながら言う瞬。

「笑わないでよー」

「あーごめんごめん。可愛いからいいよ。でも昨日みたいに支えられなかったね。もちっと早かったらなぁ」


また、可愛いとか言う。


二人で並んで学校へと歩みを進める。瞬は乗っていた自転車を降りて。


隣にスラッとして歩いてる瞬はやっぱりかっこいいと思った。自然と見つめてしまう。


「ん?どした歩花」

「ううん」



こんな彼氏がいれば。






……彼氏?



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