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どうしてこうなった・・・ 11

お気に入り100件になりました!

ありがとうございます!



Side シャル




知らない天井だ・・・。


っていうかなにこのすげー豪華な部屋。初めて見たぞ。


「シャルーー!おきたおきた!」


その声とともに俺に向かって飛んでくる白い物体。サフィが飛んできた。


ドゴンッ


今の音はサフィが俺の腹にぶつかった音です。すごい痛いです。食ったもの吐き出してしまいそうだが今吐くとサフィにかかってしまうので全力で堪える。



堪える堪えるたえr・・・・



「シャルシャル! えへへ///」グリグリグリ



No! サフィそれ以上お腹グリグリされると本当に出ちゃうから!危ないからぁああああ!





5分ほどグリグリされつづけました。よく堪えた俺。

あー、にしてもなんで俺こんなとこで寝てたんだ? うーん・・・たしか女王様と会って・・・



はっ・・・・・

そうだっ! サフィ大丈夫か!? 俺サフィになんてことを・・・ごめんサフィ!



「うにゅ? シャルだから大丈夫! サフィ、シャルから離れないもん!」



そっか・・・ありがとなサフィ。ってコラ、どさくさにまぎれてベットの中入るんじゃありません。む・・・そんなウルウルして可愛くおねだりしてもダメですっ!



「うぅ~、・・・・一緒に寝ちゃだめ?」



・・・・・ダメデス。


わわっ! こら暴れるなっ!

ふぅ・・・やっと捕まえたぞ・・・・ん?サフィ嬉しそうだな? は? 押し倒されちゃった?

・・・・おう、いつどこでそんな言葉を覚えたノカナ?



「あたしに決まってんじゃんロリコン。ってか3時間も寝込んで、起きてすぐ可憐な少女を押し倒すとは性欲を持て余してるねぇ若者よ。だけどサフィは子供なんだから自重、し・ろっ!」


ドガッ


言葉の終わりと同時に蹴らないでほしいです・・・・。ってかアイシャ!おまえまたサフィに余計な事吹き込みやがって! サフィがおまえみたく成長したらどうするんだよ!サフィが穢れるわ!


「あぁん? ほうほう、まだあたしに反抗心持っていたのか? はっはっはー、いいよ反抗する気持ちなんてわかないくらい今回はぶっ壊してあ・げ・る」


アイシャ様っ!僕反抗心なんてもってないヨ!? あぁ、サフィがアイシャに似るなんて素晴らしいっ!



あっ、ちょ・・・まっ・・・・アッーーーーー!




数分後―――。



「アイシャー? ティアさんが待ってるよー・・・・ってシャルまだおきて・・・、アイシャ・・・何したの?」


おお・・・わが友アレスよ・・・この悪魔を俺から引き離してくれ・・・・。え? 何されたって? ごめん無理、男として失ってはいけないものを失ってしまった気がするから言えないZE!



「な・・・なんかよくわかんないけどアイシャ、ほどほどにね?・・」


「うふふふ、久しぶりにシャルの美女っぷり堪能したし、お姉ちゃんも呼んでるから行きましょう!」


「はーいっ」


「え?・・・サフィも元気だし・・・本当何されたのシャル?」


やめて!聞かないで!思い出したくない!


「・・・・・聞かないでくれ」


「う・・うん、じゃ僕らも行こうか。」





女王の間――-。


「皆揃ったわね。それにしてもアイシャ遅かったわね? また後でちょっとお話しましょうか?」


「ひぃ! ご・・ごめんなさいお姉ちゃん!」


「まったく貴女は・・・、まぁいいわ、シャル君体調はどうかしら?」


アイシャをびびらせるとはさすがだぜ。ってか体調? あぁそうか、俺倒れたんだっけ?

アイシャのお姉さんだけど美人から心配されるのは嬉しいね!


「問題ない。」


「そう・・・それで私がした事はわかっているとは思うけれど、それについては謝罪しません。私の事はいくら憎んでくれても構いません。ですが貴方の力を見込んでのお願いです。アレス君達を守ってください。お願いします。」



そう言って女王様が俺に頭を下げてきた。


いやいや、待って待って! 女王様が俺に頭下げるとかなにこれ!あの秘書のおっさんにつかまるんじゃねーのこれ、めっちゃ睨まれてるし!

あまりにもビックリしすぎてさっきの話の内容ふっとんだぞ!

お願いだから頭上げて!俺の命のために!



「気にしていない。頭を上げてくれ。アンタは女王だろう。」



わお、俺の口は相変わらず絶好調。不敬罪で死刑かなこれ。



「そう・・・ありがとう貴方は強い人ですね。ふふっ、お姫様もよろしいですか?」


んん?こらサフィまた足にしがみついて威嚇しちゃって・・・ほら前出なさいっ。


「シャルが許すならサフィも許すもんっ」


よしよし、良く出来ました。

ポンポン、頭をなでてやるといい笑顔になりました。やっぱ可愛い子は笑わないとね!


「本当に仲がよろしい事で、さて本題に入りましょう。アレス君、アイシャ、シャル君、サフィちゃん。貴方達にはこの密書を戦武帝国「セクメト」へ届けてもらいます。」


「はい、確かに受け取りました。前線地帯へ近づいてからはこちらでルートを変更しても宜しいですか?」


「いえ、本来ならばそうしてほしいのだけれど、誰にもみつからない特殊なルートがあるの。」


「それはどのような?」


「私もあまり詳しい事は分からないわ、でも案内人がいるから安心しなさい。 ユリア、来て頂戴。」


女王の間の扉から一人の女性がでてきた。

あれ、この人、昨日あの教会跡地で会った人に似てるな?・・・ヴェールつけてるからよくわかんないけど雰囲気が・・・・


「彼女はユリア、宗教国家「クアム」の「巫女」よ。そして私に色々情報を渡してくれた人でもあるわ。彼女しか知らない場所から戦武帝国「セクメト」の首都近くまでいけるルートを案内してくれるわ。」


「皆さまよろしくお願いします。ユリアと申します。」


「ユリアさん、宜しくお願いします。だけど「巫女」が「クアム」を離れるなんて・・・」


「ふふっ、乙女に色々聞くのはいけませんよアレス君。」


「えっ、あっ・・・すいません・・」


おーおー、アレスが女性にああもタジタジになるとはなー、

うわっ、アイシャの機嫌がひどいことに・・・俺しーらねっ。


「ちょっとアレス!何デレデレしちゃってるの! アンタもあたしのアレスにちょっかいださないでよ!」


「あらあら、お二人はお付き合いしていませんよね?でしたら私もアレス君のお嫁さんに立候補しちゃいます。」


うわっ、またアレスかよ・・・・ケッ


「な・・・なんですってーー!!!」


「あ・・・アイシャおちついてっ」


暴れるアイシャをアレスが止めていて、そのうちにユリアさんが俺とサフィの所へやってきた。


「昨日ぶりですね。シャル君とサフィちゃん」


へっ? 昨日?・・・・えっ、やっぱあんときのお姉さん?


「もう、昨日会ったばかりなのに忘れちゃったんですか? そんなんじゃ女性に嫌われちゃいますよ?」


しょうがないですねー、といいながらヴェールをとったその顔はやっぱり昨日の女性だったわけで・・・

あの時言ってた、「また明日」ってこういうことだったのね・・・はぁ・・


「すまない」


「シャルは渡さないもんっ」


ぎゅーっ、っと足にしがみついて威嚇する。最近パターン化されてきたサフィ。


「あら、大丈夫よ。私の好みはアレス君みたいな子だもの。本当にお嫁さん狙っちゃおうかしら」


きゃっ、なんて頬に手を当てて恥ずかしがるユリアさん、いえいえ、貴女俺らより年う・・・


「あら、女性の年齢を探るなんてだめよ?」


・・・・この人もアイシャと同じく、こういう時だけ心を読む人か・・・


「サフィも分かるよ!」


いや・・・サフィよ、張り合うな・・・




「自己紹介もおわったようだし、いいかしら? アイシャあまり煩いと説教よ。」


「あたしはいつでも静かでお淑やかな女性を目指しています!」


軍隊で見られる、敬礼の体制で喋るアイシャ。というか何をされたらそうなるんだ。



「さて、静かになったし、アレス君、アイシャ、サフィちゃん、シャル君にティア=ラウルとして受け取ってほしいものがあるの。クロウ、持ってきて。」


イエス、ユア、マジェスティ!と素晴らしい敬礼をして秘書のおっさんがどこかへ消えていく。ってかどんだけ調教されてんだよ! ティアさん恐るべし!






秘書のおっさん・・・・改め、ティアさんの奴隷が戻ってきた。


「クロウありがとう。まずアレス君にはこれ、自動防御結界の効果を付与された腕輪を。」


「ありがとうございます。」


「サフィちゃんにも、自動防御結界の効果を付与されたネックレスを」


「シャル似合う似合う?」


うん、天使をモチーフされていて天使の手の中に青く光る石があって、サフィの白い肌と合わせるとさらに可愛く見えるなぁ、似合ってるぞー。 え?アレスの腕輪の説明がないだって? 野郎の装備なんて聞きたくないっしょ?


「次はアイシャ。アイシャにはこれを」


「ちょっとお姉ちゃんこれ・・・」


ティアさんがアイシャに差し出したのはアイシャの身長と同じくらいの長さの杖で、先端に虹色に光る丸い石が付いていた。


「必要でしょう? 学院では禁止されていたけれどこれからは何が起こるかわからないのよ?」


「わ・・・わかったわ・・」


「次はシャル君・・・、シャル君には残念だけど私からあげれる物はないわ。」


え?・・・・・え?・・・


いやいやいや、俺普通の人並の力しかありませんよ!? そんな人に何もあげずに旅立たせるとかティアさんSっぷりぱねぇっす!


「私からあげれるものとしたらこれくらいね・・・」


そう言って俺の肩に手を乗せ、顔を近づけ・・・口がかさなr・・・・



















な、わけないじゃん! 何妄想してんだ俺!


とりあえずだ、俺がもらったものは「黒」は目立つとの事なので俺の服に「認識障害」の魔法を付与したとのこと、「認識障害」状態であれば街中を昼から歩いていても誰にも注意して見られる事はないし、魔力が強い奴には多少ばれるかもしれないがすぐに離れればその人の意識からも俺に関する情報が外されるとの事だ。ついでに俺の意識でON・OFFが切り替わる便利機能だぜ。


これでサフィと街中にでても大丈夫だな!


「シャルと一緒ならどこでもいいよ?」


可愛い事言うじゃないかっ!



「あともうひとついいかしら?」


はいはいなんでしょう! 今の俺はハッピーなので何でもおっけーですよ!


「シャル君の首のその模様見せてもらってもいいかしら?」


「あ、私も見てもいいかな?」


えぇ、どうぞティアさんもユリアさんもばっちり見てください!



「・・・・・これは・・・・やっぱり・・・ユリア」


「そうですね古代文字・・・と思いますけど、どのような効果があるかまでは・・・」


「そう・・・シャル君ありがとう。」


いえいえいえいえ! 首を美女2人に触られて内心うっはうはだったんで問題なしです!


あっ・・・サフィストップストップ! やめろ!狼姿で噛みつくなぁぁぁぁあああ!!



「あら、焼きもちかしら?」


そんな事言わずに助けてユリアさん!



アッーーーー!












Side アイシャ


シャルが倒れたけど身体に怪我とかはないようで、ひとまず安心したわ。

あいつはヘタレだけどあたしにとっちゃ弟みたいな者だしねー。っと、そうだったお姉ちゃんに言われてシャル呼びに行くんだったわ。

さーってサフィがずっと付きっきりだったから部屋に二人きりって所を利用してまたkissくらいしてそうねぇ。いや美女と美少女だから目の肥やしになるからいいんだけどね!っていうかずっと見てたいし!


さぁどうなってるかなぁ?・・・・・・・・


きゃぁぁぁあああ! シャルがサフィを押し倒してる! いいわ! 萌える! もっとイっちゃいなさいシャル!


はっ・・・なんか今シャルに悪口言われたわね。やっぱぶっとばそう。


「あたしに決まってんじゃんロリコン。ってか3時間も寝込んで、起きてすぐ可憐な少女を押し倒すとは性欲を持て余してるねぇ若者よ。だけどサフィは子供なんだから自重、し・ろっ!」


ドガッ


ふっ、蹴りもいい具合にきまったわ。

むっ、なんですって!? サフィがあたしに似たら穢れるってどういうことよ! いいわ・・・また調教してあげるわよ!


「あぁん? ほうほう、まだあたしに反抗心持っていたのか? はっはっはー、いいよ反抗する気持ちなんてわかないくらい今回はぶっ壊してあ・げ・る」


ふっふっふ。また女装いっぱいしましょうね? シャルちゃん❤


え?サフィも一緒にシャルで遊びたいの? そうねじゃ一緒に着せ替えさせよう!




あー、楽しかった。


アレスもきたしそろそろ行こうっと。


「うふふふ、久しぶりにシャルの美女っぷり堪能したし、お姉ちゃんも呼んでるから行きましょう!」


「はーいっ」






女王の間――-。


「皆揃ったわね。それにしてもアイシャ遅かったわね? また後でちょっとお話しましょうか?」


「ひぃ! ご・・ごめんなさいお姉ちゃん!」


ひぃぃぃ、時間忘れてたよぉぉぉぉ!


「まったく貴女は・・・、まぁいいわ、シャル君体調はどうかしら?」


「問題ない。」


「そう・・・それで私がした事はわかっているとは思うけれど、それについては謝罪しません。私の事はいくら憎んでくれても構いません。ですが貴方の力を見込んでのお願いです。アレス君達を守ってください。お願いします。」


お姉ちゃんが頭を下げてた。


まぁあたしとしてはシャルを殺そうとしたことを謝ってほしいんだけど・・・まぁあの時は冷静じゃなかったわ。お姉ちゃんは女王なんだし、国の事を思えば・・ね。


「気にしていない。頭を上げてくれ。アンタは女王だろう。」


ったく・・・・あたしとアレスがこんなに心配してたのに本人はまるで気にしてないとかね・・・、

っていうかシャル、そんな当たり前みたいに言わないでよ。殺されるのが当たり前みたいに・・・言わないでよ・・・



昔、まだあたし達が小さい頃、5歳になったばかりで、あたしはちょっとヤンチャだった。いつもアレスを連れまわして回りの人を威嚇してみたり・・・・テヘ。

と、とまぁ至って普通の生活だったわけよ! んで時たまシャルが両親とやっているサバイバルから帰ってきたらすぐ連れ出して3人で遊びまわって・・・・あれ、よく考えたらシャルがあたしとアレス以外に打ち解けてないのってあたしが連れまわしたせい?・・・・アハハハ。気にしないでおこう。うん。


ま、また話を戻すわよ。

まぁよく3人で遊んでて、村の人からは3人の時は外に出るなって言われてたんだけど、あたしはまだその理由がわかんなくて、ついつい隣村近くまで3人で遊びにいったの。

その時ね、隣村の人にシャルが見つかって、「悪魔の子だ!」って言われて、隣村の人が皆でてきて石とかなげられて、「災いの元は殺せ!」って追いかけられて、あたし達3人は必死に逃げて・・・そして村に戻ってきたときにシャルがあたしとアレスに向かって「ごめん」って言ったんだ。シャルは悪くないのに、何も悪くないのに自分という存在を悪だと決めつけているそんなシャルにあたしとアレスは何もできなかった・・・。


それからだったかな、シャルの事を大事な「弟」としてみるようになって、哀しい思いさせたくなくてシャルの前では明るくなるようにして、アレスに感じる心の想いとは違って、シャルはあたしにとって大事な「家族」なんだ。アレスもきっとそう思っているはず。






「そう・・・ありがとう貴方は強い人ですね。ふふっ、お姫様もよろしいですか?」


おっとと、ちょっと過去の事思い出しちゃった。


あらら、サフィってばお姉ちゃんに威嚇しちゃって・・・かーわいいーっ!



「シャルが許すならサフィも許すもんっ」


はぁはぁ・・・・怯える美少女を美女がかばう・・・・いいっ!


「本当に仲がよろしい事で、さて本題に入りましょう。アレス君、アイシャ、シャル君、サフィちゃん。貴方達にはこの密書を戦武帝国「セクメト」へ届けてもらいます。」


「はい、確かに受け取りました。前線地帯へ近づいてからはこちらでルートを変更しても宜しいですか?」


はっ、やばいやばい妄想しすぎたわ。しっかり聞いておかないとお姉ちゃんに怒られるからね・・・


「いえ、本来ならばそうしてほしいのだけれど、誰にもみつからない特殊なルートがあるの。」


「それはどのような?」


「私もあまり詳しい事は分からないわ、でも案内人がいるから安心しなさい。 ユリア、来て頂戴。」


女王の間の扉から一人の女性がでてきた。


直感で分かったわ、この女ライバルだとね。アレスはあたしのものよ!


「彼女はユリア、宗教国家「クアム」の「巫女」よ。そして私に色々情報を渡してくれた人でもあるわ。彼女しか知らない場所から戦武帝国「セクメト」の首都近くまでいけるルートを案内してくれるわ。」


「皆さまよろしくお願いします。ユリアと申します。」


「巫女」?へぇそうなのそうなの、でもアレスは渡さないわよー!


「ユリアさん、宜しくお願いします。だけど「巫女」が「クアム」を離れるなんて・・・」


「ふふっ、乙女に色々聞くのはいけませんよアレス君。」


ちょん とアレスの鼻の先を指で押した。


「えっ、あっ・・・すいません・・」


ふ・・・・ふっふっふ、上等だわ・・・あら・・・アレス?何デレデレしてるのかしらね?


「ちょっとアレス!何デレデレしちゃってるの! アンタもあたしのアレスにちょっかいださないでよ!」


「あらあら、お二人はお付き合いしていませんよね?でしたら私もアレス君のお嫁さんに立候補しちゃいます。」


お・・・お嫁ですってぇぇぇえええ!!!!


「な・・・なんですってーー!!!」


「あ・・・アイシャおちついてっ」


ふざけんじゃないわよっ! いくらアレスでもこれは止めれないわ!!あの女今すぐ殺すっ!!!!


アレスはーなーしーーーてえええ!!


あっ、でもアレスに抱きしめられるなんて嬉しい! ちょっと演技してよう!





「自己紹介もおわったたようだし、いいかしら? アイシャあまり煩いと説教よ。」


ひぃぃぃぃぃぃ!!!!


演技バレバレって目が語ってる!!


「あたしはいつでも静かでお淑やかな女性を目指しています!」


うぅ、昔からハメ外すといつもお姉ちゃんに怒られて今じゃトラウマだよ・・・・うぅ。


「さて、静かになったし、アレス君、アイシャ、サフィちゃん、シャル君にティア=ラウルとして受け取ってほしいものがあるの。クロウ、持ってきて。」


あぁ、クロウさんもお姉ちゃんの餌食になったのね・・・・なんだか気が合いそうだわ。







クロウさんが戻ってきた時、目が合ったわ。あの目はお姉ちゃんに心酔してるわね。あれはもう手遅れだったか・・・・


「クロウありがとう。まずアレス君にはこれ、自動防御結界の効果を付与された腕輪を。」


「ありがとうございます。」


へー、派手な装飾はないけどいい腕輪ね。


「サフィちゃんにも、自動防御結界の効果を付与されたネックレスを」


「シャル似合う似合う?」


やんっ!! サフィかわいいわあれ!!!!




「次はアイシャ。アイシャにはこれを」


えっ・・・ちょっとお姉ちゃん


「ちょっとお姉ちゃんこれ・・・」


「必要でしょう? 学院では禁止されていたけれどこれからは何が起こるかわからないのよ?」


う・・・・。

えっと、本来魔術師っていうのは杖を媒体として魔法を撃てるようになるの。まぁ素質がある人は杖なしでも魔法は使えるんだけどね。


まぁその、あたしはちょーーーーっとばかし学院の入学式でやらかして杖持つ事が許されなかったのよね・・・・いや、魔法練習の時は持たせてもらったわよ?・・・・・教員10人の監視の中でね・・・・はぁ・・・


「わ・・・わかったわ・・」


「次はシャル君・・・、シャル君には残念だけど私からあげれる物はないわ。」


「私からあげれるものとしたらこれくらいね・・・、「黒」はどこへ行っても目立つものだわ、だから「認識障害」を貴方の服にかけてあげるわ。」



うぇ、お姉ちゃん禁書指定の魔法まで使えてたの!?

うわー・・・・なんだか同じ姉妹とは思えないわ・・・・



「あともうひとついいかしら?」


「シャル君の首のその模様見せてもらってもいいかしら?」


「あ、私も見てもいいかな?」


首の模様? あぁそういえばあたしもちょっと興味あるんだよねあの模様。魔法学院いた時も色々調べたんだけどどうも神々の時代の頃に使われてた文字っぽいんだよね。とはいっても文字の解明なんてできてないし、神々の時代に何があったのかすらわからないのよねー。分かってる事といえば神と巨人との争いで一度世界が崩壊しかけたって事くらいなのよね。


ん? なんかお姉ちゃん達言ってるけど聞き取れないわね。



あらら、サフィったらシャルが他の女性に触られたから焼きもちかな? んもう可愛いんだから!



「あら、焼きもちかしら?」


そんな事言うアンタもサフィに噛まれないかしらね!




今出てきている登場人物の中で最怖は間違いなくティアだ!

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