敗血症性ショック(セプティック・ショック)と汚染された刃
自分自身の魔法の腕を切断したことで、俺はバランスを崩していた。左側に慣れ親しんでいた重みは消え去り、代わりにシューッと音を立て、寄生体の黒く酸性の血を滴らせる切断端が残った。だが、原初の魔法が失われたことで、俺は自身の神経に対する絶対的なコントロールを取り戻した。俺はもはやヨーロッパの秩序の受容体ではない。南米の有機的カオスの純粋な媒介者だ。
第零の君主は瞬き一つしなかった。青白い両手を掲げる。彼の目の中の星屑の虚空が強まり、俺たちの周囲の空気が瞬時に凝固した。
それは標的を絞った攻撃ではなかった。彼は空間の酸素そのものを、鋭いフラクタルの嵐、すなわち分子粉砕機の壁のように俺たちに迫り来る黒い氷の幾何学的な刃へと変成させたのだ。
「ヴァレリア! 熱パージだ、フィルターは外せ!」俺は叫び、半透明の床へ身を投げ出した。酸の血が膝の下の氷を溶かし、即席の塹壕を作り出す。
エンジニアは理解した。企業のプラズマライフルが彼に効かないのは、封じ込められた光が綺麗すぎるからだ。ヴァレリアは武器の磁気封じ込めバルブを引き剥がし、エネルギーコアを空気に晒した。
「グリッスル! これを汚すんだ!」ヴァレリアが不安定なコアをオークに向かって投げた。
グリッスルは過熱されたコアを素手で受け止めた。彼女の緑色の肌は即座に水ぶくれを起こして焼け焦げ始めたが、彼女は痛みを無視した。骨の斧を失った将軍は、彼女自身の筋肉の密度を利用したのだ。空いている手を床で沸騰する俺の酸の血の水たまりに突っ込み、プラズマコアに寄生体の腐食性の粘液を塗りたくり、それを破片手榴弾のように君主のフラクタルの壁に向かって投げつけた。
爆発は恐ろしいものだった。エイリアンの血と混ざり合ったむき出しのプラズマは、吸収されなかった。有機化学が熱力学と暴力的に反応し、白熱するスラグと腐敗したヘドロの雲を生み出して、黒い氷の障壁を吹き飛ばしたのだ。その衝撃は完璧な対称性を持つものではなかった。それはアナーキー(無秩序)な爆発であり、汚れた煙と焦げた肉の匂いの霧で空間を飲み込んだ。
第零の君主は後退し、床の上を浮遊した。彼の汚れなき白いリネンの衣服は、魔法の直感で煤を弾き返している。
『お前たちの汚れは、儚いエラーにすぎない』不協和音を切り裂いて彼の声が響き、再び空気を凍らせようと準備する。
「ルナ!」咳き込み、苦労して体を起こしながら俺は命じた。「俺たちの『熱』を歌え!」
エンパスが煙の中から姿を現した。彼女は軍医総監のテクノロジーにしたように、綺麗な音符で彼の魔法を無効化しようとはしなかった。ルナは杖を床に打ちつけ、その周波数を、俺の寄生体の制御不能で怪物的な心臓の鼓動と同期させた。
空間を溢れさせた音は、腹の底から響く、湿った、恐ろしいものだった。脈打つ静脈、肉を溶かす酸、手術室での断末魔の呼吸の反響。その音響は、第零号患者の墓の荘厳な静寂を、音波の屠殺場へと変えた。
その振動はあまりにも内臓を抉るようなもので、君主の足元にある完璧なガラスの床に微小な亀裂が入り始めた。水晶の秩序は、有機的な苦痛の周波数を処理できなかったのだ。彼の浮遊が揺らいだ。
ここが俺の隙だ。
彼に向かって突進した。左腕がないことで重心が狂い、飢えた獣のように予測不能なジグザグを描き、ほとんど横向きに走らざるを得なかった。胃の壁が焼けるように痛んだ。寄生体が俺の生命維持の備蓄を喰らい、筋肉を人間の限界以上に保とうとしていたのだ。
君主が俺に青白い指を向けた。純粋なエントロピーのビームが俺の胸に向かって放たれる。
俺は避けなかった。左肩を前に突き出すように体をひねる。ビームは俺の血まみれの切断端に命中した。
冷気が俺の心臓に侵入しようとしたが、報復として寄生体の酸が沸騰した。傷口がシューッと音を立て、有毒ガスの雲を放つ。血が出るほど唇を噛みしめるほどの痛みだったが、生物学がその衝撃を吸収した。異物が、麻酔を拒絶したのだ。
有毒ガスの雲を突き抜け、旧世界の眠れる神からわずか数センチのところまで迫った。
君主の顔から、無限の平穏が失われた。千年の時を経て初めて、彼の停滞が切迫感によって乱されたのだ。彼は両手を掲げ、俺をクルミの大きさにまで押し潰す空間圧縮の障壁を形成しようとした。
俺の方が速かった。俺の方が強いからではない。何も計算する必要がなかったからだ。純粋な本能が、俺の人間の手を導いていた。
ミスリルのメスの鈍い灰色の刃を、奴の胸に突き立てた。
ミスリル――死んだ星から来たと伝説に語られ、地球の魔法とは全く無縁の金属――が、リネンの生地を貫いた。俺の黒い血と寄生体のキチン質の爪がその動きに続き、俺たちの欠陥だらけの進化の汚物のすべてを、至高の存在の解剖学的構造に直接注入したのだ。
深淵の空間で、時が止まったかのように思えた。
俺の周囲の空間障壁が、無害な塵となって崩れ落ちる。
第零の君主は星屑の虚空の視線を、自分自身の胸へと下ろした。メスの刃は、柄まで深々と埋まっていた。
傷の周囲の汚れなきリネンは、赤く染まらなかった。神の胸の奥から、液体水銀と凝縮された星の光に似た粘り気のある物質が流れ出し始めた。
彼は血を流していた。完璧な生命体が、初めての出血を起こしたのだ。
感染は瞬時に定着した。俺の酸が君主の青白い肉に触れた部分の皮膚がしわくちゃになり、壊死した紫がかった色に変わる。停滞に対する生物学の敗血症性ショック(セプティック・ショック)が、彼のシステムを侵略したのだ。
「診断結果が変わったぞ」息を喘がせながら言った。俺の顔は彼の顔から数センチのところにあり、俺の息は死と生存の匂いがした。「お前は治療法じゃない、陛下。死ぬことを拒んでいるただの患者だ。そして、退院手続き(アルタ・メディカ)はたった今サインされた」
第零の君主が音を発した。テレパシーではない。彼の萎縮した肺がこれまでに経験したことのない痛みによって強制された、現実の、物理的で、湿ったむせ返りだった。
彼の目の黒い虚空が明滅し、瞳孔の奥で星の嵐が崩壊したかのように見えた。冷たい平穏は蒸発し、はるかに世俗的で、原始的で、恐ろしいもの……純粋な憎悪へと取って代わられた。
彼は俺の右の手首を、前腕の骨が軋むほどの力で掴んだ。
『お前たちは……理解して……いない……自分たちが何を……目覚めさせたのかを』彼の声は断片化し、ガラスが花崗岩をこするような音がした。
傷口から流れる銀色の血が沸騰し始めた。空間の青白く冷たい光が、病的な深紅のトーンに飲み込まれていく。足元の半透明の床が、マグニチュード9の地震のような暴力で震え始めた。ヨーロッパの停滞は破られたが、それは解放のためではなく、大異変のためだった。
奴は俺の腕を引っ張り、残忍な力で俺を床に叩きつけ、その過程で胸からメスを引き抜いた。
何メートルも滑り、激しく咳き込む。
手術は成功した。俺たちは、彼も血を流すことができると証明したのだ。
だが、患者は今まさに、手術室を裏返しにしようとしている。平穏な神は死んだ。俺たちの汚れからたった今生まれたものは、はるかに最悪な何かだった。




