アラスジ!!スベテノハジマリ!!
「諸君。いきなりだが、美しさとは何か。解るか?」
自信満々を含む声が基地内に響き渡る。
「それは、華麗な外見であると思考します!」
「否、それは単なる個人の価値観であります!
私は光を反射する鏡であると思考します!」
「否、的を得てないと判断できます!
私は破廉恥な男女関係であると思考します!」
次々と少年たちが声を上げる。すると、先ほどの質問を飛ばした少年が掌を机に叩きつけ、こう言う。
「美しさとは、濁りも煩悩もない一つの存在のことだ!また。それは人にも通用する。」
その声を聞く少年たちが騒つく。
先ほどの少年がまた声を上げる。
「性欲。それが人の煩悩。
どす黒い血。それが人の濁り。
性欲に犯された人間。いや、エイリアンに寄生された人間の血はどす黒くなってしまう。
つまり、性欲は人間を蝕む悪!
皆の衆!!君たちも美しい人間にならないか!!
いや!!なるんだ!汚い人間になんかなりたくないだろう!」
少年たちが歓声をあげる!!
「良いだろう!リクト、タキ、ヤタミ、イガラシ、サイエン、モットー、アイバ。今からここ縁架町の北部。海沿いの廃工場を本拠地とし、我”ナポレ“を開祖として、イセリアル教を始める!!!」
こうして、イセリアル教が創られた。