後半 国民に「スパイト行動分断作戦」を仕掛ける「日本破壊トリオ」
◇「叩いて良い」数少ないカテゴリ「日本破壊トリオ」
質問者:
「スパイト行動」を辞めて「みんなで上がっていく」という考え方は素晴らしいと思うんです。
しかし、日本人の根源的思想にある「スパイト行動」と言うのはそうそう無くなるものでは無いと思うんです。
「ダメージを与える相手」がいないとちょっと鬱憤が溜まり過ぎるのではありませんか?
筆者:
基本的には国民同士で攻撃し合うことに何のメリットも無いと思うのですが、
僕が「ダメージを与える」ことや「叩いて良い」と思える数少ないカテゴリがあります。
それが勝手に名付けた「日本破壊トリオ」です。
一つ目は政治家です。特に国政選挙で選ばれた政治家においては、
税金面において多大な決定権を持ちます。
それにも関わらず、自分達に関わる税金については甘々(政治団体相続、パーティー券売上非課税、3000万円以下の裏金は逮捕されず、500万円以下の裏金は注意のみ、旧文通費野放しなど)と言うお笑いのような状況です。
それに対して国民に対しては1円以上の申告義務で申告漏れは追徴課税、更には増税や負担増ラッシュとあまりにも落差が激しすぎます。
制度を改めても不正をする人間や外国勢力に日本の権益を売り渡す人間というのはいると思うのですが、最低でも一般国民と政治家を同等の税制にしなくては不公平感しかないでしょう。
質問者:
自分たちのルールを自分たちで決めているというところが一番納得感がありませんよね……。
筆者:
次に経団連のトップの人間です。
経団連のトップの連中が「将来につけを残さない」「全世帯で負担を」と綺麗ごとや聞こえの良い内容を盾に消費税を上げることを訴えています。
しかし、実態は消費税は輸出補助金であり、肝心の社会保障増額にはほとんど使われていないと言ったことです。さらに消費税と同等額に近い額を法人税を下げる政策を実行させています。
それを如実に示しているのが内部留保額が毎年最高額更新、配当金額も毎年のように最高額になっています。恐らくは利益に応じて役員報酬の金額も上がっていることでしょう。
彼らは政治家に対して多額の献金をしているので「自分の利益の最大化」のための発言をし、政治家も自分たちのやりたい政策の補強のために経団連の発言を利用している側面がありWIN・WINなのです。
経団連に所属している方たちも給料は上がっていると思うのですがそれ以上に利益・配当は増えています。これは“搾取されていることの裏返し”であることを証明していると思います。
経団連の方々も「スパイト行動の対象」になりたくないのであれば、真水国債(返済を必要としない国債)の発行でもって、消費税をむしろ下げつつ法人税を下げる方向に活動するべきなのです。
質問者:
ホント、消費税増税分が法人税減税とほとんど同額と言うのは衝撃的ですよね……。
筆者:
経団連に所属している企業はこれまで日本経済を支えてきたことは疑いのない事実なのでそこまで批難したくは無いのですが、現状「国民の敵」とも言える政策を推し進めているという事です
最後の3勢力目はマスコミですね。
マスコミは情報の内容の捏造をすることは非常に稀なのですが、
その“報道頻度”と“連れてきている専門家の解釈の仕方”によって印象操作とプロパガンダ工作を仕掛けてきており、国民の思考を麻痺又は意図的な方向に誘導させています。
「スパイト行動」における分断を推し進めているのもマスコミが「国民のカテゴリ分け」をすることで多大な貢献をしていると言えます。
マスコミと政府というのは一見対立しているように見えるのですが、
実情は裏で手を結んでいます。その証拠に政策の本当に悪いところを報道してくれなかったり情報不足だったりします。巧妙に政府の味方になっている若しくは意図せずして政府の味方になっているという事です。
政府が経団連やマスコミと3大勢力が徒党を組んで「財政破綻論」「消費税増税」「分断工作」とその裏に隠れた「外国人誘致や非正規雇用による給料カット政策」「法人税減税」などの政策を推し進めているのです。
質問者:
この三者が分かりにくい形で連携をしているのが特徴的という事なんですね……。
筆者:
政治家としては「スパイト行動」を最大限利用して国民をカテゴリ別にして、分断・対立をさせて個別粉砕するのが最大の狙いです。
僕たち国民としては「カテゴリ別分断作戦」に嵌るのではなく、「ズルいと思う先」を政治家、経団連トップ、マスコミへ向けていくべきなのです。
所得水準と幸福感について尋ねた調査では日本は所得が高い人と低い人の幸福感のギャップが大きいという結果が得られています。
逆進性が非常に高い消費税や社会保険料を下げることを政治家と経団連に訴え続けることが非常に重要になっていくと思います。
◇諦めたらそこで“試合終了”してしまう
質問者:
しかし、中々この状況を打開することって難しくないですか?
上を占めている人たちが情報をコントロールしたり、政策を決定しているんですから……。
筆者:
おっしゃりたいことはよく分かります。
僕も周りの方や知り合いに必死にあらん限りの言葉を尽くして説明しているんですが、
「テレビで言ってないじゃん」
たったこれだけのワードで何度跳ね返されたのか分かりません(笑)。
更に政府の悪いところを指摘しようものなら「反国家主義者だ!」と言われたことすらもあります。
ただ、諦めた瞬間この「日本破壊トリオ」の思う壺になってしまいます。
唇から血が滲み出ても噛み締めて、気づいている人から立ち向かっていくしかないと思っています。
質問者:
国民が団結しなくては到底このトリオには勝てそうにもありませんからね……。
筆者:
しかし主権者は日本国民であるために一致団結すれば100%の確率で勝つことができます。
「日本破壊トリオ」もそれを知っているからこそ必死に分断と国民同士でのスパイト行動を促進させる情報を流布しているのです
何かしらのカテゴリに区分けして互いに「ズルい」「優遇されている」などと引きずり降ろそうとしているのは政府の分断工作だと思っていた方が良いと思いますね。
あいつが優遇されているコイツが優遇されているなどと「もぐら叩き」のように潰すことについて何らプラスに働くことはないですからね。
その工作に乗っても時期に制度的に自分のプラスのところも遅かれ早かれ叩かれるのは目に見えていますからね。
例えば「サラリーマン控除」と言われるものが削られることが検討されているとかそういう事です。
質問者:
国民同士の潰し合いは政府の思惑通りということですね……。
筆者:
とりあえず当面はそれぞれわだかまりはあると思いますし、
それぞれ羨ましい部分はあると思います。
ただ、現状の日本を良くしていくためには国民同士においては前半部分で挙げたような「他者視点の寛容さ」が求められると思うんです。
本当の「敵」とも言える存在は日本人の特性とも言える「スパイト行動」を助長させ自らの権力を強化していく――そういった社会の構造に気づいていくことで「本当にズルい奴ら」である「日本破壊トリオ」なのです。
その上で一般の日本国民としては現状は「みんなそれぞれ大変」であるということ。
目標としては「日本破壊トリオに圧力をかけてみんなで上がっていく」そういう発想が大事になります。
質問者:
「みんなで上がっていく」ための政策についてよく分からない方は基本的には消費減税、社会保障減税と法人増税ということでいいんですよね?
筆者:
大まかなところではそうですね。他の細かい政策はグダグダ説明しても眠くなるだけでしょうからとりあえずやめておきましょう(笑)。
次のステップとして「財政破綻論」と言うのが完全に嘘であるという事ですね。
外国人投資家が買っている15%弱の金額以外の国債は返済と同時に日本国民に還元されるのです。
つまり外国人投資家以外では国債を発行すれば発行するだけ基本的には日本国民にとってプラスという事です。
マスコミが流布しているような「国民一人当たりが背負っている借金1000万円」と言うのは完全なる“デマ”と言えます。
質問者:
どうにも普通の家庭の家計と国家財政とをごっちゃにしている方があまりにも多いですよね……。
筆者:
日本に通貨発行権があることと今のインフレが海外に起因しているという事を本当に忘れないで欲しいですね。
今社会で起きていることを分析し、その構造をなるべく分かりやすく伝えていけたらと思います。
という事でここまでご覧いただきありがとうございました。
今回は「スパイト行動」は日本の秩序と治安の安定に絶大な力を発揮しているものの、「日本破壊トリオ」はそれを利用して日本国民の分断と対立、そして技術発展の阻害を行っているために今後は「他者視点」と「みんなで上がっていく」と言う発想が大事だという事。
「日本破壊トリオ」こそ「本当にズルい奴ら」なので国民が結束して地道でもいいので引き摺り下ろそうという事をお伝えさせていただきました。
今後もこのような政治経済、マスコミの問題について個人的な解説を行っていきますのでどうぞご覧ください。