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第六話 Loke

またまた新キャラ登場です。カンナの過去が明らかに…。

「昔々、と言っても二十年も経っていない程最近の事ですが、ヨーロッパのとある王国に、ある研究所が在りました。その研究所で行われていたのは、調度その頃平行して開発が行われていた、新兵器ベルセルクのパイロットを遺伝子操作で大量生産する研究でした。王国の政府はベルセルクとシンクロするパイロットがと〜っても少ないので、其れを科学技術で補おうとしていたのです。ですが其の研究はなかなか上手くいかず、沢山の失敗作の赤ちゃんが産まれてはガスで処分されました。ですが、一人だけ殺されず、助けられた赤ちゃんが居ました。その赤ちゃんは女の子で、その時研究所で働いていた科学者の夫婦に引き取られました。彼らは結婚して十年も経っているのに子供が出来ず、寂しい思いをしていたのです。勿論、研究所から失敗作の赤ちゃんを持ち出した事がバレれば、その夫婦も当局に消されてしまうので、他の研究員の目を盗み、隔離室の管理コンピューターをハッキングし、慎重に連れ出しました。その後十年程、彼女は平凡な少女として育ちましたが、十歳の春、自分の運動神経が異常に良い事に気付きました。そして、彼女は両親にその理由を尋ね、衝撃の

真実を知ってしまいました。悩める十代に差し掛かった少女の胸に、鋭く冷たい鉄の杭が突き刺さります。その後、自分の命を救ってくれた両親に恩返しをしようと、中学校を卒業して直ぐに軍の全寮制学校に入りました。彼女がベルセルクのパイロットになるのには、二年と少ししか掛かりませんでした。最初は何処にでも居る二等兵だった彼女は、その後数ヵ月しか掛けずに独立型ベルセルク、紅蓮のヴァルキューリのパイロットに成りました。彼女は両親にも孝行し、自分がミュータントである現実も認めているつもりですが、本当は未だその苦しみから抜け出せずに居るのです。其れがお前だぁっ!!!カンナ・アンダーソンッ!!!!」

「止めろっ!!!!」

蒼穹のダレイオスのパイロット、リビアのセオドア・カダフィー大佐(27,♂)はカンナに語り続ける。カダフィーの容姿は、白人寄りの整った顔立ちで、赤褐色の肌、中途半端に伸ばした顎ヒゲがダンディだが、全体の印象はもっと嫌らしい。イスラム色の強い装飾の入った、青い制服を着ている。

対するカンナは男の言葉に指で耳を塞いで、何度もコクピットに額を打ち付け、目は震えて激しく動揺している。終いには髪の毛を掻きむしり始める。

バーサーク少佐の存在感は既に空気以下になっている。

面倒臭さを耐えてバーサーク少佐の容姿を説明すると、彼は祖のまま白人で、鼻は高く、目は蒼く、壕が深い。全体的に筋肉質ではあるが、細い。服装はカダフィー大佐に同じ。

ダレイオスは斧を振り上げ、弱ったヴァルキューリの頭を打ち砕こうとする。

同時に、バーサーク少佐のベルセルク、黄金のラムセスも槍でヴァルキューリの腹を下から突き刺して来る。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

その時、ヴァルキューリを挟み込む二機を第四者が銃撃した。ダレイオスとラムセスが振り向いた先に居たのは、《聖賢のロキ》。藍色の機体、緑の目。背中からは、二枚合わせれば体高の二倍はある、緑の羽根。その右手には体高程もある、先が三つに分かれた黒い銛を持ち、左手には、これもまた体高程もあるビーム銃を装備している。そのパイロットは、ドイツの空軍提督、ベルセリウス・レオンハルト(35、♂)。茶髪碧眼、フサフサと顎ヒゲを茶色い蓄えた、壮年騎士であった。


聖賢のロキ。次回一体どんな活躍をしてくれるのでしょう。あのビーム銃がメインになる気がします。

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