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第一話 紅蓮のヴァルキューリ

冒頭の戦闘シーンです。時話からは人間ドラマも絡んできます。

空は青かったが、よく見ればその天井には淡い雲の膜が張っており、さらによく見れば、その膜の上では、巨大な複数の人影の戦闘が起こっていた。


「現在地、アイルランド上空、作戦、実行中」

途切れ途切れに、しかししっかりと、見えない相手に無線を通して重要事項を話す、紅蓮のヴァルキューリのパイロット、カンナ・アンダーソン(17)。周囲を敵、アイルランド軍のベルセルクに取り囲まれている。

彼女の機体の特徴は、紅い装甲、オレンジの目が二つ、背中に緑の粒子で出来た四枚の羽根があり、右腕に大型マシンガン、左手に白光を帯びた軍刀、全体はスマートである。

中のパイロットは長い黒髪と白い肌が自慢の日系ハーフの少女だが、今は酸素ボンベ付きのヘルメットで顔は見えない。軍服は黒地に黄色の線が入っている。階級は兵長である。

まあ彼女の紹介はそこまでとして、敵側はパトリックと呼ばれる量産型ベルセルクが五機居り、マシンガンで武装した茶色の機体、羽根は白いものが二枚で、腰の左ににレーザー刀の鞘が一本。体格はずんぐりしている。

それが彼女のヴァルキューリに、隙を視て突貫しようとしているのである。

そして、とうとう痺れを切らした背後の敵の一機が、引き抜いたレーザー刀を振りかざし、ヴァルキューリに飛び掛かる。ヴァルキューリは刀で受け、そのまま力任せに押し戻そうとするが、無理だと分かると、敵の腹部にマシンガンを廻し込み、近距離射撃した。敵は吹き飛び、撃ち抜かれた機関部が爆発し、墜落した。

其れを機に、残りの四機は四方に散らばって集中射撃を開始した。ヴァルキューリはシールドを張っていないが、間接部まで頑丈な次世代型装甲で覆われた機体は全く傷つかない。それが解ると、二機がヴァルキューリを挟み撃ちにしようと、前方と背後から突貫してくる。

ヴァルキューリは今度はそれを受けず、軍刀を周囲に振り払う。二機のパイロットは最初、何が起こったのかわからなかったが、数秒後、自分の身体がコクピットごと途中で切断されている事に気付く。そして、死んだ。


残された二機は、レーザー刀で左右から斬り掛かる。だがその刀も、機体ごと真っ二つに折られて、機体ごと遥か下の地に落ちた。


「紅蓮のヴァルキューリ、作戦終了。今からロンドンに帰還します」

ヴァルキューリのパイロット、カンナ・アンダーソンは無線に向けて言った。


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