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恋人は戦場の聖母 〜王子の全力溺愛物語〜  作者: 嘉多山 瑞菜
第2章 絡み合う時間
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自分の手に重ねられた華奢な手をぎゅっと握りしめると、アレックスは「じゃあ、こちらへ」と真理の手を引いた。


明らかにまた動揺している彼女にくくっと嬉しくなり笑う。


離す気はさらさらなく、そのまま手を繋ぐと歩き出した。


エスコートの範疇を超えてるのは分かっているが、アレックスはわざと真理の無知さに漬け込むことにしたのだ。


恐らく彼女はどこまでがエスコートかも分からず迷っているだろう。

この手を振り払って良いものか、不敬にならないかなど、大人しく繋がれるのがエスコートなのか、色々心の中で葛藤してる様子が伝わってきて、そんな様子が愛らしい。


もう、ダメだな・・・。


アレックスは完全に自分の中の感情に気づいていた。

命の恩人かどうかというよりも、清楚なのに戦地に行く勇気を持っている彼女に一目惚れしていた。


彼女が【ハロルド】だと気づいた瞬間から、会ったことのない彼女に恋していたのかもしれない。


いや、あの塹壕で頭を抱きしめてもらった時からか。


彼女が瞳をキラキラさせながら、自分が案内する場所を見つめる横顔から視線を外せない。


いずれにしても、今アレックスは目の前の女性に夢中になり始めていた。


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