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10ゴールドの聖剣  作者: 喜助伊洋
7/20

FU☆SI☆GIパワーで鍛冶を行ってみよう (ウエポンズと聖剣の誕生)

今日はこの話までです


「スキル『鍛冶』、開始」


 カンカンカン、カキーン、カキーン。


「完成したぜ」

「聖剣の自分ほどじゃないけど、剣がこんなに簡単に造られるのを見るとちょっと引きますわ」


 失礼な。スキルを有効利用した、国公認の造り方だぞ。


「なんて言うか、『スキル』って卑怯だよな、親父って別に鍛冶を何年も修行したわけじゃないんだろ? それなのに結構いい出来した武器が簡単に造れるんだからさ」

「さすがに自由に使えるわけじゃないけどな。スキルを取得するためのポーションは結構高額なんだぜ。この店構えるために使ったお金、大半はこの『鍛冶』スキルポーション代だからな」

「いくらくらい?」

「お前の五千倍くらいの値段」

「自分を金額を単位にするのは止めてださい。安さを自覚して凹みます」

「・・・・・・すまん」


 主に冒険者が使う『スキル』だが、お金を払いさえすれば俺みたいな元冒険者の一般人でも使える。

 しかしスキル取得ポーション、特に『鍛冶』のポーションは数が少ないため高額である、なので基本は自分で腕を磨く鍛冶師が多い。

 ポーション代のもとを取るにはかなりの時間が必要になる上、出来る武器は素材の良さだけで出来合いが決まってしまうからだ。

 実際この町で鍛冶屋を営んでいるのは、その道ウン十年、種族によっては何百年の鍛冶一本で生きてきた職人ばかりである。

 だが、俺は違う。鍛冶はスキル頼みの俺が細々とだが武器屋として生計を立てている理由。

 それはー


「それで親父、今回造ったのはどんな(やつ)なんだ?」

「ああ、倉庫に残ってた白銀狼(はくぎんおおかみ)の牙で造ったダガーだな。これは高値を付けてみるか」

白銀狼(はくぎんおおかみ)、<Bランク>の魔物だよな、そんな素材まで持ってたのか。ほんとスゲーよな、親父の魔物素材コレクションは」


 そう、俺が考えた『鍛冶』スキルで金を稼ぐ方法、「素材次第で出来が決まるなら、良い素材を山ほど用意すればいいじゃない」だ。

 俺は冒険者を止める直前、臨時収入と共に大量の魔物の素材を手に入れることが出来た。

 そのまま売ってしまうことも考えたが、回収した場所に問題があったため正規の値段で買い取ってもらえるか分からなかった。

 何とか家に運んだ後、この大量の素材をどうすれば効果的にゴールドに変えられるかを考え、思いついたのがこの武器に加工、そして武器屋として売るという方法だったというわけだ。

 もともとソードに家は構えていたし、そこから改装をして自宅兼武器屋と工房を作り、『鍛冶』スキルを手に入れた。

 そして魔物の良質な素材を使った武器はこの町の職人が造った武器に負けずとも劣らない出来に仕上がり、出店前日まで順風満帆だったというわけだ。

 後は目玉商品として、持てる最高品質の素材を惜しみなく使った剣を造ったのだが、


「・・・・・・(ジーッ)」

「ん? なんだよ親父、こっち見て。ハハーンやっぱり自分をこんな安値で売るのはもったいないって思い直してくれたんだな。それじゃ値段交渉といこう、やっぱり自分としてはさっきの話に出てきたポーションなんかよりずっと高い値段をー・・・・・・」


 その後も喋り続ける一番の目玉商品予定だった、一番利益が出なさそうな聖剣サマの話を聞き流しながら、気づかれないようにため息をこぼした。


 

というわけで、3話投稿でした

キリのいいところまで書けたら、そこまで日曜にまとめて投稿するやり方を

しばらく続けたいと思います


忙しかったり、話を出すのが厳しかったら、

1話だけで、話の途中で投稿する場合もあるかもしれませんが

ご了承ください

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― 新着の感想 ―
[良い点] お待ちしておりました!! 前回卑しくも送らせていただいだ感想の気になる点が、補足されていてとても嬉しかったです!!! 探偵気分の男の子が新しく出てきましたね、今後どのように関わっていくの…
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