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10ゴールドの聖剣  作者: 喜助伊洋
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ブレード王国 王都ソード (世界観説明その1)

今回は世界観説明です

 ブレード王国、そのまんまな名前だがこれには理由がある。

 かつてこの大陸に魔王が現れ破壊の限りを尽くし、世界は終わるかと思われた時一人の冒険者が立ち上がり、見事魔王を打倒したのである。

 その魔王を倒した冒険者は聖剣を携えていた、そしていつの日かその者は『聖剣の勇者』と呼ばれるようになり、その功績からこの聖剣の国、ブレード王国の初代国王になったのであった。

 それから百年余りたった今でも、魔王の残党、魔物はこの大陸のあちこちに住み着いている。

 時に森の中で人を襲い、場合によっては村や町も魔物に滅ぼされている。

 そんな魔物に対するべく立ち上がった冒険者。

 そんな冒険者の多くがこのブレード王国の王都ソードを一度は目指している。

 ソードは冒険者に手厚い支援を行っており、家を提供したり高額な討伐依頼も出されている。

「冒険者の集まる場所」と呼ばれるほどにソードには冒険者が初心者・ベテラン問わず、集まっているのだ。

 そうするともう1つ集まる職業がある、そう武器屋である。

 冒険者は武器を求めており、武器屋は買ってくれる冒険者を求めている。

 多くの冒険者を求め、武器屋もまたこのソードにたくさん集まってくるのである。

 この『ウエポンズ』もそのたくさん集まった武器屋の一つ。

 武器や防具も充実しており、出来も悪くない。

 なぜなら店主自らが鍛冶を行い、自作した自信作を並べているからである。

 そして、そしてその店主の最高傑作の剣がこの俺である!

 銘はまだないが、なんとこの自分はせいけ」


「ちょっと待った! ちょっと待った!!」


 裏で作業しており、店の中に戻ってくると、いつもの剣がベラベラ喋ってた。

 まあそれだけなら問題ないのだが、たまたま客がいないから良かったもののヤバイことまで口にしようとしてたから慌てて止めることになった。


「・・・・・・・なんだよ親父、今説明の練習の途中なんだけど」

「うん、色々ツッコみたいけど、とりあえず説明って何?」

「よくぞ聞いてくれました!!」


 そう言って壁に吊るしてた剣は、ピョンと自分で飛び跳ね、店の中央でどこにあるかも分からない胸を張って言い出した。


「自分が売れないのは、知名度がないからだと考えたのよ。この国の成り立ちから聖剣がどれほどスゲーのかが分ればみんなこぞって自分を欲しがる、それこそ何千何万ゴールド積んででもな!」


 自信満々に言うコイツに頭が痛くなってきた。


「それでどうよ親父、自分の説明と作戦は? 完璧だっただろ?」


・・・・・・自信あるんだろうなぁ。

目はないけど、キラキラした視線感じるもん。

・・・・・・けどなぁ。


「えーと、あのさ。説明は長いしくどいし、なによりその作戦を実行したら俺ら国外追放なの忘れてないか?」

「・・・・・・・・・・・・あ!?」

長くなったので2話に分けます

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