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10ゴールドの聖剣  作者: 喜助伊洋
11/20

商会長との会話 後編 (会合の理由と店主の趣味)

お待たせしました 後編です

今回ちょっと短いです

「それで、商会長。今回の議題は何ですか?」

「それがなぁ、特にないのよ。今年の王国主催武具大会はまだ先で、今のところすることもないな」

「つまり、今日は「異常なし」ってことを伝える会合ってことですか?」

「まあ、そういうことになるのよ。逆に『ウエポンズ』に変わったことがあれば言ってくれても良いぞ」

「俺のところも特にはないですね。せいぜい魔剣がうるさいってぐらいでしょうか?」


 ちなみに聖剣サマのことは「聖剣である」ってことなど伏せてることはあるが、それ以外の意思を持っていて喋れることなどは造ったころに伝えてある。

「安い魔剣がある」と宣伝してもらって、売りやすくするためだ。


「ああ、お前んとこのお喋りな魔剣な。やっぱり売れ残ってるのか」

「ええ、買ってくれる人がまだいませんので。やっぱりってことは商会長も怪しいと思いますか」

「そりゃあよ。あんないい剣が10ゴールドで売られてりゃ、裏があるとおもうだろうが。・・・・・・・ここだけの秘密にすっからよ、理由教えてくれんか?」

「すみませんが、企業秘密です。初心者向けに安くしてるとだけお伝えしときますよ」

「そうかよ。まあそれならギルドに初心者冒険者が来たら、いつものように『ウエポンズ』も紹介しといてやるよ」

「いつもありがとうございます」

「それじゃ、今日は帰っていいぞ。また何かあったら来てくれよ」

「わかりました。片付け手伝いましょうか?」

「いいよ、いいよ。お前も商会の1人なんだから、気を遣うくらいなら1本でも多く武具を売りやがれ」

「そうですか。では店に戻ったらさっそく商売のアイデアを考えます。ありがとうございました」

「おう、あのお喋りな魔剣にもよろしくな」




 今月は特に異常なし、か。

 駆け出し冒険者がたくさん来てくれたりすると、嬉しいんだがなぁ

 まあ地道に商売するか。

 商会長が引退を考えてるらしいし、あんまり悠長なことも言ってられないけどな。

 帰ったら聖剣サマの意見でも聞いてみるか。


 考えてるうちに店の前まで帰ってきた。

 鍵を開けて、店の扉を抜ける。


「ただいま、今帰ったぞ」

「おかえりー、会合はどうだった親父?」

「特に変わったことはなかったけど、あの商会長が引退を考えていてな・・・・・・」


 聖剣サマに話をしながら、その日の夜は更けていった。






「お前さ、普通に留守番とかできるんだな」

「半年以上も一緒にいて何言ってんの、親父?」

「いや、俺の好きな読み物なんかでは留守番を任せると必ず何らかのトラブルが起きたりするもんなんだけどな」

「あー、親父。本と現実を一緒にするのは良くないと思うぜ」

「伝説の中でしか出ないはずのお前(聖剣サマ)に、現実的なこと言われると腹が立つな」



今回はここまでです

読んでくださった方々、ありがとうございます

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