ウエポンズ 開店前夜 (プロローグ)
初めまして 喜助伊洋です。
人生で初めて小説を書きました。めっちゃ緊張してます。
この物語はファンタジーコメディを狙ってます。
もしよろしければプロローグだけでも見ていってください。
「自分の値段に対して不服があります!!」
「却下します」
毎朝の日課となりつつある会話を終わらせ、陳列作業に戻る。
最近ゴブリンが増えてきたから、初心者向けのこん棒や銅の剣を多めに並べるかな・・・・・・。
「ちょっと、ちょっと待って! 親父が自分のこと手放したい事情は知ってるけど、せめてこん棒よりは高い値段にして!? こん棒の半分の値段の聖剣なんて嫌だぁあ!!」
「聖剣、なぁ・・・・・・ハァ」
俺は悲痛な叫びを上げ続ける最高傑作の剣から『特価 10ゴールド』の札を外しながらため息をこぼす。
せめてこの国じゃなければ、コイツも高値で売れたんだろうなと思った。
ブレード王国王都ソード、そこの大通りを右に曲がった先になるこじんまりした武器屋『ウエポンズ』。
その店の特徴とは何か?
武器も防具も並み以上だろう 品ぞろえも悪くない。
だがそれ以上に目立つのはウエポンズの店主と、名剣のはずなのに破格の安さで売られている喋る剣の値段交渉だろう。
この2人(1人と1本?)には秘密がある。
聖剣を作り上げた鍛冶師でもある店主と、聖剣として生まれた喋る名剣。
実はこのことがバレると揃って国外追放なコンビのバタバタ商売日誌 開幕
次回は世界観説明を予定してます