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夕焼け空の帰り道

作者: karinko

今日は特別な日。



大好きなあなたと初めて一緒に下校する日。



恥ずかしくて、何も話せなかった。



沈黙が続く。



人通りが少なくなってきて



本当に2人っきりになった道。



ふいにあなたが口を開いた。



「…手、つなぐか?」



びっくりしてあなたの顔を見上げる。



その顔が朱に染まっているように見えたのは夕日のせいか。



小さくうなずいてそっと手をさしだす。



私の小さな手が、あなたの大きな手に包まれる。



あなたの体温が伝わってきて心臓の音が大きくなった。



緊張して、恥ずかしくって顔に熱がのぼる。



こんな気持ちになっているのは私だけ?



ふと思ってあなたの方を見てみるけれど



すべてがオレンジ色に染められている道にまぎれて



頬の赤みがわからない。



私達しかいない道は静まりかえっているのに、



あなたの心臓の音は聞こえない。



けれどきっとあなたも同じ気持ちのはず。



いつもは元気いっぱいでおしゃべりなあなたも、



無口になっているから。



照れ隠しをするようにあなたが空を見上げた。



つられて私も空を見上げる。



半分だけ顔をだした、



きれいなオレンジ色の夕日。



「夕日、きれいだな。」



「…そうだね。」



夕焼けでオレンジ色に染まる空。



となりにはあなた。



ぎゅっと握りしめた手。



夕焼けが2人の頬を染める。



あったかくて、幸せな時間。

好きな人と帰る道が夕焼けに染まっていたらロマンチックですよね〜♪

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― 新着の感想 ―
[一言] 詩的ですね。 目をつぶると夕日と、可愛らしい二人がそこにいるみたいな。 ずっと仲良くしていて欲しいですね。
2009/05/26 20:33 退会済み
管理
[一言] くっ…!なんて微笑ましい情景でしょう(笑) 二人とも、ウブでかわいらしいですね^^ こんなカップル、ホント冷やかしの対象ですね(笑)読んでいて思わず、頬が緩みましたw
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